新年を迎えたらコレ!広島の伝統行事”とんど”を子育て中の親子で楽しもう

広島で3兄弟を子育てしている、アラフォーの母です。我が家は、毎年1月15日頃に行われる広島の小正月のお焚き上げ行事”とんど”に、欠かさず参加しています。小さいうちから子どもたちにも体験してもらいたい、日本ならではの新年の伝統行事”とんど”の、我が家流の楽しみ方をご紹介します。

広島のとんどとは?地域によって呼び方が違う?

広島県では、”とんど”と呼ばれている小正月のお焚き上げ行事。小正月の1月15日付近に、家内安全や無病息災を祈る祭事として日本全国で行われています。

地域によって呼び名が違い、広島では”とんど”と呼ぶのが一般的ですが、他県では”どんど”とか”どんど焼き”、他にも”鬼火焚き”や”さいと焼き”など、その地域に根付いた呼び名があるようです。

そんな広島のとんどですが、県内でもその伝統を守りとんどが続いている地域は限られているようです。私が子どもの頃に住んでいた地域では、とんどが行われておらず、結婚して主人の実家に移り住んでから、初めてとんどというものを体験しました。

とんどで家内安全と無病息災を祈るのはもちろんですが、見ていて気持ちが晴れやかになる祭事なので、我が家は毎年必ず参加するようにしています。

我が家流!とんどの楽しみ方

地域によって慣例が違うかと思いますが、3兄弟を子育て中の我が家の毎年のとんどの楽しみ方をご紹介します。

竹にお餅をはさんでとんど会場に運ぶ

毎年、年末に家でついた大きな丸餅を竹にはさんで、とんど会場に出向きます。長い竹をとんどの神聖な火にかざしてお餅を焼き、それを食べることで家内安全や無病息災を祈るためです。家から、長い竹を子どもたちと運んで行くのがとんどの日の定番。毎年、竹に連なる兄弟のほほえましい姿に、思わず笑みのこぼれる私です♡

我が家流!?書き初めの代わりに燃やすもの

とんどでは、お正月のしめ飾りやしめ縄の他にも、書き初めを「字がうまくなりますように」と、願いを込めて焚き上げるのが一般的です。地域の子どもたちがとんどで書き初めを燃やしているのを見て、まだ子どもたちが小さかった我が家では、毎年子どもたちの書いた絵や折り紙などを「絵が上手になりますように」「手先が器用になりますように」と願いを込めて燃やすようになりました。

我が家の子どもたちが、絵を描いたり工作したりするのが大好きなのは、ひょっとしたらとんどのご利益のおかげかもしれません♡

高く組まれた竹が燃える様子は圧巻!

定時になると、いよいよとんどの火付け式が始まります。高く組まれた青竹に、神社から運ばれてきた神火を点火。すると、パチパチと大きな音を立て、見る見るうちに竹は大きな火に包まれていきます。その火の暖かさは、とんどから離れて周りで見ている私たちのところまで届くほど。

寒さの厳しい1月ですが、とんどの火を囲んでいると上着を脱ぎたくなるくらいの熱気を感じるんですよ。青竹に火が着いて、その火が高く空まで登りゴウゴウと燃える様子に、子どもたちは釘付け!これほどの大きな火をみることは、とんどのときしかありません。

竹が燃え落ちていき次第に火が小さくなると、竹にお餅を付けた人たちが火を取り囲み、お餅を焼き始めます。

”おいしい”がいっぱい!焼き立てをほおばる幸せ

竹にはさんでとんどの火で焼いたお餅は、竹からにじみ出た油が染み込んでなんとも言えないおいしさです。大きなお餅を、家族でちぎって少しずついただきます。

また、私の住む地域のとんどでは、ぜんざいや竹の中で温められた熱燗、イノシシ肉のBBQが振る舞われるのが毎年恒例。我が家の子どもたちは、毎年ここでしか食べられないイノシシ肉の大ファンなんです♡

とんどの火を囲みながら、地域の人たちで焼き立てのおいしさを味わうひとときは、心和むあたたかな時間になっていると思います。

寒くても子どもは元気!とんどの周りで遊びまわる子どもたち

お腹が満たされると、子どもたちはとんどの周りで思い思いの遊びを始めます。遊びの天才の子どもたちは、遊具もなにもないひろばでも自ら遊びを作り出すのが得意!

写真は、大雪の年のとんどの様子です。大人たちは寒さでとんどの火の周りで暖をとっていますが、子どもたちはたくさんの雪に大興奮!とんどの火よりも、雪遊びに夢中でしたよ(笑)

地域の子どもたちがとんどの周りで楽しそうに遊ぶ姿を見ると、今年も健やかな一年になりそうな予感がしてきます。新しい一年が、家族みんな元気に過ごせる良い年になりますように!そう、とんどの火に願いを込めて、新年の好スタートを切るのです。

地域の伝統行事”とんど”を大切に

日本の伝統行事のとんどが、代々受け継がれている地域で子育てできることは、今や貴重なことなのかもしれません。地域の人たちの力で、大切に守られているとんどを、子どもたちにもしっかりと体験してもらい、古き良き日本の伝統行事の良さを心に刻んでほしいなと思います。

担当ライター