産まれた子は超低出生体重児。妊娠7ヶ月で出産した私の体験記

普通に出産して普通に子育てが始まると思っていた私は、本来ならまだお腹にいないといけない妊娠7ヶ月で子どもを出産しました。幸せで溢れるはずの出産後、私は未来に不安しかありませんでしたが今とても幸せな毎日を送れています。 早産で同じように不安な毎日を送っている人の励みになれば、と妊娠から出産までを紹介します。

順調な妊婦生活から一変、何かお腹痛いかも?

小さいときから早くママになりたいと思っていた私は、妊娠が判明したときはとても嬉しかったです。妊婦健診では毎回順調で何も問題なし。実家が離れている私は、里帰り出産の予定だったため次の健診では出産先の病院への受診が決まっていました。 7ヶ月の妊婦健診が終わった数日後の夜、なんとなくお腹の痛みを感じます。少し違和感がある程度だったのですが夫に言われて一応病院に行くと、危険な状態だと判明しすぐに広島市民病院に運ばれました。 もし、このとき病院に行ってなかったら我が子に会えていませんでした。本当に夫に感謝です。

妊娠25週6日、870グラムの我が子を出産

病院につき私は何が何だか分からない状態でしたが、バタバタしている看護師さんたちを見て不安で震えが止まりませんでした。私と赤ちゃんの状態を早口で説明され、緊急帝王切開のためすぐに手術室へ。全身麻酔で、目が覚めたときには病室でした。 妊娠25週と6日、産まれたのは870グラムの小さな男の子。我が子に会えたのは出産してから半日以上経ってからでした。 NICUの保育器の中でたくさんの点滴やチューブに繋がれているとっても小さな赤ちゃん。肌も赤く、一般的な産まれたばかりの赤ちゃんの姿とはほど遠かったけどとても可愛くて愛おしく思いました。

退院するまでの私と子ども

当時、緊急の入院だったので個室が空いておらず、同じ病室には赤ちゃんの泣き声やお見舞いにくる人の嬉しそうな声が響いています。また、授乳室ではみんな赤ちゃんを抱っこしているのに私は搾乳機だけ。 当時は病室と授乳室が本当に辛かったですが、私にできることを頑張ろう!とNICUにいる我が子に搾乳した母乳を届け、保育器にいる我が子を見ているときが唯一の幸せな時間でした。

私は6日で退院しましたが、もちろん赤ちゃんはまだまだ入院です。 離れることは不安でしたが、周りの幸せオーラいっぱいの場所から解放されることですごく気持ちが楽になりました。1つ残念なのが入院中はいつでも赤ちゃんに会えましたが、退院すると面会時間が決まっていること。

家族みんなが頑張った4ヶ月

退院後は毎日14時に搾乳した母乳をNICUまで届けます。4ヶ月間、毎日通いました。 授乳時間と同じように夜中3時間おきにアラームをセットし、搾乳して母乳パックに入れ消毒します。1時間以上かかるときもあり、病院通いや精神的な不安からしんどいときもありましたが、そんなときは仕事で疲れている夫も一緒に起きて励ましてくれたので頑張ることができました。

出産して10日目、初めて声を聞けました。小さくか細い声だけどしっかり私の耳に届きました。2週間経ったとき保育器の中で抱っこできました。手のひらに収まるくらい小さいですが、初めて我が子の重みを感じることができたのです。 2ヶ月経ち、初めてのカンガルー抱っこ。いろいろ制限があるのでほんの数分ですが保育器越しでしか見たことなかった我が子を胸に乗せてもらったときの温かさは一生忘れないでしょう。 3ヶ月経ち、やっとやっと我が子を腕で抱けました。普通なら産まれてすぐにできることが、私にはとても道のりが長かったです。全ての瞬間が感動で溢れました。 点滴が1本少なくなることに喜び、体重が1グラム減ったことに落ち込み…少しの変化でも嬉しくなったり悲しくなったりしましたが、日々成長する我が子を見られるのがとても幸せでした。

赤ちゃんの生命力ってすごい!

小さく産まれた赤ちゃんは人と接する時間が長い分、感情が豊かな子になると教えてもらいました。たくさん声をかけてお話しをしてあげると赤ちゃんにちゃんと伝わります。 もうすぐ小学生になる我が子は人を思いやれるとても優しい子に育ちました。今ではちょっとおとなしくして!と言うくらいおしゃべりで元気いっぱい! 成長は人それぞれですが、それは普通に産まれた子も同じではないでしょうか。どんな子でもそれが個性です。

私は不安があるとき、主治医や看護師さん、家族など話せる人にとことん聞いてもらうことで楽になりました。そして、ブログなどを通して同じ境遇のママと励まし合いながら頑張れました。 私が当たり前だと思っていた妊娠や出産とはかけ離れていて、普通なら経験できないことを経験し、家族で乗り越えたあの時間は今の私にとってかけがえのない宝です。これから先、子育てをしていく上で困難もあるかもしれませんが、この4ヶ月を乗り越えられたんだから何があっても大丈夫だと思えます。 今不安な毎日を過ごしている人もいつかきっと笑顔でこのときのことを話せる日がくるはずです。忙しい毎日でたまに「ひとりの時間が欲しい~」と思うこともありますが、我が子の笑顔を見ると一緒にいられる時間が一番の幸せだと感じます。

担当ライター