「汚れるから絵の具遊びは避けたい!」これを知っても、そう思う?

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子どもから「絵の具でお絵描きしたい」と言われたとき、内心嫌だなぁと思ってしまうママも多いのではないでしょうか。周りが汚れないように気をつかうし、絵の具がついた服は洗濯も面倒だし「クレヨンか色鉛筆で描いたら?」なんて言ってしまいがち。しかし、『わくわく創造アトリエ』で行っている絵の具の活動なら、子どもに“かけがえのない経験”をさせてあげられます。みなさんも、わが子に絵の具をさせてあげたい!という気持ちになるかもしれません。

子どもたちも最高の表情に♪わくわく創造アトリエの『絵の具活動』

これは『わくわく創造アトリエ』で、絵の具の活動が行われたときのひとコマです。

私はこれを見たとき、自分の身体までキャンバスにしてしまっている子どもたちを見て、クスっと笑ってしまいました。とてもインパクトがありますが、何より気になるのは、子どもたちの表情。こんなに生き生きと目を輝かせながら何かに取り組めるって、貴重な経験だと思いませんか?

わくわく創造アトリエで、子どもたちが伸び伸びと絵の具遊びを楽しめるのは、アトリエが広くて汚れてもいい場所だから、ではありません。子どもたちにとっては“遊びの延長”のような絵の具の活動にも、わくわく創造アトリエならではの、こだわりがあるからなんです。

ここまでやっていいのにはワケがある!絵の具活動で身につく力とは?

今の子どもたちって、夢中になってトコトン遊ぶ体験してますか?

わくわく創造アトリエの大事にしていることのひとつに、『夢中になってトコトン遊ぶ環境づくり』があるそうです。
アトリエの田上先生は、「僕たちが子どもの頃って、大きなお兄ちゃん、お姉ちゃんたちに連れられて川や山へ行き、夢中で遊び、気づいたら夕方のサイレンが鳴って大急ぎで家に帰っていました。なぜ時間も忘れて遊んでたかというと、大人に干渉されない子どもだけの時間の中で自分が楽しいと思ったことを自由にやっていたからです」と言います。
子どもの頃に好きなことにトコトン集中できる時間があった…その背景が、今のアトリエの原点になっているのかもしれません。では、絵の具活動で身につく力とは?

形をとらえる力

わくわく創造アトリエの活動には、毎回必ず『形のテーマ』があります。こちらの写真は、「点・線・面」をテーマに、絵の具の活動が行われたときの様子。女の子が手にしているローラーは、形のテーマに沿って選ばれた道具です。

絵の具は、たらすと点になり、筆やローラーで伸ばすと線になり、手のひらで広げると面になりますよね。わくわく創造アトリエの活動には、こうした「形の変化を体感する」という狙いが隠されているんです。
子どもたちは絵の具で自由に創造しながら、「形には関連性があるんだ!」と、身体で学んでいきます。

はじめてのことに対応する力

もうひとつ、わくわく創造アトリエのこだわりは、五感を刺激することです。たとえば絵画の活動のときは、モチーフにイチゴやメロンなど本物の果物を用意。子どもたちは、触ってみたり、においをかいでみたり、視覚以外からも多くの情報をキャッチします。
絵の具が持つ“ベタベタ”“ねちゃねちゃ”した独特の手触りも、なかなか日常生活では出会えませんよね。こうして、いろんな感覚を体験し、受容している子は、はじめての場所・はじめての人・はじめての経験など、“はじめてのこと”に対応し、受容する力がつきやすくなるんだそうです。

表現する力

そして、わくわく創造アトリエの活動には、「絶対にこの流れで進める」という縛りがありません。もちろん、それぞれの活動に狙いや目的はありますが、田上先生は、子どもたちの様子に合わせて活動内容を変えているそう。
例えば60分の活動でも「ちょっと飽きてきたかな」と感じたら、新しい道具を出して目先を変えたり、そこから発展した遊びを提案したり。逆に、ものすごく集中していたら、予定していた活動をせず子ども達のやりたいことをさせてあげたり。子どもたちのペースに合わせることで「もっとやりたい!」の意欲を引き出していきます

実は、最初にご紹介した“絵の具まみれ”の写真は、作品づくりの最中の様子ではありません。作品を完成させた後に、ひと通り活動を終えた子どもたちが「手や足で塗ったらどうなるんだろう?」「コロコロ転がってみたら、どんな風になる?」と、ドロドロ用の紙の上で実験していた様子なんです。きれいな作品を完成させた上でダイナミックな活動もする…これがわくわく創造アトリエの特徴なんですね。
こうして、子どもたちはどんどん表現することが大好きになっていきます。

普段から「表現活動って楽しい!」の経験を重ねている子どもたちは、創作でも大人が驚くような力を発揮するんだとか。わくわく創造アトリエでの絵の具の活動でも、たくさんの素敵な作品が仕上がったそうですよ。

ただ自由なだけじゃない!絵の具活動に隠された、先生の思い

最後に、わくわく創造アトリエの田上先生に、子どもたちと接するときに心がけていることを聞いてみることに。お話を聞いていると「子どもたちが伸び伸びと活動できるのは、先生の接し方にも秘密があるんだな」と感じました。

嫌がる子に「ほら、やってごらん!」は、大人が中心の考え!

アトリエの活動で先生が一番大切にしているのは、“待つ”ことなんだそうです。

たとえば、今回のように絵の具でベタベタになる活動のとき。絵の具の感触って、すごく嫌いな子もいるので、アトリエでも、はじめは「やりたくない」と言う子もいるんです。絵の具が好きでも、気分が乗らないときだってある。そういう子に無理に「やってごらん!」と言うのは、大人が中心になっていて、子ども中心ではないんです。どんなにいい活動でも、嫌がるものを無理にやらせると、子どもはまったく楽しくありません。
もちろん声はかけますが、やりたくないときは、見ているだけでも充分。子どもは、その環境に身を置き、見ているだけで多くのことを学びます。
そのうちに「楽しそうだな、ちょっと絵の具を触ってみようかな」と、少しずつ自分の意思で前に踏み出します。
大切なのは子どもがやってみたいと自ら参加すること。1ヶ月かかるか1年かかるかわかりませんが、待ってあげることが大事なんです

自分勝手は自由ではない!

もうひとつ先生が大切にしているのは、“ルール作り”

自由にみんなが楽しめる活動にするには、ルールを作り、それを守ることが大切。絵の具の活動でも、みんながローラーなどで描いている途中に誰かが「手で塗りたい」と言い出したら、別に場所を設けます。
あとは、絵の具で塗ってもいい部分を、最初に伝えておくことも重要。それ以外の場所を汚したら、自分で拭いてもらいます。子どもたちが、自分の行動に対する責任の取り方を学べるように、環境づくりをしてあげます。周りに迷惑をかけても自分が楽しければいいのではなく、ルールの中で自由にすることが本当の自由。『無秩序は不自由』なんです

 

みんなが制作をしているときに、誰かが違うことをやりたがったとしたら。私なら「全員が終わるまで待ってね」と言ってしまうかもしれません。しかし田上先生は、みんなの気持ちも個人の気持ちも尊重した上で、双方が充実できる活動を用意しているんですね。
そのうえ、わかりやすいルールを作ることで、誰もが自分のやりたいことを邪魔されない環境ができています。とても絶妙なバランス感!さすがプロだな、と唸りました。
田上先生は「子どもを叱るときの多くの場合は、大人の準備不足か、想定不足が原因ですよ」とも言われていました。

子どもにとって“心から楽しめる時間と場所”ができる

わくわく創造アトリエでは、できるだけ手出し口出しをしない事で、子どもの夢中になってトコトン遊ぶ環境を作っています。そしてその経験は、将来自分でやりたいことを見つけていく力、そして、そのやりたいことをトコトンやり抜く力につながっていくそう。
ここに来れば、子どもの最高の笑顔が見られるかも。私も息子に、絵の具の活動を体験させてあげたくなりました!

わくわく創造アトリエ 広島五日市プレイルーム

住所

〒731-5124広島市佐伯区皆賀2丁目2-31

電話番号

082-533-7571

ホームページ

https://atorie-itsukaichi.jimdofree.com/

駐車場

あり(4台/無料)

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担当ライター

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