普通分娩が怖かった私に突然降りかかった第2子妊娠中の逆子報告

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第一子の長男を超低体重児で普通分娩した私は、3000グラム近い娘の普通分娩が恐怖でした。漠然と「帝王切開がいいなぁ」と考えていたところ、想いが伝わったのか妊娠中期で娘が逆子に。そこから一度戻るもすぐに逆子に逆戻り。当初希望していた帝王切開で娘を出産しました。怖かった普通分娩を避けられた私でしたが、産んだ後の気持ちは果たして?!広島でママライターをしている私の体験談を紹介します。

第2子の妊娠が分かったとき、真っ先に思ったのは

第一子から7年空いての妊娠・出産となった娘。なかなか授かれず諦めたころの妊娠でした。長男を超低体重児で普通分娩していた私は、「この子が普通に生まれれば3000グラム近くにはなる。その子を普通に産めるのか、痛みに耐えられるのか」
恐怖に思いました。そしてできれば帝王切開が良いと、漠然と考えるようになったのです。しかし、帝王切開で出産するには条件があります。それは
・母体や胎児に何らかの危険があると判断されたとき
・前回の出産が帝王切開だった場合
・逆子の場合
など。私は前回普通分娩でしたし、第二子妊娠中も母子ともに健康でもあったため、帝王切開で出産するために残された条件は、おなかの子が逆子であることだけでした。
おなかの子は、健診に行く度だいたい横向きです。先生から「まだ大丈夫」と言われること数回。普通分娩したい気持ちと、帝王切開したい気持ちが揺れ動く妊娠期間を過ごしていました。

妊娠中期で逆子が確定

横向きが長かったおなかの子の胎動が、ある日通常より下の位置で感じられるようになりました。もしかして…と思いながら健診の日を迎えます。先生から言われたのは、
逆子になっているね
という、私の予想通りの答えでした。

もちろん、先生からは逆子体操をするように勧められます。うっすらと「帝王切開でも良い」と思っていた私ですが、普通分娩という手段も捨て切れずにいたので、言われた通り逆子体操をすることにしました。しかし、ある程度大きくなったおなかでの体操は、きついものです。「10分も同じ体勢でいるのは無理」と、5分くらいで諦めることもしばしば。毎日繰り返し体操をしてみるものの、頭は常に上の方にあり、胎動は下の方。おなかの子が動く度になんとも言えない胎動が続きます。

逆子体操だけではだめだとなり、他に何かしようと長男と一緒に声かけを実施することに。「頭は下よー」と2人で頑張って声掛けをしましたが、頑固なのかなかなかいうことを聞いてくれません。しかし諦めかけていたとき、ぐるっとおなかの中で回った感じがありました。同時にチクチクする胎動もなくなったのです!これは戻った!と喜んだ…のも束の間。また、すぐにチクチクする痛みが開始します。

そこからはほぼ諦めモード。ついに、健診を受けている病院から出産する病院へ転院する時期を迎えてしまいました。出産する病院に転院後すぐ、帝王切開の日程を決めることになります。とはいえ心の準備はできていたし、普通分娩も怖かった私。帝王切開を告げられても、思ったほどショックはありませんでした。そこからは、手術の日に備えて準備を開始。戻る気配のないおなかの子…近づく手術の日、毎日ドキドキしていました。

思ったより痛かった。手術の後

逆子だということ以外のトラブルはなく、入院する日を迎えます。入院し、手術の説明を受けました。入院後のエコーでもやっぱり逆子。先生から
「朝になったら戻ることもあるからね。戻っていたら退院だから」

なんて言われながら、初めての手術にドキドキは止まりません。普通分娩が怖く、直前まで「帝王切開でもいいかな」なんて思っていた私でしたが、恐怖のあまり
もっとちゃんと逆子体操をしておけばよかった…
お灸もしてみればよかった…
と今更ながら後悔の念が押し寄せてきました。

前日の夜はお腹が空かず寝付けもせず、すぐに朝がやってきます。主人と長男が到着し、ドキドキしながら病室で待っていると、看護師さんのお迎えがやってきました。緊張しながら歩いて手術室へ移動。このとき私の緊張はピークでした。

準備が終わり手術開始。特に痛みもなく、手術は進みます。15分ほどで赤ちゃんは出てきました。ただ、麻酔が切れ始めると、だんだんお腹に痛みが出てきます。傷口の痛みだけではありません。経産婦は痛いと噂の“後陣痛”と呼ばれる痛みも襲ってきます!手術直後は10分に1度押せる痛み止めが点滴に繋がれているのですが、その10分経つのが待ち遠しいほどの痛みでした。

さらに、手術当日は動けないのですが、次の日からは動くように言われます。それがとにかく痛い!横になっているだけでも痛いのに、起きるなんて無理と思いながらも授乳が開始。娘に会うため、這うように授乳室へ行っていました。

そうこうしているうちに、後陣痛と呼ばれる痛みはすぐに治まりました。残るは傷口の痛みのみ。これは痛み止めを飲めば引くので良いのですが、起き上がる時に傷が開くんじゃないかという恐怖があります。しばらくはベッドの柵につかまっての寝起きでした。

退院のころには痛みもだいぶ治まり、普通に歩けるくらいまで回復しました。が、痛みで泣いた日々を今でも忘れられません。

出産はどっちでも痛いということを、身をもって体験

出産に対して、どちらが“楽”とかどちらが“正しい”とか、そんなものはないということがよく分かった、二人目の出産でした。どちらになっても痛いし、どちらも立派な出産。赤ちゃんに会うためにお母さんは頑張れるんだなと、身をもって体験できたお産でした。

 

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担当ライター

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