職場によってこんなに違う?妊娠報告したときの反応と、その後の対応

長男と次男の妊娠が判明したとき、当時働いていた職場にそれぞれ妊娠報告をしました。長男のときは「おめでと~!」とお祝いパーティまで開いてくれましたが、次男のときは「なんでこんな忙しいときに…」という微妙な雰囲気に。どちらも報告のタイミングには相当悩みましたが、今でも何が正解だったのか分かりません。私なりに配慮したポイントや「こうすればよかったかな」と思ったことを紹介します。

長男のときは、母子手帳で妊娠報告

初めて「妊娠したかも」と思ったとき、当時勤めていた会社の昼休みに、近くの産婦人科に行きました。「妊娠されてますよ」と告げられて、思わず「よかった!」と大喜びしたのを覚えています。
その帰り道、ふと「このことを会社には、いつ言えばいいんだっけ?」と疑問に思い、とりあえずその日は、誰にも妊娠のことは話さずに帰宅。その夜、夫に報告して喜び合った後、会社にいつ報告しようか、という話になりました。夫の意見は「もうちょっと後でいいんじゃない?」という曖昧なもので、さっぱり参考にならず…。子どものいる友だちはほとんどが専業主婦で、身近に相談できる人がなかったため、ネットであれこれ調べました。ネットにはいろいろな意見がありましたが、「妊娠の超初期は、とても不安定な時期。妊娠3ヶ月以降に報告した方がいい」という内容が多かった記憶があります。そこで「安定するまで」しばらく様子見することにしました。とはいえ、いつになったら「安定した」と言えるのか、当時の私にはさっぱり検討がつきませんでした。

お祝いの言葉をもらって大喜び!

しばらく妊娠していることを職場に報告せず、仕事をしようと思っていたのですが、やはり体の心配が常にありました。当時の職場は残業が多かったからです。自分一人なら平気でしたが、さすがに残業ばかりしていたらお腹の赤ちゃんに悪影響を与えてしまいます。
職場に報告する決心がついたのは、妊娠を告げられて数週間後。産婦人科の看護師さんから「そろそろ母子手帳もらってきてくださいね」と言われたときでした。仕事の昼休みに、当時住んでいた広島市の区役所に行き、交付してもらいました。初めて手にする母子手帳は、ピンク色でとてもかわいらしく、「こ、これがウワサに聞く、母子手帳というものか…!」と感動。ページをめくっているうちに、改めて自分が妊娠しているという実感が湧いてきました。
昼休みが終わり会社に戻った私は、「報告するならこのタイミングだ!」と腹をくくり、隣の席の上司(40代女性)に母子手帳を見せて「実は妊娠しました!」と爽やかに報告…するつもりでした。しかし、実際には緊張のあまり「あの、実は、こういうモノをもらいまして…」と、ボソボソつぶやきながら母子手帳を差し出すという、挙動不審な感じに…。上司は最初、けげんそうな顔でしたが、ピンク色の手帳を目にするとパッと表情が変わり「えええ〜!おめでとう〜!」と大喜びしてくれました。騒ぎを耳にしたほかの社員も寄ってきて、「妊娠?」「まじで!」「よかったね〜!」と、職場全体がお祝いムードに。しまいには、近くの喫茶店で打ち合わせをしていたらしい社長まで帰ってきて「今日みんなでお祝いするか!」ということになりました。
そんなわけで、その夜は急遽、近くのレストランで「祝う会」が行われました。私だけノンアルコールだったのは残念でしたが、職場の人たちが口々に「おめでとう!」と声をかけてくれ、「早めに報告してよかった」とうれしかったのを覚えています。翌日から会社全体で話し合って引き継ぎのスケジュールを決めました。
結局その会社では臨月まで働き、無事に長男を出産。生後4ヶ月で職場復帰して、楽しく働いていました。

次男のときは、終業後に上司と面談

長男が3歳になったころ、夫が転勤になり、家族そろって広島市から福山市に転居しました。私は転居先で別の会社に転職。最初は派遣社員として働いていたのですが、そのうち「正社員にならないか」とありがたい打診をいただきました。
しかし、正社員に登用された翌月に、2回目の妊娠が判明!この微妙なタイミングに、今度こそ「いつ職場に報告しようか」と真剣に悩みました。会社としては「長く働いてほしい」という意味をこめて、正社員に登用したはず。その矢先の妊娠というのは、さすがに迷惑なのではないかと思ったのです。
当時働いていた会社は、残業こそ少なかったものの、女性でも重い商品を持ち上げて運んだりする機会が多く、体への影響が心配でした。また、長男のときより、早い時期からつわりの症状が始まり、仕事途中にトイレにこもることが増えてきました。そのため、妊娠が判明してから1ヶ月半ほど迷ったのち、報告を決意。終業後、上司に「ちょっとご相談があるのですが」と前置きして、別室で報告しました。

職場の雰囲気が一変…

上司(50代男性)は想定外だったらしく、「え!それはおめでとう!でも困ったな、いや、確かにおめでたいことなんだけど…」完全にパニックになっており、私もつられて「ご迷惑かけてすみません!」と何度も謝ってしまいました。上司は「いや、謝ることじゃないんだよ。おめでたいことなんだから」と言ってくれましたが、今後の人員のやりくりのことで頭がいっぱいになっているようでした。
後から聞いた話では、そもそも私を正社員に登用したのは、社員の一人が近々結婚退職したいと話していたからだったそうです。そんな事情があったため、私の妊娠は、職場の人員配置に大きな影響を与えてしまったのでした。
私が妊娠したらしいというウワサは、あっという間に社内に広まりました。ただし、前の職場のようなお祝いムードはなく、私のいないところでヒソヒソと話が広まっている感じで、急激に居心地が悪くなりました。なかには、その日以降、私への態度がよそよそしくなった人や、口をきいてくれなくなった人も…。それまで、職場の雰囲気は良好で、楽しく仕事をしていただけに、精神的なダメージは大きかったです。
職場ではその後、新たに派遣社員が増員されました。私はその人に仕事を引き継ぎ、臨月まで働いて退職することに。しかし、妊娠8ヶ月で切迫早産と診断され、緊急入院と同時に退職しました。

報告のタイミングより大事なこと

お祝いムードだった1回目の妊娠と、なんとも後味の悪い結末になった2回目の妊娠。この違いは一体どこからきたのでしょうか。長男が小学生になり、次男が保育園児になった今でも時々考えるのですが、いまだによくわからないままです。
しいて違いを挙げるなら「前例」の有無かも、と思います。1回目のときの職場は比較的女性が多く、産休・育休を取得した前例があったことが、プラスに働きました。一方で2回目のときの職場は比較的男性が多く、産休・育休の前例がなかったことが、大きく影響したのではないかと思います。前例がない職場では、きっとどのタイミングで報告したとしても、きっと多かれ少なかれ現場は混乱するのだと思います。
また、1回目の職場では「子どもは2人くらいほしいと思ってます」と公言していましたが、2回目の職場では、正社員に登用されることを考えて、そういうプライベートのことはまったく話していませんでした。妊娠や出産に関することは、会社には言いにくいものですが、むしろ、ふだんから積極的に伝えておいた方が、結果的によかったのかもしれないと、今さらながら後悔しています。
もちろん、妊娠したこと自体に後悔はありません。これから、働きながら妊娠・出産する「前例」が一人でも増えて、妊娠報告のタイミングに悩まなくて済む社会になればいいなと思います。

普段からプライベートを話題にしておくと良いかも

以上が、私の妊娠報告体験でした。この体験から私が言えるのは、妊娠報告のタイミングに「これが正解」というものはない、ということです。そもそも、誰もが狙ったタイミングで妊娠できるものでもありません(笑)。日ごろから、プライベートな話題を会社で積極的にしておくのも、一つの方法だと思います。

担当ライター