「一緒にがんばろう」で乗り越えた!イヤイヤ期息子と二人きりの子育て生活

2歳前後で始まるというイヤイヤ期。我が家の息子にも、とうとう訪れたようです。しかも、主人は単身赴任で不在。新しく仕事も始めたばかりでまったく子育てに余裕のない私が、どのように息子と衝突し、それを乗り越えようとしているか、現在進行形ではありますが、体験談をご紹介しましょう!

1歳半で始まった息子との二人暮らし

ある日突然、会社から帰宅した主人から「福岡への単身赴任が決まった」という報告を受けました。そのとき、息子はちょうど1歳半。新生児~0歳児期と比べれば、できることはかなり増えたものの、まだまだ子育てに手のかかる時期です。ただ、その頃の私はというと、「パパがいなくても私一人でなんとかなるはず!」と、意外と楽観的に捉えていたように思います。その証拠に、私は主人が単身赴任になるちょうど1ヶ月後に、息子の保育園入園と新たな職場での仕事復帰を決めていました。今となっては、なぜあの頃それほど余裕が持てたのか不思議でなりません。

とにかく、家族3人それぞれ新たな環境での挑戦が始まるバタバタとした時期に、私と息子の二人暮らしはスタートしたのです。

しっかりと向き合いたい私と向き合おうとしない息子

主人は広島から福岡へ引っ越し、私は職場へ、息子は保育園に行く生活が始まりました。
初めて私から離れて、お友達と生活する日々を送ることになった息子。「きっと泣くんだろうな…」と心配していた私の想像に反して、息子は初日からのびのびと、堂々と保育園を楽しんでいる様子でした。問題は、私の方です。久しぶりの慣れない仕事に加え、家に帰ってからは休む間もなく家事に追われる日々。息子との時間もなかなかとれず、日に日に心と体が疲弊していきました。もともと、一つのことに気持ちが入り込んでしまいやすく、同時に違うことをこなすことが苦手な私。仕事を頑張れば頑張るほど、息子と遊ぶ時間がなかなか取れていないことが気になり始めます。

ちょうど仕事を始めてから、3~4カ月が経った頃。とうとう体調を崩してしまった私は、家族と相談して少し仕事をセーブすることに決めました。「これからは息子と遊ぶ時間をとってあげよう」と心に決めた私は、仕事と家事と息子との生活、それぞれを楽しむことを目標に掲げたのです。

しかし、ちょうどその頃、息子の行動に異変が…。「○○やろっか」と言っても首を振って抵抗する、「ご飯できたよー!」と言っても「いらない!」と怒る息子。「これは…もしかしてイヤイヤ期?」という考えが、すぐに頭に浮かびました。息子としっかりと向き合おうと思った矢先に、突如訪れたイヤイヤ期の兆し。今まではすんなりとできていた日常の些細なことが思い通りにいかず、時間もかかるようになりました。

仕事と家事とイヤイヤ息子で大爆発!

息子がイヤイヤを言う度に、「しっかりと丁寧に向き合おうと決めたんだから…」という私の心の声がささやきます。
初めはその声に従って、息子のイヤイヤに付き合っていましたが、私はそんなに心が広いわけではありません…!日に日に、心の余裕がなくなっていきます。息子とは、20歳以上の年の差がありますが、自分でも信じられないほど腹が立つことが増えてきました。ときには、息子と口を聞きたくなくて、トイレにこもることも…。
しかも私の場合、どんなに腹が立っても、息子のイヤイヤが激しくても、常に二人暮らし。いやでも向き合わざるを得ず、愚痴を吐き出せる主人もいません。思い通りにならないストレスを、無意識に内に溜め込むようになっていった私は、仕事と家事も相まっていっぱいいっぱいになっていきます。

今振り返ると、この頃の私は「仕事も家事も完璧にこなしたい」「母親としても完璧でいたい」と、かなり肩に力が入っていたんだろうと思います。本当に余裕をなくすと、誰かに相談するということも思い浮かばないんですね。かなり視野が狭くなっていました。

そして…、ある日突然ふってわいたように、感情が抑えられなくなったのです。息子と夕食を食べようというときに、またイヤイヤが始まりました。そのとき、私が何と言ったか思い出せませんが、気づいたら涙が止まらなくなっていました。このときの息子はというと、いつもとは違う母にびっくりした様子。しばらくすると、私の頭を「よしよし」しながら、小さな声で「ごめんね」と言ってくれたのです。その当時、保育園の組の中でも人一倍体が大きく力の強い息子がお友だちとケンカをしてしまったとき、きちんと謝れるように教えていた「ごめんね」という言葉。

息子はいつの間にか、思いやりを持って謝れるようになっていました。このとき、イヤイヤ期にばかり意識がいって、息子が成長していることを誉めてあげられていなかったということに気づかされたのです。

息子の前で「弱い母」になることの大切さ

それまでのストレスが大爆発したあの日以来、なんだか不思議とスッキリとした気持ちになれた私は、息子との向き合い方を少し見直してみることに。
それまでは、「普段は優しく、悪いことをしたらしっかりと怒れる」模範的な母親を目指していましたが、あまり気にならなくなりました。今の私たちは、母と息子というよりも、どこか友だちのような対等な立場。無理なときは、「助けて―!」と息子にSOSを出すこともあります。大ケンカに発展することもありますが、最後にはお互いに「ごめんね」と言い合って仲直りします。「さっきは私が○○したのがいけなかったね、これからは気を付けるね」と、私の悪かったところもしっかり伝えます。

そのおかげか、息子にとって私は「ときには助けなければいけない存在」に変化したように感じます。自分のことは自分でするようになったり、私が落ち込んでいたら「よしよし」してくれたり。もちろん、イヤイヤをいうこともありますが、「困ったなあ」という態度を見せると、以前よりもスムーズにことが運ぶことも増えてきました。

そして、息子のしたいことや意思を、代わりに声に出してあげることも大事なのではと考えています。「○○したかったんだね」「悲しい気持ちになったんだね」と一緒に声に出してあげると、息子の気持ちも不思議と落ち着いていくようでした。

母親になったといっても、まだ2年と少し。まだまだ人間としても未熟で、我が子から教わることも多いです。子どもにとってお手本となるばかりが正解ではありません。自分のダメなところを見せつつ、「一緒に頑張っていこうね」という姿勢でいることが、私自身にとっても無理がなく、自然体で接することにつながるのかなと感じています。

イヤイヤ期にイライラするのはちゃんと向き合えている証拠!

我が子のイヤイヤ期にイライラする、余裕をなくしてしまうのは、母親として当然のことだと思います。きっと、それだけ子育てと真剣に向き合えている証拠。ときには弱さも見せつつ、思いっきりお子さんと大ケンカしてみるのもいいかもしれませんね!

担当ライター