妊娠初期の頼りない姿はどこへ?まさかの子煩悩パパになった夫

今現在の夫は休みの日には2歳の娘と2人で出かける子煩悩パパ。しかし、妊娠発覚当初は今の姿など想像もできない「theこの先不安パパ」でした。夫が子煩悩になるキッカケや子煩悩エピソードを振り返ってご紹介します。

切迫流産でピンチのなか午前様の夫にぶちギレ寸前の妊娠初期

初めての妊娠。発覚したのは妊娠5週目のことでした。産婦人科でエコーを確認したときには「胎嚢」と呼ばれるまん丸な袋状で、ここから人の形に成長していくのを神秘的に感じました。すぐに夫に知らせると、夫も初めてのことで驚きを隠せない様子でしたが喜んでくれました。

妊娠がわかった当時、夫は職場で新しい部署に異動して半年ほど経った状況ということで、その部署での仕事や人間関係がようやく楽しめる頃を迎えていたのだと思います。職場の雰囲気も良く、頻繁に「飲み会」のお声がかかっていました。

まさかの切迫流産へ

出血したのは妊娠が発覚した翌週のことでした。

当時、私は正社員として勤めていました。広島県外への出張の多い仕事でしたが、その日は出張の予定はなく、朝の朝礼に出席する前にお手洗いを済ませておこうと席を立ったときのことです。下腹部に違和感があり、急いでトイレへ駆け込むと、出血していました。

真っ青になり、足ががくがくしたのを覚えています。

妊娠のことはまだ5週目ということもあり、職場では身近な上司にしか伝えていませんでしたが、上司に出血したことを伝えるとすぐに産婦人科へ行くように言われました。

産婦人科での診察の診断結果は切迫流産。「出血が止まらないと赤ちゃんがいなくなる」と説明を受けて今日このまま休職するよう強く勧められました。職場に相談し休職許可をいただくことができましたが、職場への申し訳なさと感謝、そして赤ちゃんはどうなるんだろうという不安で、気持ちに整理がつかないまま帰宅したのでした。

私の怒りがマックスに

帰宅した夫に切迫流産のこと、「絶対安静が必要」と言われたことを伝えましたが、あまり理解できない様子。もちろん私自身も自分の体や赤ちゃんがどんな状況なのかを、きちんと把握できていません。夫が状況を呑み込めないのは仕方がないと思っていました。ただ、このどうしようもない不安な気持ちは夫と共有できると思っていたのです。考えが甘かったです。

私が安静にしている一方で夫は、日課のスポーツジムに出かけたり晩酌を楽しんだりと普段と変わらない生活を送っていました。そんな様子を見て「もし私が流産で多量に出血しても、これは頼りにできないな」と少し悲しくも呆れた思いで過ごしていたある日の夜、夫には職場の飲み会の予定が入っていました。職場の付き合いも大事だと考えていた私でしたが、一人家で過ごしていると、たまに感じる下腹部痛や少量の出血にビクビクし、だんだんと大きくなる不安な気持ち。そんな思いで夫の帰りを待っていましたが、夫からは連絡もなく、結局帰宅してきたのは翌朝の6時頃でした。

帰宅した夫の浮かれた顔を見て私の怒りは頂点に!「私たちの2人の子どもなのにこっちがどんな思いで過ごしているか知ろうともせず」と言うと、夫からは「正直俺にはまだ赤ちゃんとか、いるのかいないのかよくわからない」と言われてしまいました。

今振り返れば、夫にとっても初めての妊娠で無理もないことだったのですが、当時の私はさらにブチ切れてプチ家出をする展開に発展しました。

夫の子煩悩キッカケは検診でみた3Dエコー

切迫流産の危機にさらされていた当時、私にとって夫は「この先不安パパ」でした。「赤ちゃんがいるのかいないのか、よくわからない」と言われてしまったことがずっと頭にあった私は、ちょっとは赤ちゃんの存在を感じてもらおうと、妊娠12週のとき産婦人科の検診に夫に付き添ってもらいました。

夫はエコーでお腹のなかが見えること自体に驚いていましたが、小さいながらも人型に成長した赤ちゃんの姿が見えると大興奮!しかも、夫が赤ちゃんにつけていた仮名で呼びかけると、赤ちゃんにも伝わったのか飛び跳ねるような様子を見せたのです。「今反応した!」と夫はテンションアップ。

この日がキッカケで夫は「赤ちゃんがいる」と実感したようです。

妊娠中の子煩悩パパエピソード

エコーで我が子を見た夫は、子煩悩パパに転身していきました。自ら分厚い育児書を買ってきたり、胎教に絵本の読み聞かせが良いと聞けば絵本を買ってきてお腹に向かって読み聞かせを行ったりするようになったのです(赤ちゃんにはまだ早い内容でしたが…笑)。

さらに、赤ちゃんの性別が「女の子」と判明すると、図書館で姓名判断の本を借りて来て読み漁り、「情報が古い!足りない!」と新しく発売された姓名判断の本を買ってきて熱心に名前を考えていました。

そして、家事をしてくれる日が増え、飲み会からの帰宅も早くなりました。

産後の子煩悩パパエピソード

娘が生まれた瞬間、顔を見ると驚くほどに夫に激似。夫も娘が自分に似ているのが嬉しい様子で、今では娘の大ファンです。

産後すぐの様子

私と娘の産後の入院中には、夫は仕事帰りに毎日カメラ持参で産院に駆け付け、娘を抱っこできるのを心待ちにする溺愛ぶり。さらに、退院して帰宅してみると、夫のお気に入りのファッションブランドTシャツとお揃いのベビー服が用意されていたのです。

夫は娘のミルクの授乳やオムツ替え、お風呂に入れるのも積極的にやってくれました。私の母乳が出たのでミルクはあまり必要なかったのですが、夫は授乳したがり、ミルクの作り方を覚えて、外出用にお湯を入れるための水筒を(保温機能を調べてから)購入してくれ、感動しました。

それ以外にもこんなことがありました。

・先着順の赤ちゃんハイハイレースに出場する娘のため、会場に朝6時から並ぶ

・お気に入りのキャラクターショーの席の整理券確保のために2時間前から並ぶ

・カープの歌を覚えた娘のために、カープの自由席確保に4時間並ぶ

 

毎週娘と出かける夫

娘が生まれてから現在まで、娘のファッションにはかなり夫の意見が反映されています。娘の服を選ぶときには夫婦で一緒に選ぶことが多いのですが、いつしか夫の「これは○○ちゃん(娘)の良さを引き出すよ!」とか、「○○ちゃんの雰囲気にピッタリじゃ」という太鼓判を待ってから買うようになりました。

さらに、毎週末には娘と2人でお出かけしてくれます。夫は仕事の出勤時間が早く帰宅は遅いため、平日には娘と触れ合う時間がありません。週末には娘との時間を満喫したいそうです。ときにはご飯も済ませて帰ってきますが、家での様子を見ていると娘にご飯を食べさせるのも夫は本当に上手。食べさせる温度や口に運ぶ量や、こぼした後の始末なども手際が良く娘も安心している様子です。

今では頼もしい育児の相棒に

初めての妊娠・出産、夫にとっては実感が沸かないからこそ何をしていいのかわからず不安だったのだろうと、妊娠初期の夫の様子を振り返るとそう思います。今では娘と出かけて私に時間を作ってくれようとする頼もしい育児の相棒であり、本当にすてきなパパ、そんな夫に感謝の日々です。

担当ライター