子育てのギモン「そのいびき、大丈夫?」

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子育ては常に不安と疑問の繰り返しですよね。特に子どもの病気やケガにおいては知らないことがいっぱいです。少しでも早くに原因を追究したい、症状を緩和させたい思いは、みなさん同じだと思います。今回は息子のいびきから判明したアデノイドについてお話します。

「いびき、大丈夫?」

帰省時、母に息子のいびきを心配されたのがきっかけでした。息子のいびき認識はしていましたが異常だと思わなかったのです。今思うと、毎日一緒に寝ていることで生活音として慢性化していたからかもしれません。しかし母からの助言を受けて急に不安になり、いろいろ調べた結果“アデノイド”という病気のことを知りました。
アデノイドとは、鼻の突き当たりの部分にあるリンパ組織のかたまりのことです。アデノイドはさまざまな原因で肥大化し、中耳炎や無呼吸症候群など鼻や耳にトラブルを引き起こすそうです。その症状の中に、いびきがありました。その他にも、息子と一致している症状があったので不安を感じすぐに耳鼻科へ。しかし医師からは「様子を見ましょう」や「次第に小さくなります」と言われ、為すすべなく経過を待つことになるのです…がしかし!

子供も私も熟睡できない日々

日に日に酷くなっていく、息子のいびき。大音量になっていく不安、更にそのいびきが止まると息をしているかどうか心配になる気持ちが募っていきました。夜中に起きては何度も呼吸の確認する習慣さえつきました。
また、就寝時の心配事はいびきだけでなく嘔吐も。夜中に異臭を感じると、大体枕元にソレが広がっていました。そして極めつけは寝言と寝相です。息苦しそうに動いたり、いきなり「っあー!」と叫んでいたこともあります。この頃は、夜な夜な息子をさすったり、嘔吐の片づけをしたりで親子共々、ぐっすり眠れませんでした。毎晩寝る前に今日は大丈夫かな…と不安を感じていました。

2ndオピニオンならぬ、4thオピニオン

夜中の苦悩もさることながら、息子は幼稚園で流行るウイルス系の病気に必ずといっていいほどかかりました。その度に、アデノイドが肥大化し息苦しそうな息子。もう脱却させてあげたい!と、諸悪の根源であるアデノイドを摘出する手術を決意します。
しかし再び耳鼻科に行っても以前と同じく、経過待ちや様子見の診断でした。その理由として、

  • 腫瘍が肥大化するのは6~7歳がピークでその年齢を過ぎれば症状が軽くなり、その後自然に消退するのが一般的であること。
  • 腫瘍のサイズによっては手術の必要性がないこと。
  • アデノイド摘出手術は全身麻酔で行うため、そのリスクを親として受け入れられる覚悟があるか。

などの説明を受け、手術の許可をなかなかしてもらえませんでした。それでも息子に手術をして欲しい一心で、私は広島市内の耳鼻科をまわりました。どうにか4ヶ所の病院で承諾を得て、息子は6歳にして初めて手術を受けることになったのです。

一夜で激変、苦しみからの喜び

息子は1週間の入院と手術を無事終えました。正直、入院期間中は手術を後悔しました。なぜなら、初めての病院宿泊で不安を感じている息子の表情や、手術前の絶食に耐える様子、そして手術後、吸引機やたくさんの管に繋がれ、目を閉じている息子の様子を見たときは何とも言えない悲しい気持ちになったからです。
しかし、術後の夜から、息子の就寝時の姿が激変!何年もの間、聞いたことのなかった静かな寝息、動くことなく、まるでお人形さんのように眠る姿に驚きました。息子の気持ちよさそうな安眠顔を見て、後悔はすぐに晴れ手術をして本当によかったと思いました。

術後の苦痛からの回復

手術自体は全身麻酔で行うので数時間待機すれば終わります。ただし、アデノイド手術において1番大事で大変なのは術後のケアです。息子の場合、摘出した腫瘍はピンポン玉サイズが3つ。この異物が息子の小さな喉を圧迫し、いびきや夜中の嘔吐などのさまざまな症状を引き起こしていました。
腫瘍を摘出する際、喉の粘膜に傷をつけてしまうので術後にはケアが必要でした。食事は、流動食でしばらくの間、固形物や刺激物は禁止です。息子はおせんべいやクッキーの堅いイメージの物だけでなく、息子は大好きなからあげさえも喉に刺さるために食べられませんでした。そして刺激物は、具体的に言うとカレーです。こうした食事の選択肢が減ることは子どもにとって苦痛だったと思います。その他、徹底した体調の管理も術後のケアとして大切でした。
この期間は正直大変でしたが、いびきや寝相が落ち着き睡眠の質が変わりました。以前は動くどころか、時々座って寝ているときもありました。安定した気道を確保するため、無意識に体を起こしていたそうです。そして熟睡状態ではなかったため、成長ホルモンの分泌もうまくされていなかったと後になって聞きました。
そしてもう一つ、大きく変化したのが食欲です。手術前は朝食をあまり食べることができずシリアルやヨーグルトがやっとでしたが、今は朝からしっかりバランスよく食べています。充分な睡眠による成長ホルモンの分泌が改善できたことで、子育てに重要なよく寝てたくさん食べる、こどもの必要な習慣が整いました。

病気がおしえてくれたこと

私は何年もの間、息子が熟睡できていなかった状態に気づけていなかった自分を親として不甲斐なく思いました。そして毎日一緒にいても、気づいてあげられないことがあるのだと思い知らされました。
今後は子どもの変化に注意したいと反省するも、過敏に対応することで神経質になったり心配性になる子育ても要注意だと思っています。病気には先天性や突発性の症状を除いては、身体からのシグナルが起きていると思います。子どもは、自覚症状や自己判断ができません。私たち大人が、日常生活の中で変化を察知してあげることが大切だと思っています。

担当ライター