産婦人科での出産と自宅での出産で私が感じた違いとは

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2013年に、地元大阪の産婦人科で長女を出産。2017年には広島の自宅にて第二子となる長男を出産しました。産婦人科での出産と、自宅での出産の2パターンを体験した私が、病院と自宅で出産する違いをご紹介!「自宅出産って興味はあるけど実際どうなの?」という疑問に、体験談ベースでお答えします。

初めての出産は地元の産婦人科で

生理不順が当たり前だった私は、当時も2ヶ月近く生理が来ていませんでした。いつものことなので特に何も考えず病院を受診。そこで、まさかの妊娠が判明するのです。

地元が離れていたこともあり、第一子となる長女は里帰りをして出産することに決めました。

当時私のまわりは妊娠出産ラッシュ。産婦人科の情報もたくさん寄せられていたため、場所が離れていても産婦人科選びに困らなかったのを覚えています。私が長女を出産する場所として選んだのが、母子同室を推奨するアットホームな雰囲気の産婦人科。友人が出産し、お見舞いのために院内へ入ったこともあったので、迷わず同じ産婦人科を選びました。

アットホームな病院で2人目も必ずここで!と決めていた

妊娠後期に入り、いよいよ里帰りの時期になりました。広島に来て2年が経過していましたが、地元へ帰りたい熱がどんどん増していたので、里帰りできるのがうれしくてたまらなかったのを覚えています(笑)。

数日後、出産する地元の産婦人科にて初めての健診を受けました。広島で通っていた婦人科は、妊婦健診のための設備は最低限のものだったので、初めて見る4D画像に大興奮!お腹の中にいるわが子の顔を見て、「早く会いたい!」という気持ちにかられました。

男の先生が1人で対応しているその産婦人科は、アットホームな雰囲気とざっくばらんに何でも話すことができる助産師さんの人柄が魅力。待合室の隣に大きなキッズルームが完備されているので、2人目以降を出産するママからも人気の産婦人科でした。

長女の出産は、微弱陣痛が続き21時間という長時間のお産に。出産直後に、思わず「よぉ頑張ったな!」と娘へ言葉をかけたのですが、すかさず先生と助産師さんたちからうれしい言葉をいただきました。「ママがほんまによぉ頑張った!えらかったなー!」と、バリバリの大阪弁でほめてくれ、すごくうれしかったのを昨日のことのように覚えています。

産後もしっかりと助産師さんが寄り添ってくださり、「退院したくない!」と思うほど居心地のいい産婦人科でした。

「2人目もまたお願いします!」と先生に告げるほど、またここへ通いたいと思える病院だったのです。

2回目の出産は結局広島ですることに

長女が4歳を迎える年の2月、第二子となる長男の妊娠が判明します。長女が幼稚園に通っていることもあり、あれだけ熱望していた地元の産婦人科での出産は断念。広島の産婦人科で、出産することにしました。

長女のときに広島で通っていたのは婦人科だったので、広島にある産婦人科の知識がほぼありません。友だちなどに聞いて3ヶ所ほどに絞りこんだのですが、どこも人気で予約が取れず。ふと何度か前を通ったことのあった産婦人科を思い出し、ネットで調べて予約の電話をしたところわりとすぐに予約が取れたので、その産婦人科に通うことを決めました。

昔からある産婦人科らしいのですが、建て替えられたばかりで設備は最新。院内もすごくきれいでキッズスペースもあり、長女を連れての健診となる私にとっては満足できる産婦人科でした。

つわりが終わりを告げようとしていたころ、長女を妊娠中に通ってみたかったマタニティスイミングの存在を思い出します。「たぶんこれで最後の妊娠だろうから、妊娠中ににしかできないことを思う存分楽しむぞ!」と決めていたので、すぐにマタニティスイミングの申し込みをしました。

マタニティスイミングには、何かあったときのため一緒に助産師さんが入水してくれています。その助産師さんとの出会いが、私を自宅出産への道へと導いてくれたのです。

助産師さんとの出会いについては↓をチェック!

リラックスして挑めた自宅出産

自宅出産に切り替えたのは、妊娠34週のころ。ギリギリのタイミングで自宅出産へと切り替えたので、出産当日に向けての準備がテンポよく進められていきました。

提携の産婦人科にて無事自宅出産の許可がおりたため、まずは自宅にて出産のシミュレーションを実施。自宅の好きな場所で出産できること・赤ちゃんが出てくる様子・産む場所によっての適切な体勢・家族が行う仕事などを、助産師さんから細かく説明してもらいます。緊急時のために酸素ボンベなども自宅に持ち込まれ、「いよいよだ!」と家族の全員の気持ちがひとつになります。“家族全員で出産に挑む”という気持ちは、自宅出産だからこそ芽生えるものではないかと感じました。

出産当日は、陣痛と陣痛の合間に晩御飯の支度や洗濯物の片づけなどをして極力動くようにと指導を受けていたので、普段通り家事をします。陣痛以外はいつもの生活と変わりないので、終始リラックスして過ごすことができました。

日常の中で挑んだ出産は、長女のときとはくらべものにならないほどのスピード出産に。母体がリラックスできているかどうかが、これほどまでお産に影響するということを、身をもって体感した瞬間でした。

産後もずっと、自分が一番安心できる場所である自宅で養生。こんなに幸せなお産があるのかと妊娠・出産に対しての考え方を覆すできごととなりました。

産婦人科での出産と自宅出産はそれぞれに魅力がある

産婦人科で出産する場合は、食事が提供されたりマッサージを受けることができたりと、至れりつくせりなのが魅力のひとつ。一方自宅出産の場合は、終始リラックスして過ごすことができるという魅力があります。

それぞれに魅力的なポイントがあるので、これから産院探しをする人はぜひ自分がどこを重視したいかを明確にして、自分に合った産院を選んでください。

担当ライター

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