幼稚園と保育園の違いって?それぞれの特徴を改めておさらい!

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子供が初めて集団生活を送る場となる、幼稚園や保育園。仕事復帰を考えるときや、子供が2歳になると、検討を始めますよね。どちらも同じように見えて、それぞれに違いがあるのをご存知でしょうか。今回は、幼稚園と保育園の違いや、それぞれのメリットデメリットをご紹介します。親子ともに安心して通える園を選ぶポイントもチェックしていきますよ。知っているようで知らない人も意外と多い、幼稚園と保育園の特徴について見ていきましょう。

子供が2歳になると考える幼稚園OR保育園

出典:photoAC

そもそも幼稚園・保育園とはどういうもの?

幼稚園も保育園も「子供を預かる」という点では共通していますが、それぞれの特徴には違いがあります。幼稚園は小学校と同じ文部科学省が管轄する教育機関なので、教育が主な目的です。保育園は厚生労働省が管轄する児童福祉施設で、仕事や病気などで子供のお世話をするのが難しい親に代わって保育をすることが目的となります。保育園は0歳から入園できることが多いですが、幼稚園はだいたい3歳ぐらいから入園する人が多いようです。幼稚園は朝から昼過ぎまでの預かりで、夏休みや冬休みなど長期休暇があります。保育園は朝から夕方、園によっては夜まで見てくれて、長期休暇は基本的にありません。最近では、幼稚園と保育園のいいとこどりをしたような、認定こども園もあります。長時間保育をしてくれる幼稚園もあり、保育園と幼稚園の違いは少なくなってきているのかもしれません。みんなどこに通っているかの割合を見てみると、3歳児では保育園43.6%、幼稚園36.7%、こども園14.4%。幼稚園よりも保育園に通う子供の方がわずかに多いですが、そこまで大きな違いはないと言えそうです。

ママが気になる保育面や学力面の違いは?

幼稚園は教育機関、保育園は児童福祉施設と聞くと「幼稚園の方が教育に力を入れているの?」「保育園育ちと幼稚園育ちとでは、小学校就学時の学力に違いが出てしまう!」と思う人もいるかもしれません。実際の保育の内容や学力差については、その園によってまちまち。幼稚園・保育園のどっちがいいのかというよりも、その園がどんな教育方針をとっているかに注目した方が良さそうです。幼稚園ではダンスや書道などレッスン系の教育をしてくれるというイメージが強いかもしれませんが、最近では保育園でもいろんなレッスンが取り入れられています。忙しいパパママに代わって保育園からバスでプール教室に通わせてくれたり、園でプログラミング教育を行っていたりと、特色もさまざまです。幼稚園か保育園かを決めるときは、園の理念やどんな活動が行われているかに着目してみてくださいね。

選び方のポイントはココ

幼稚園や保育園を選ぶとき、何を基準に選べばいいのでしょうか。まずは、自宅から通いやすいかを考えてみましょう。「そんなこと?」と思われるかもしれませんが、小さな子供が毎日通う場所だからこそ、通いやすさは重要なポイントです。通園方法もチェック。通園バスや駐車場の有無を確認しておきましょう。自転車や徒歩で通う場合、雨の日はどうするかも対策を考えておくと安心ですよ。自宅近くの公立小学校に進学する予定の場合、その学区にある幼稚園・保育園だとお友達と同じ小学校に通えるメリットもあります。小学校受験を考えている場合は、受験に強い園を探すといいでしょう。費用も気になるポイントですが、保育園は世帯ごとに保育料が異なるのに対し、幼稚園は一律の料金を支払います。どちらが安いかは一概に言えないので、保育園の保育料は自治体に、幼稚園の保育料は幼稚園に問い合わせてみてください。ネットで園のホームページや口コミを確認するのはもちろんですが、実際に通っている人の意見を聞いてみたり、見学してみて園の雰囲気をチェックしたりすることも大事です。子供と一緒に見学に行ってみて、本人の感想を基に園を選んでみるのもいいでしょう。

幼稚園と保育園の違いにはそれぞれの良さもある!メリットやデメリットは?

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ここからは、幼稚園・保育園それぞれのメリットとデメリットを見ていきます。
(園によっては該当しないこともあるので、あくまでパパママ個人の見解であることをご了承ください。)

幼稚園のメリット・デメリット

<メリット>
・園が早く終わるので、帰りに一緒にお友だちと遊んだりできてママ友ができやすい
・バザーやサークル活動などがあり、親子とも親睦を深める機会が多い
・運動会や発表会などの完成度が高く、先生の指導も手厚い
・お花やお茶など、さまざまなレッスンを受けさせてくれる
・お泊り保育など、大掛かりなイベントもある
<デメリット>
・預かり時間が短いので、ママの仕事時間や自由時間は短くなってしまう
・ママ友付き合いが苦手な人にとっては、付き合いが大変に感じるかも
・制服代や入園料など、幼稚園だから必要になる経費がある
・イベントでは衣装作りや売り物作りなど、親の負担が大きい
・長期休暇があるのでフルタイムで働くのは難しいかも

保育園のメリット・デメリット

<メリット>
・0歳から預けられるので仕事復帰しやすい
・夕方まで預けられるのでフルタイムで仕事ができる
・卒乳やトイレトレーニングなども先生のサポートを受けられる
・登園・降園時間がばらばらなので、ママ友づきあいがあっさりしていて楽
・お昼寝があるので、長時間預けても子供の体力的に安心
<デメリット>
・希望の園が空いていないことが多く、入りたいタイミングで入れないこともある
・長時間預けることが多いので、先生や教育方針が合わないと心配事も多い
・園によっては勉強やレッスンの機会が少ない
・布団やオムツなど、用意する園グッズが多い
・まだ子供が言葉を話せない頃は、子供から園の様子を聞くことができない

働くママが気になる「預かり保育」とは?無料の対象?

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幼稚園での預かり保育はどういうもの?

幼稚園は一般的に、14時頃に保育が終わることが多く、夏や冬になると長期休暇もあります。「働くママは幼稚園に預けることができないの?」と思われる人も多いと思いますが、預かり保育を実施している幼稚園なら仕事も続けやすいですよ。預かり保育とは、通常の保育時間が終わったあとや長期休暇期間中に、子供を預かってくれる制度のこと。園によって時間は違いますが、17時頃まで子供を預かってくれる園が多いようです。保育園では元々の預かり時間が長く設定されているためこういった預かり保育はありませんが、お昼寝やおやつの時間が確保されています。幼稚園の預かり保育では、おやつを提供してくれる園はあるもののお昼寝の時間はないケースが多いそう。お迎えに行ったころには、遊び疲れてへとへと!ということもあるようなので、おうちでしっかり休ませてあげてくださいね。

幼稚園の預かり保育の金額は?

便利な預かり保育ですが、気になるのはその費用。幼稚園・保育園とも、2019年から3~5歳児クラスの利用料が無償化されましたが、幼稚園の預かり保育は、「保育の必要性の認定」を受けた人に限り、月額11,300円を上限に補助を受けることができます。この「保育の必要性の認定」とは、保護者が働いていることや妊娠・出産、病気や求職活動などにより、保育が必要と自治体が判断することを指すそうです。料金は園によって違いますが、一般的に平日だと1日300~1,000円、長期休暇中だと800~1,200円程度なのだとか。長期休暇中の場合、この金額におやつ代や給食費が必要になることもあるので、個別に確認してみてくださいね。また、普段は園バスを利用している人が長期休暇中に預かり保育を利用する場合、交通手段も確保しておかなくてはなりません。詳しくは園や市町村に問い合わせてみてくださいね。

園ごとに異なるそれぞれの特色をチェック!

幼稚園と保育園と言えば、昔は保育の内容に大きな違いがあったのかもしれません。預かり保育や多彩なカリキュラムを採用する園が増えてきた現在では、単純に幼稚園か保育園かを見るよりも、園ごとの特色に目を向けることが必要です。安心して通い続けられる園を、見つけてみてくださいね。

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担当ライター

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