自遊な外遊びを満喫するなら!広島市中区のプレーパーク”もとまち自遊ひろば”

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広島市の冒険遊び場事業として、広島市中区の中央公園で月2回開催されているプレーパーク「もとまち自遊ひろば」。ここではあたたかな大人の見守りの中、子どもたちの自由な遊びが保証されています。既製の遊具のないひろば、だからこそ遊びの可能性は無限大なんです!

子どもの感性を大切に!広島でお外遊びを楽しめるプレーパーク

“自分の責任で自由に遊ぶ~ぼくらのアソビは無限大∞!~”。もとまち自遊ひろばの受付には、こう書かれた手書きの看板が設置されています。ここは、子どもたちの自由な発想で自分の遊びを作る場所。

規制の遊具がないひろばにあるのは、木や土、水、火に、工具やロープ、ダンボールなどの廃材、あとは見守る大人のあたたかい眼差しです。丁寧に段取りや準備がなされた遊び道具はありません。あるものを使って、土を掘る子、金槌で釘を打つ子、火起こしを楽しむ子…もとまち自遊ひろばで過ごす時間は、子どもの「やりたい!」を叶える時間。それを見守る大人たちも、おおらかな気持ちでいられるんです♪

体いっぱいに遊ぶ!手作りの遊び場

規制の遊具はありませんが、ひろばを見守るサポーター「ゆうえん隊」のみなさんが、熟練のロープワークでワイルドな遊び場を用意してくれています。大勢の子どもたちが乗っても大丈夫な、ビッグサイズのハンモックは大人気!子どもたちはハンモックの中で転がりながら、キャーキャー大笑いしています♪

こちらは、大きな木からぶら下がるタイヤブランコ。バランスを取りながら体全体を使って漕ぐタイヤブランコは、乗りこなすのにちょっとしたコツがいるんですよ。

時間を忘れてどろんこ遊びに夢中!

小さな頃、落とし穴を作ったり穴を掘って水路を作ったりしたことのある人も多いのではないでしょうか。時間を忘れて穴を堀り、水を流し、どろんこになって遊ぶ。掘っていい場所が少ない今のご時世では、どろんこになって遊ぶ経験をしたことがない子もいるかもしれません。

穴を掘っていると次々と子どもたちが集ってきて、大きな穴が2つ掘られました。すると、誰かが水を汲んできて穴に流し入れます。

大きな2つの穴が水で満たされると、2つの池をつなげる水路が掘られ…と、次々に遊びは展開を変えて広がっていきます。初めて会う子もいつの間にかお友だちになって、一緒に遊んでいる光景が微笑ましいんです♪

穴を掘る以外にも、どろんこ遊びのバリエーションは豊富。あるときはひたすらにおにぎりを作ったり、泥団子を作ったりと、その日の気分で子どもの遊びも多様に変化します。

自遊な発想で作るオリジナル工作

もとまち自遊ひろばの木工コーナーには、さまざまな形の木の廃材や工具があります。のこぎりで木を切ってみたり、ひたすらに釘を木に打ちつけてみたり…家ではなかなかさせてあげられない、創作活動がたっぷりと楽しめるのが魅力です。

大人からしてみたら「これは何?」というような作品でも、子どもにとっては頑張って作った超大作!わが子も、木に釘を打ち付けただけの超大作を、家に何個持って帰ったことでしょう(笑)

こちらは、あらかじめ台形に切ってあった木材で作ったギターです。木材の形を見てピーン!ときた長男。真剣にギター作りに挑戦です!釘でギターの柄の部分を付けたあとは、クレヨンなどの画材が揃っているので、絵を描いて世界にひとつの木工ギターを完成させていました。

秋の深まる頃には、木の実を使った工作も。この日は、3兄弟を母が1人で連れて行っていたため、末っ子を追いかけ回していた私。次男は、隣に座っていたはじめましてのお姉ちゃんに手伝ってもらいながら、木の実飾りを作っていました。子どもの異年齢の関わりが見られるのも、もとまち自遊ひろばならでは。

お絵かきは紙じゃなくてもできる!地面に引かれたダンボールも、子どもの手にかかれば自由なお絵かきのキャンバスになっていきます。

自由な発想で楽しむ、もとまち自遊ひろばの工作には完成形もルールもありません。そこにあるものを使って、試行錯誤しながらやってみる。すると、世界にひとつの素敵な作品ができるんです。作品が完成すると、子どもたちは満足して次の遊びを探しはじめます。

子ども時代の貴重な原体験!焚き火や野外料理を身近に楽しむ

肌寒い季節は、ドラム缶や七輪、BBQコンロを使って火を起こします。火があれば、子どもでもできる、焼くだけの簡単な野外料理が作れますよ。焼きマシュマロにウインナー、お餅、お芋などを焼いて食べるのも良いですね。

現代の子どもたちは、火に親しむことが少ないと言われています。火の扱いや性質を知る機会が少ない子どもにとって、遊びの中で火に親しみ、火を使った料理を食べることは貴重な原体験です。

もちろん、火を扱う中で危ない経験をすることも少なからずあるでしょう。けれど、火のありがたみだけでなく、火の危なさに気づくのも子どもの育ちに大切なことなのかも。危ないからと遠ざけるのではなく、少しの危ない経験をさせることで、火の性質を知り大きな危険を回避できるようになるかもしれません。

寒い冬には、暖を求めていつの間にか火の周りに人が集まります。大人から子どもまでみんなで火を囲めば、火のあたたかみと共に、人のあたたかさにも気づけるでしょう♪

子どもの自主性を伸ばす!プレーパークで親もほっこり

街なかに暮らしていると、子どもがのびのびと遊べる場所が少ないと感じている人もいるでしょう。何かと制約の多い街なかでは、子どもが子どもらしく遊べる機会が減っている昨今。

「今日は好きな遊びを思う存分していいよ!」そう言われたときに、いつも制約の中で暮らしている子どもは、何をして遊んでいいのかわからないこともあるようです。子どもが子どもらしく、自由な発想で思いっきり遊べる場。先回りして誘導する大人がいなく、誰しも成長するのに必要な失敗の体験もできる。そんな体験が、もとまち自遊ひろばではできます。

これまでに紹介したエピソードは、もとまち自遊ひろばで見られる子どもの遊びのほんの一部。子どもの発想でしか思いつかない、大人には理解不能な遊びもたくさん繰り広げられるひろばなんです!大人には理解しがたい遊びだとしても、その遊びに夢中になっている子どもたちの心は間違いなくキラキラと輝いているはず。たくさんの「楽しい!」を体験して、心豊かな子ども時代を過ごせたら幸せなのではないでしょうか。

見守る大人たちのあたたかい眼差しに後押しされ、きっとあなたもいつもより肩の力を抜いて、我が子の自由な遊びを見守れるはず。ぜひ、もとまち自遊ひろばで童心に帰って、子どもと一緒に遊んでみてくださいね♪

子どもの自由な遊びを見守る「ゆうえん隊」と「みまもり隊」募集中!

もとまち自遊ひろばでは、子どもたちの主体的な遊びをあたたかく見守る場づくりを大切にしています。時には子どもと一緒になって遊ぶスタッフ「ゆうえん隊(遊び場づくりの応援隊)」と、野外料理などを楽しみながらひろばをサポートする保護者「みまもり隊(自遊を楽しむ保護者の会)」が協力して、ひろばを支えています。興味・関心のある人は以下までご連絡ください。

もとまち自遊ひろば事務局:TEL:082-545-7611

 

もとまち自遊ひろば(広島市中区)

開催日程

第2・4日曜日(変則開催日あり)

場所

広島市中区・中央公園

公式HP

http://boukenasobiba.blog.fc2.com/

Facebook

https://www.facebook.com/jiyuuhiroba/

広島市

公式HP

もとまち自遊ひろば

参加費

無料

子育て世代に知ってほしい!広島県内のプレーパーク情報

広島県内には、もとまち自遊ひろばの他にもプレーパークがあるのをご存知ですか?最後に、一部ですが広島県内のプレーパーク情報をご紹介します。

てらやまプレーパーク(広島市安佐北区)

出典元:特定非営利活動法人子どもネットワーク可部

広島県内で最も開催頻度の多いプレーパーク。毎週末だけでなく、平日も開催されているのも魅力のひとつです。自然豊かな可部の街を一望できるロケーションで、四季折々の子どもの主体的な遊びを見守っています。

開催日程

毎週木・土・日・祝日

場所

広島市安佐北区可部東・寺山公園

公式HP

http://www.konetkabe.npo-jp.net/purepa/purepa.htm

参加費

無料

くわしくはこちら▼

https://www.bm-peekaboo.com/wp3/information/20201/

みやうち冒険あそび場(廿日市市)

出典元:みやうち冒険あそび場

遊具のない小さな公園で繰り広げられる、遊びの数々。子どもたちの好奇心の赴くままに、子どもの「やりたい!」気持ちを尊重して、子どもたちが主体的に作る遊び場を運営しています。

開催日程

月1回・週末不定期開催

場所

廿日市市宮内工業団地内・鑓出(やりだし)第3公園

公式HP

https://mboken.wixsite.com/asobi/miyauchiboken

参加費

無料

花見山森のあそび場(廿日市市)

子どもと一緒に、荒れ果てた手付かずの森・花見山を開拓し子どもたちのあそび場をつくろうという一大プロジェクト。子どもたちと一緒に、森の木を切り開拓し、森に憩いの広場を作る活動です。

開催日程

月1回・週末不定期開催

場所

廿日市市宮内工業団地内・花見山

公式HP

https://mboken.wixsite.com/asobi/hanamiyama

参加費

300円

ひろせ冒険遊び場(福山市)

遊具のない広場にあるのは、木と土、水、火と少しの道具。「自分の責任で自由に遊ぶ」、をモットーに子どもの主体的なあそびを見守る広場です。

開催日程

月1回程度・週末不定期開催

場所

福山市加茂町北山

公式HP

http://asobipark.web.fc2.com/index.html

参加費

無料

冒険遊び場てんぐりがっぱ(福山市)

出典元:冒険遊び場てんぐりがっぱ

禁止事項はなるべくなくし、子どもたちの「やりたい!」を叶える場所。あたたかな大人たちの見守りの中、緑豊かなフィールドでの自由な遊びを楽しめます。

開催日程

月1回程度・週末不定期開催

場所

福山市千田町藪路506

スタッフ

ブログ

https://ameblo.jp/worldchiichan

参加費

無料

自分の責任で自由に遊ぶ!プレーパークで育む子どもの”生きる力”

主体的な子どもの遊び。そこから育つのは、子どもたちの「自分で考えて行動する力」ではないでしょうか。プレーパークで子どもたちが自分で考えた自由な遊びは、“これからの人生をしなやかにたくましく生きる力”になるのかもしれません。

担当ライター

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