「中川産科婦人科」は広島で無痛分娩を実施♪産科専門の麻酔科医が対応

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広島市中区にある「中川産科婦人科」は、広島県内では数少ない「無痛分娩」に対応している産婦人科です。麻酔で陣痛をやわらげる無痛分娩は、ママの体の負担が軽減され、産後の体力温存にもつながるというメリットがあり、近年希望する女性が増えています。
今回は「中川産科婦人科」で、無痛分娩の特徴や注意点などについて、詳しくお話を伺ってきました!

広島では数少ない「無痛分娩」対応病院。事前に丁寧なリスク説明も

そもそも「無痛分娩」ってどんな出産方法なの?

以前、ママ友と出産の話題になったとき、陣痛がいかにキツかったかで盛り上がったことがありました。
「一晩中痛くてヘトヘトになった」「痛すぎて夫にキレてしまった」「あの痛みさえなければ、もう1人くらい産みたい」…などなど、リアルな声が続出!出産に陣痛はつきものとはいえ、やはり強い痛みはママへの負担が大きいですよね…。
そんなママたちの間で話題になっているのが、麻酔を使って陣痛をやわらげる「無痛分娩」という出産方法。中でも背中から麻酔を投与する「硬膜外鎮痛法」と呼ばれる方法は、欧米を中心に広く普及していて、近年は日本でも実施例や希望者が増えているそうです。
今回は、広島県では数少ない無痛分娩対応病院である「中川産科婦人科」を例に、出産までの流れを具体的にご紹介します。

中川産科婦人科では医師が事前に手順などを丁寧に説明

中川産科婦人科は、広島市中区で約50年前に開院。地域で長く親しまれ、親子2代で出産したという家族も多いそうです。

中川産科婦人科では、平成27年から無痛分娩を実施。希望する妊婦さんには、麻酔科医による「インフォームド・コンセント」を行ってきました。
インフォームド・コンセントとは、医師が医療行為を行う前に、その内容を十分に説明した上で、患者(ここでは妊婦さん)の合意を得ること。
無痛分娩の具体的な方法に加えて、妊婦さんにとってのメリット、そして起こりうる問題点についてもあらかじめしっかりと説明し、それに妊婦さん自身が納得した上で実施されるということです。
では、無痛分娩のメリットや事前に知っておくべきこととは、どのようなものなのでしょうか?中川産科婦人科では次のように説明しています。

無痛分娩のメリット

分娩中の苦痛やストレスが軽減できる。

体力が温存できるため、産後の体調回復が比較的早い。

産婦人科医・助産師・看護師・麻酔科医がチーム医療で対応するため、お産の急変時にも速やかに対応できる。

無痛分娩のデメリット

痛みを感じないためいきむ力が弱くなり、分娩の進行が遅れる場合がある。

吸引分娩になる可能性が高くなる。

無痛分娩で起こりうる問題点・リスク

低血圧、頭痛、発熱、かゆみ

腰痛、下半身の神経障害・異常感覚

局所麻酔薬のくも膜下誤注入による広範囲な麻酔効果

局所麻酔薬の血管内誤注入による局所麻酔薬中毒・痙攣(けいれん)

硬膜外血腫、硬膜外腫瘍

参照サイト:厚生労働省「『無痛分娩』を考える妊婦さんとご家族の皆様へ」
      中川産科婦人科「無痛分娩を受けられる方へ」

中川産科婦人科では、以上のような詳しい内容を事前に丁寧に説明した上で、無痛分娩を実施しています。
なお、中川産科婦人科では、無痛分娩に対応できる件数が月ごとに決まっています。近年は希望者が増え、早い段階で予約枠がいっぱいになる場合も。そのため、無痛分娩を希望する場合は、なるべく早く主治医に伝えるようにしましょう

気になる無痛分娩の入院費用は?

中川産科婦人科で無痛分娩を実施する場合の入院費用は、以下の通りです。

通常の分娩費用(※1)

約540,000円

無痛分娩費用(※2)

130,000円

合計

約670,000円

(※1)初産婦の場合。経産婦の場合は約510,000円。いずれも産科医療保障制度登録料16,000円を含む。
(※2)硬膜外麻酔施術料含む。初産婦・経産婦共通。
※費用は2020年5月末日現在のものです。
※上記費用に、時間外加算(午後10時~翌午前7時)は含まれていません。

いよいよ出産!無痛分娩はどんな手順で行われるの?

前日に入院して準備。麻酔は出産当日に。

中川産科婦人科で行われる無痛分娩は、一般的な「硬膜外麻酔」方式。あらかじめ決められた計画分娩日の前日に入院し、麻酔用の細い管(カテーテル)を入れる準備が行われます。
カテーテルを入れるのは、背中側の腰のあたり。まずはベッドの上に背中を丸めて横になり、局所麻酔をした上で、背骨と背骨の間に針を入れ、その中にカテーテルを通しておきます。

陣痛室・分娩室はリラックス空間。「立ち会い分娩」もOK!

翌朝、点滴で「陣痛促進剤」を投与。陣痛の痛みが強くなり、妊婦さんから麻酔の希望があれば、麻酔科医が麻酔を投与していきます。麻酔が効くにつれて、陣痛は徐々にやわらいでいきますよ。
ただ、痛みの感じ方には個人差があるため、人によってはある程度痛みが感じられるケースも。そんなときは、麻酔科医が妊婦さんの様子をこまめにチェックしながら、痛みに合わせて麻酔量をコントロールしてくれます。

妊婦さんが分娩までの時間を過ごすのが、こちらの「陣痛室」。麻酔が効いている間もベッド上で自由に体を動かせるため、この部屋で家族と話したり水やお茶を飲んだりしてOK!テレビやソファを備えた個室なので、周囲を気にせずゆったり過ごせますよ

子宮口が開き、分娩が近づいたら、こちらの「分娩室」へ移動。麻酔が効いていても、自然分娩と同様に“いきむ”ことが可能です。
実はこちらの分娩室、妊婦さんの緊張をやわらげるため、リラクゼーション音楽が流れ、イルカが泳ぐ映像が映し出された大型モニターも設置されています。誕生の瞬間は、照明の色が変わり、音楽もお祝いモードに♪ママだけでなく、出産に立ち会ったすべての人にうれしい演出ですよね。 “幸せなお産”をモットーにしている中川産科婦人科ならではの、あたたかい心遣いが感じられます。

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無痛分娩の出産後の過ごし方。スペシャルディナーやエステでゆったり♡

出産後は広めの病室でリラックス♪

出産という大仕事を終えたママは、これから始まる赤ちゃんのお世話に備えて、体力を回復させたいもの。中川産科婦人科では基本的に母子同室ですが、希望すればいつでも赤ちゃんを新生児室に預けられます。しっかり睡眠をとって体を休められますよ。
ちなみに、病室は個室がメインで、ゆったりとした広さ。川に面したベランダつきの特別室も用意されています。短期間とはいえ、赤ちゃんと初めて一緒に過ごす場所。ゆとりのある空間で過ごせるのはうれしいですよね。

フルコースディナーやエステで気分をリフレッシュ!

中川産科婦人科では、出産後のママのためにさまざまな“ご褒美”サービスが用意されています。
その一つが、フルコースの「特別ディナー」!ママ本人と大人1人のペアで利用できるため、パパと一緒に利用する人が多いのだとか。院内のラウンジから広島市中心部の夜景を見ながら、シェフの特別メニューが楽しめますよ。

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ラウンジから眺める広島市内の夜景

そのほか、エステが1回無料で受けられるうれしいサービスも。産後の疲れをリフレッシュできます!
※現在、特別ディナーは一時的に休止中。エステサービスは希望者のみ時間を短縮して実施中です。

1人1台タブレットを用意。部屋からシャワー予約もできる♪

中川産科婦人科では各病室にタブレットが備え付けられています。これ1台で1日のスケジュールを確認できたり、シャワー予約ができたりして、何かと便利。沐浴指導の動画など、子育てコンテンツも充実しているので、退院後の生活のイメージトレーニングにも役立ちそうです。

退院後も「産後院」「母乳外来」などでママをサポート!

産後の経過が順調なら、出産後4日で退院できます(経膣分娩の場合)。退院後は、昼夜問わず続く授乳やオムツ替えなど、ママは赤ちゃんのお世話に大忙し!特に初めて出産したママにとって、わからないことも多く、何かと不安になりますよね。中川産科婦人科では、そんな退院後のママもしっかりサポートしてくれますよ。

毎週火・金曜に開かれている「産後院」(予約制・1回2,000円)は、助産師や看護師が産後の子育ての相談にのってくれるサービス。授乳の悩みや育児の不安など、なんでも気軽に話せて、専門家のアドバイスが受けられますよ。
ほかに、看護師がおっぱいの悩みやトラブルに対応してくれる「母乳外来」(毎週月・水曜・予約制・1回2,000円)もあります。

手厚いサポート体制のある「中川産科婦人科」。産前産後のママを応援♡

無痛分娩に対応し、妊娠中から産後まで、途切れのないサポート体制を整えている「中川産科婦人科」。何かと不安なことの多い産前産後のママを、数多くの専門スタッフが心身両面から支えてくれます♪
病院の最新情報は、公式サイトのほか各種SNSでも発信中!ぜひチェックしてみてくださいね。

医療法人 中川産科婦人科

所在地

広島市中区本川町2-1-16

電話番号

082-231-2832

休診日

木曜、日曜、祝日

公式サイト

http://www.nakagawa.or.jp/ ※WEB予約可

公式Instagram

https://www.instagram.com/nakagawa.sankafujinka/

公式LINEはこちらから!

診療時間

診療時間/曜日

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▲土曜は14:30~17:00   ※急患は随時受付

 

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担当ライター

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