積木で生きる力を養う!効果的な遊び方が学べる「わくわく創造アトリエ」

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子どもの知育玩具として、多くのママたちから選ばれている積木。木製玩具ならではの温かい風合いも人気で、出産祝いなどでプレゼントしてもらうこともありますよね。しかし「上手な遊び方がわからない」「子どもがすぐに飽きちゃった」と、棚の奥にしまい込んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんなママたちに、幼児教育のプロ『わくわく創造アトリエ』の田上先生が実践している“積木の上手な遊び方”をお見せしちゃいます。

子どもは本来“積木遊び”が得意!力を引き出すには?

幼児でも、積木で壮大な作品が作れる!

私は以前「うちの子は、積木遊びが得意じゃないのかも」と思っていました。いろんな形の積木を渡しても、作るものはいつもワンパターン。さらに“積む”と言うよりも、積木をなにかに見立てて“ごっこ遊び”をするばかり。
私自身も上手な遊び方がわからず、わが家で積木は『退屈なおもちゃ』という位置づけになっていました。

そんな考えが変わったのは、『わくわく創造アトリエ 広島五日市プレイルーム』で行われている、積木の活動を知ったから。
アトリエ講師の田上先生によると、子どもは本来、積木遊びがとっても上手なんだそう。
遊び方がわかれば、幼児でもこんなに立派な“積木の作品”が作れるんだそうです。もちろん、特別な訓練をしていなくても、毎日のように積木遊びをしていなくても大丈夫。

あまりにも壮大な作品に「ほとんど先生がやったんじゃない?」と思うかもしれませんが、子どもたちの力で、ここまでできるようになるそうですよ。

まずはイメージを膨らませるところから

わくわく創造アトリエで積木の活動をするときは、モスク(イスラム教の礼拝堂)やマンハッタンの街など、大きなモチーフをテーマにします。なんだか、とっても難しそうに感じますよね。
しかし、アトリエのキャッチフレーズ「ほんとはすごいぞ、子どもたち」にもあるように、子どもは大人が思っている以上に、豊かな想像力と創造力を持っているんだとか。

わくわく創造アトリエの田上先生が行っているのは、その内に秘められた力を引き出すこと。
まずは、モチーフに関係のある絵本を読んだり写真を見たりしながら「モスクってなんだろう?」など、イメージを膨らませます。ここで重要なのは、絵や写真は“お手本”ではなく、あくまでイメージの素材だということ。
完成した作品が写真や絵本の世界とかけ離れていても、子どもたちが「できた」の達成感を味わえればよし!と、大人もドンと構えることが大切なんだそうです。

田上先生は、「子どもは、自分が“楽しい”から活動をします。大人のためにやっているのではありません。だから、危険なことや人を傷つけるようなことでなければ、自分がやりたいことをやって、大人に文句を言われる筋合いはないのです」と教えてくれました。

子どもは、自分の作った世界にダメ出しをされると、「じゃあもうやらない」と次の意欲が無くなってしまいます。どんな“あり方”も認めてあげることで、「次もやりたい!」と思うようになるんだそう。
人間が本来持っている能力はとても素晴らしいもので、回数を重ねることでどんどん開発されていき、才能もどんどん伸びていきます。だから、子どもに「楽しかった!次もやりたい!」と思わせてあげることが、大人の最も大切な関わり方なんだそうです。

子どもに合わせた活動で達成感を味わう

さて、絵本や写真でしっかりとイメージを持ったところで、今度は実際に積木でモチーフを作っていきます。
ここで田上先生が用意しているのは、ベースとなる土台と、積木のみ!先生は「こんなふうに作ってね」なんて、先生と同じように作っていくことは求めません。もちろん、並べる・上に積み上げるなど基本の積み方はレクチャーしますが、あとは子どもたちが自由に“頭のなかでイメージしたもの”を形にしていきます
しっかりと想像力を働かせてから活動に入ることで、どんどん自由に積み上げていけるんだそうです。

私たち母親からすると「こんなに大きな作品を作っていたら、途中で飽きるんじゃない?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。なんでも、4~5歳ぐらいになると先を見通す力がついてくるそう。最初に「こんな作品ができるぞ」と完成した姿をイメージできているので「よし!頑張ろう」と、力がわいてくるそうです。

2~3歳児向けのクラスでは、活動が単調にならないようにビーズを流してみたり、集中している様子であれば最後までやり遂げてみたり。子どもの様子に合わせて遊び方を変えるところも、わくわく流
アトリエの活動には「絶対に、この流れで進めなければならない」といったような、子どもたちの創造力を止めてしまうルールはありません。活動の間、子どもたちがずっと夢中になれるのは、こうした田上先生の導き方に秘密があるんですね。

わくわく創造アトリエの田上先生に聞いた「積木遊びで得られる力」

算数の基礎力が養われる

田上先生によると、積木の活動は「三角をふたつ組み合わせたら四角になる」とか「輪が重なる(上に積みあげていく)と円柱になる」など、幾何学の概念を五感で感じられることが大きなメリットなんだそう。さらに“球と円柱”や“円柱と立方体”や“三角と四角”など、すべての形には関連性があることを感じられるところも、積木のいいところなんだそうです。
理屈じゃなく五感で感じるので、自然と図形に強くなった!という子も多いとのこと。
確かに、以前わくわく創造アトリエに子どもを通わせているママにインタビューをしたときも「小学1年生で、すでに図形の断面図がわかっている」と教えてくれました。

重心や中心点など、バランス感覚が高まる

そして積木は図形に強くなるだけでなく、物質の中心点や、バランスの取り方も学べるそう。積木はブロックのようにカチッとハマることがないので、重力に反して伸びていくことはありません。
そのため、大きな作品を作ろうと思うと、バランスの取り方が重要になってくるそうです。

切り替える力がつく

さらに、わくわく創造アトリエでは、積木の活動に入る前に必ず「積木って、壊れても直せばいいよね」と伝えておくそうです。そうすることで子どもたちは、崩れても怒ったり、ふてくされたりせず「また直せばいいんだよね」と切り替えることができるんだとか。
そして、「さっきは、こうやって積んだらうまくいかなかった。じゃあ次は、こんなふうに積んでみよう」と自然と考えるようになり、失敗を経験につなげられるんだそうです。

また、ほかのお友だちが倒してしまっても、「いっしょに作りなおそうか」で解決。思いやりの心も育めるんですね。

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お家では積木に興味を示さない…なにが違う?

アトリエの積木なら、どこまでも世界が広がる!

田上先生によると、お家での積木遊びが盛り上がらない原因の多くが、“崩れやすい積木を使っていること”にあるんだとか。
「積木は作りなおせるところがいい」とはいえ、あまりに崩れやすいと、子どもは積もうとしなくなってしまいます。そこで、創造力が途切れてしまうんだそうです。

わくわく創造アトリエの積木は、すべて基本の尺に基づいて作られています。複数のピースを積み重ねても、必ず同じ高さや長さが作れるように計算されているんです。
だから、子どもの身長より高く積み上げても、途中で扉をくり抜いても、簡単には崩れません。子どもの「やってみよう」という好奇心を、邪魔しないんです。

角があることがメリットに!つながりのイメージを持てる

さらに、アトリエの積木は、あえて角を丸くしていません。角があることで、複数の積木を合わせても隙間ができず、きれいな形になります。だから「三角をふたつ合わせたら、四角になる」など、形の関連性を自然と感じられ、どんどんイメージが広がっていくそうです。

「角が丸いほうが安全なのでは?」と心配になるママもいるかもしれませんが、田上先生は“角があること”も学びのチャンスに変えているそう。「当たると痛いよね。だから、人に当たらないようにしよう」と、どう行動すれば危なくないのかを、子どもたちに考えてもらうそうです。

遊び方を知っているだけで数年後に大きな差がつくかも!?

積木は遊び方次第で、図形の関連性や重心など、たくさんのことが学べるんですね。知育玩具と言われている理由が、よくわかりました。さらに、わくわく創造アトリエなら、田上先生の声かけにより“失敗を恐れずにチャレンジする力”や“どうすれば成功するのか考える力”、“相手の失敗も受け入れる思いやり”など、生きる力も養えるようです。
わくわく創造アトリエは、積木のほかにも造形や料理などの活動を通して、自分の力で生きていくために必要なことを子どもたちに教えてくれる場所。私も「このアトリエに出会ったおかげで、わが子の将来がもっと楽しみになってきた」なんて思っています。

わくわく創造アトリエ 広島五日市プレイルーム

住所

〒731-5124広島市佐伯区皆賀2丁目2-31

電話番号

082-533-7571

ホームページ

https://atorie-itsukaichi.jimdofree.com/

駐車場

あり(4台/無料)

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担当ライター

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