【家族で体験】除夜の鐘の正しいつき方ガイド&広島のおすすめ寺6選

この記事をシェアする

年末の風物詩である除夜の鐘。しかし、いざ子どもと一緒に行こうとした際に「作法ってどうだったっけ?」「うちの子も鐘を鳴らしていいのかな?」と不安になるママ・パパもいるのではないでしょうか。古くから伝わる伝統行事だからこそ、マナーを守って気持ちよく新年を迎えたいですよね。この記事では、除夜の鐘の意味や正しい作法を分かりやすく解説!さらに、広島県内で除夜の鐘をつけるお寺をピックアップしてご紹介します。

★掲載情報は変更になる場合がありますので、公式サイトやSNSで最新情報をご確認ください。

一年の煩悩を払う!除夜の鐘の意味や由来とは

大晦日の夜に鳴り響く「除夜の鐘」は、新しい年を迎える準備として行われる仏教の行事です。「除夜」とは、古い年を除き去って新しい年を迎える夜、すなわち大晦日の夜のこと。鐘をつく回数は108回が一般的であり、これは仏教で説かれる人間の煩悩(苦しみや迷いの元となる欲望や執着)の数が108種類あるとされていることに由来します。また、1年の暦に由来しているという説もあります。1年の月の数「12」、立春や夏至などを表す二十四節気の「24」、二十四節気をさらに細かく分類した七十二侯の「72」を足すと「108」になるのです。108回の鐘の音には、一つつくごとに一つ煩悩を取り払い、清らかな心で新年を迎えようという願いが込められています。多くのお寺では、旧年中に107回、そして新年の午前0時に最後の1回をつき、新しい年を迎えます。

心を清めて新年を迎えよう!除夜の鐘の手順とは

除夜の鐘をつく際は、単に鐘を鳴らすだけでなくマナーを守り、心を込めて行うことが大切です。
【除夜の鐘の基本的な作法】
1.鐘をつく前に合掌する:鐘の近くまで進み、合掌・一礼をしましょう。
2.鐘をつく:自分の順番が来たら、撞木(しゅもく:鐘を叩く棒)を強く引きすぎず、静かにつきましょう。
3.一礼して退場:鐘をつき終わったら、最後に合掌・一礼をして静かにその場を離れましょう。

作法としては、それほど難しくはありません。ただし、除夜の鐘は「本堂へお参りする前」につきましょう。本堂へお参りした後に鐘をつくことは「戻り鐘」と呼ばれており、縁起が悪いとされているため、注意が必要です。また、力一杯つく必要はありません。鐘などを傷つけないように、優しくつくことを意識するのがポイントです。参拝者に煩悩を払い清らかな気持ちで新年を迎えてもらうため、一般開放されているお寺が多くあります。事前に、何回までつけるのか、子どもも参加可能かなどを確認しておくと安心です。

【広島県内】家族で参拝!除夜の鐘が一般開放されているお寺6選

ここからは、広島県内で除夜の鐘をつくことができるお寺を厳選してご紹介します。

・家族で迎える新年!安らぎの鐘の音「観現寺」

出典:観現寺

東広島市にある「観現寺」は、地域に根差したお寺。お釈迦様の誕生を祝う「花まつり」や心身を清めることを目的とした「火祭」など、小さな子ども連れのファミリーも参加しやすい行事が年間を通して行われています。また、地鎮祭や家内安全などのご祈祷、お祓い、供養など幅広く対応しているのが特徴です。除夜の鐘は例年、大晦日の23時30分頃から始まります。一般参拝者は108回以降でも鐘をつくことが可能なので、小さな子どもでも焦らず参加しやすいでしょう。

※2025年の情報については、随時公式HPでご確認ください。

住所

広島県東広島市西条町御薗宇5311

電話番号

082-423-7396

公式サイト・SNS

https://kangenji.com/

https://www.instagram.com/kangenji.shouten_official/

https://line.me/R/ti/p/%40489zpoge

・歴史を感じる静かな除夜の時「安芸国分寺」

出典:安芸国分寺

東広島市にある「安芸国分寺」は、奈良時代に聖武天皇による祈願から創建された由緒あるお寺です。喧噪を離れた境内で、季節を映す草花をゆっくりと眺め、小鳥たちのさえずりに耳を澄ませば、心が落ち着くのを感じられるでしょう。一方で、夏には盆踊り大会など子どもから大人まで楽しめるイベントも開催されており、身近に仏様や歴史を感じられる雰囲気が魅力です。例年、大晦日の23時30分頃から除夜の鐘が始まります。歴史あるお寺でつく鐘は、いつもとは違う厳かな気持ちにさせてくれるかもしれませんよ。

※2025年の情報については、随時公式HPでご確認ください。

住所

広島県東広島市西条町吉行2064

電話番号

082-430-7763

公式サイト・SNS

https://www.aki-kokubunji.com/

https://www.instagram.com/akikokubunji_h

・尾道の絶景と共に!感動の鐘つき体験ができる「千光寺」

出典:千光寺

尾道市のシンボル的存在である「千光寺」。標高140mの大宝山の中腹付近にあり、尾道水道や尾道の街並み、対岸にある向島など、ここでしか見られない絶景を一望できるロケーションが魅力です。
2025年の除夜の鐘は、大晦日の22時30分頃から住職読経に続き開始されます。22時頃から整理券が配布され、鐘をついた先着400名には「限定朱印紙」が進呈されるようです。鐘をつきながら目の前に広がる尾道の夜景と新年を迎える感動は忘れられない思い出となるでしょう。混雑が予想されるため、早めの行動と防寒対策が必須です。ロープウェイの運行状況も事前にチェックしておきましょう。

住所

広島県尾道市東土堂町15-1

電話番号

0848-23-2310

公式サイト・SNS

https://www.senkouji.jp/

https://www.instagram.com/onomichi.senkouji/

https://www.facebook.com/onomichi.senkouji/

・海を渡る響き!島で迎える清らかな新年「密厳浄土寺」

出典:密厳浄土寺

尾道市の因島にある「密厳浄土寺」は、因島の特産品である八朔の発祥の地とも言われているお寺です。第15世住職である小江恵徳上人が、美味しい柑橘がなっていることを発見し「八朔」と名付けたのが由来なのだとか。八朔の原木と八朔地蔵尊が祀られており、毎年2月には、八朔に熱意を注いだ先人と人々の健康や産業に貢献した八朔への感謝の祈りを伝える「八朔地蔵尊加持力法要」が行われています。除夜の鐘つき行事は、一般参拝者も参加可能です。新しい年を海に囲まれた清らかな場所で迎えることで、心身ともにリフレッシュできるでしょう。島ならではの穏やかな雰囲気の中で除夜の鐘をついてみてはいかが?

※2025年の情報については、随時公式HPでご確認ください。

住所

広島県尾道市因島田熊町1444

電話番号

0845-22-7021

公式サイト

https://innoshima-jodoji.jp/

・日没から開始されるライトアップが幻想的!「銅栄山 光明寺」

出典:銅栄山光明寺

福山市新市町にある「銅栄山 光明寺」は、1440年に開山された歴史深いお寺。中でも、1608年に建立された鐘楼門は、当時の建築様式を今に伝える貴重なもので、銅栄山光明寺の歴史を感じられます。庭の池には鯉がゆったりと泳いでおり、多忙な日常から心が開放されるような、そんな風情も魅力です。除夜の鐘は、例年日没からライトアップが開始され、23時頃から鐘つきが行われます。門徒以外の参拝者もつくことが可能です。静かな山あいに響き渡る歴史ある鐘の音を体験してみては?

※2026年の情報については、随時公式HPでご確認ください。

住所

広島県福山市新市町常208

電話番号

0847-51-8072

公式サイト・SNS

https://tune-koumyouji.com/

・地域の人々に愛される行事がたくさん!「崇興寺」

出典:崇興寺

福山市にある「崇興寺」は、地元の人々に愛されているお寺。法話が聞ける「定例法座」や仏教の教えを学べる「真宗教養講座」、正座が難しい人でも安心して参加できる「茶道教室」など、たくさんの行事が毎月行われています。また崇興寺では除夜の鐘も、大切な地域との交流の行事の一つです。例年、大晦日の23時45分頃から鐘つきが行われ、一般の参拝者も参加可能。お酒や豚汁、白玉ぜんざいなどもいただけ、身も心も温かい気持ちで新年を迎えられるでしょう。

※2026年の情報については、随時公式HPでご確認ください。

住所

広島県福山市東川口町3丁目17-18

電話番号

084-953-0779

公式サイト・SNS

https://soukouji.com/

https://twitter.com/soukouji

https://www.facebook.com/soukouji1671/

https://www.instagram.com/soukouji1671

除夜の鐘で心を整え家族揃って新しい年を迎えよう

除夜の鐘の意味や正しいマナー、広島県内で除夜の鐘をつけるお寺をまとめてご紹介しました。除夜の鐘は日本の美しい伝統行事の一つであり、ただ音を聞くだけでなく、自ら鐘をつくことで108の煩悩を払い、清らかな気持ちで新年を迎えることができます。事前に除夜の鐘つきの情報を確認して、ぜひご家族でいつもとは違う年越しを体験してみてくださいね。

関連記事はこちら▼

担当ライター

この記事をシェアする