まさか私が帝王切開!?妊娠中から帝王切開出産までの記録

順調な妊娠生活を送り、普通分娩で出産すると疑いもしていなかった私ですが、結果としては長男を緊急帝王切開という形で出産しました。妊娠中から出産に至るまでを、どんな妊婦さんでも可能性のある話として、紹介したいと思います。

仕事も普通にこなせる、順調な妊婦生活

長男の妊娠中は28週までフルタイムで仕事をしていました。船酔いのようなずっとムカムカするつわりはありましたが、仕事をしていることで気が紛れていたのか、そこまで酷いものではなく、検診以外で仕事を休むことはなかったです。仕事内容も重いものを持つことや、現場作業は避けていましたが、それ以外は残業も含めて通常通り作業できていました。出産経験のある職場の先輩にも「親孝行な子だね」と声を掛けてもらったことを覚えています。

出産を機に退職することにしていたので、28週を過ぎてからは仕事を辞めましたが、同じ広島市内の実家には出産後に里帰りする予定だったので、自宅でゆっくりと赤ちゃん用のスタイやおもちゃを手作りしたり、子連れでは行きにくいカフェや雑貨屋にせっせと通ったりとして、お腹の子と過ごせる時間を満喫していました。

羊水が少ない?予定日が近づいて医師から言われたこと

予定日までもう少しとなったところで、いつものように検診に行った時、産婦人科の先生から「赤ちゃんが小さめだな」「羊水が少ないかもしれない」と言われました。今まで「順調」としか言われたことがなかったので、突然のことに不安な気持ちがどっと押し寄せてきたことを覚えています。

1週間ごとの検診から、2~3日置きで病院に通い様子を観察する日々になりました。内診の度にグリグリされるとっても痛い処置をされ(卵膜剥離というらしいです)、「羊水の量が少ないとお産の時赤ちゃんの負担になるから、帝王切開になるかもしれない」と言われたのが最後の妊婦検診になりました。

陣痛と破水で病院へ

最後の検診を受けたのが金曜日でしたが、その日曜日の朝、微弱陣痛がありました。定期的に痛みが来るものの、暫くするとスーッと引いてしまうので、一応病院に連絡したものの、様子見ということで病院には行くこともなく終わりました。

本格的な陣痛が来たのはその夜のことです。夕食の準備をしていると、生理痛のような腰の痛みとお腹の張りが間隔は空いていますが定期的にきました。痛みもそこまで強くなかったので、また微弱陣痛かもしれないと思っていましたが、トイレに行くと下着が湿っていたのでもしかして破水?と緊張感が増したことを覚えています。とりあえずナプキンを付けて夕食を作り終わると、20分くらいしか経っていないのに、ナプキンがタポタポになる程だったので、確信して病院に電話をしました。その時点で19時半くらいでしたが、「破水かどうか確認するので、21時頃に病院に来てください。破水だとそのまま入院になるので入院準備をしてきてください」といった内容を伝えられたと思います。検診のときに帝王切開の話が出たものの、この時点では普通分娩で産むことを疑いもしていませんでした。出産には体力が必要だから!と夕食に作っていた牛丼もしっかり食べ、今から病院に行くよと記念撮影する余裕さえあったのです。

急遽帝王切開で出産

病院までは車で20分程度ですが、病院に到着するころには陣痛がしっかり痛みとして感じるようになっていました。確認したところ破水に間違いなかったようで、そのまま入院となりました。看護師さんがシャワーや給湯室といった病棟の説明をしてくれるのですが、間隔の狭くなっていた陣痛のせいで、都度立ち止まりながら説明を聞き、正直あまり頭に入ってこなかったです。

「ここで待っていてね」と通されたのは、ひんやりした印象の器具が多くある分娩台の上でした。お腹の張りや赤ちゃんの心音を確認する器具を付けて、陣痛の間隔が狭くなるのを待ちます。看護師さんが定期的にデータや子宮口の開きを確認しに来られますが、しばらくしてから、当直の先生から「このままだと出産は明日の朝までかかると思う。赤ちゃんの心音が落ちていてしんどそうなので、帝王切開にした方が良いかもしれません」と言われました。夫とも話して同意すると、手術の準備が始まります。手術が決まるとそこから絶飲食となるので、ペットボトルで飲んでいた飲料は飲めなくなり、代わりに点滴を打たれました。手術室の準備や立ち合いの先生の到着を待って、手術が始まったのは日付が変わった月曜日の1時でした。麻酔や手術の同意書は本人直筆ではないといけなかったので、そのころにはまた間隔が狭く激しくなっていた陣痛をこらえ、震える手で同意書を書いたことは今でも忘れられません。

麻酔が効いてからは、陣痛の痛みが嘘のように引きましたが、代わりに震えが止まらなくなりました。体を温めてくれたり手を握ってくれたり、先生や看護師の方が絶えず声を掛けてくださって、本当に心強かったです。手術室に入ってから30分程度、あっという間に長男は生まれました。麻酔が効いていてもお腹から出す感覚があって、「産まれた!」と実感しました。

2500gを越えていると思われた息子の出生体重は2200gの低体重児でした。とても元気に産まれてきましたが、赤ちゃんが出産の時にスムーズに出るための回旋が上手くいっていなかったようです。

手術室の外で待っていた夫の反応

出産後に夫と話した時に、「バタバタな展開だったのに、落ち着いていたから驚いた」といわれました。確かに、普段の私は落ち着きがなく、すぐ「どうしよう!」とアタフタしやすい人です。その姿を知っている夫も驚くほどの落ち着きだったようで、もしかしたら、検診の時に「帝王切開もありえるかも」という言葉を聞いていたので、割とすんなりと受け入れられたのかもしれないと今になって思います。

無事に産まれてくれれば、出産方法なんて何でも良い!

低体重児で産まれた息子は、新生児室で並ぶと誰よりも小さかったですが、母乳を良く飲み、看護師さんを驚かせる勢いで体重を増やしました。広島市の検診でも特に指摘を受けることもなく、5歳になった今も元気いっぱいです。

正直なところを言うと、私も普通分娩で産んでみたかったという気持ちが無いわけではありません。でも、出産の時に考えたのは、「この子が無事に産まれるなら、どんな方法でも良い」ということです。今、問題なく妊娠生活を送れていても、もしかしたら帝王切開になるかもしれないという心づもりがあるだけで、その場面になった時の気持ちの落ち着きが変わるかもしれません。

担当ライター