2人目妊娠中は母も娘もナーバスに!?上の子の変化や、効果的だった心のケア

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2人目ができたとき、今までママを独り占めしていた上の子には多かれ少なかれ戸惑いが訪れますよね。今回は、私が2人目を妊娠したときの長女に起こった変化や、どんなことを心がけたかについてご紹介します。

長女の些細な変化も見逃せない!ナーバスになっていた妊娠初期

私が2人目を妊娠に気付いたのは、長女が1歳半になったころ。
「そろそろ2人目ができてもいいかも」なんて思った矢先のことで、具体的なことは何も考えておらず、いざ妊娠がわかると「まだ心の準備が!」と慌ててしまいました。
もちろん、望んだ妊娠でしたし、涙が出るほど夫婦ともに喜びましたが、「長女は大丈夫だろうか…」と、どこか心にとげのようなひっかかりがあったように思います。

長女は私にべったりなママっこで、ご飯、お風呂、歯磨き、オムツ、睡眠などどれをとってもパパや他の人ではだめ、というタイプ。
私と夫が一緒に何かをしていると怒るような独占欲の塊でもあります。下の子が生まれてきたら、嫉妬や寂しさでどうにかなってしまうのでは…と心配でした。

長女の心を心配して、つわりがひどくても長女の前では体調の悪さを必死に隠す毎日。そんな妊娠初期のある日、長女がごはんをほとんど食べなくなりました。その他に症状はないのに食べない日が5日ほど続き、ついには嘔吐も。
「これは私のおなかに赤ちゃんがいることや、私の具合が悪いことからくるストレス症状なのでは!?」と本気で思っていましたが、病院の先生からは「流行性の嘔吐下痢でしょう。お母さんのおなかも大きくなっていないうちから、上の子にストレス症状が出ることはないと思うよ。」と一言。
当時はそれでも先生の言葉を半ば信じられませんでしたが、今思うと気にしすぎだったような気もします。

妊娠中の身体にこたえる…長女の夜泣きと、赤ちゃんとの対面

妊娠後期になると、長女の夜泣きが始まりました。二階の寝室で寝かせているのですが、寝かせたあと私が寝室を出ようものなら狂ったように大泣き。
夜に家事をすることを諦めて一緒に眠るようにしましたが、それでも夜中何度も起きて「背中かいて!」と愚図り始めます。背中をかいてもかいても今度は「立って抱っこして!」「あっちの部屋に行ってだっこして!」「ぎゅってして!」「手つないで寝て!」と欲求は次から次に出てきて、その通りにしても寝ぼけながら怒り、泣き、時には何時間も寝てくれません。

おなかが大きくても、今までどおり外遊びを毎日一緒にして、おなかが張っても抱っこをして、週末は娘の喜びそうなところへおでかけをして、こうして夜も抱きしめて寝ているのに、これ以上どうしてほしいっていうの?と、私も気が滅入り、一緒に泣いたり怒ったりした夜が何度もありました。できるだけ生活スタイルを変えたくないという思いから、里帰りは産前産後合わせて1ヶ月半ほどにし、できるだけ広島の家で過ごしました。

里帰りをし、予定日ぴったりの真夜中に陣痛が始まったのです。幸い夫が私の実家に来てくれていた日だったのですが、夫は立会い出産を希望していたため一緒に病院へ。
陣痛の波の中、寝ている長女を見ながら「私と離れて寝たことなんてないのに大丈夫だろうか…」と思いながら、母に長女を託しました。

3時間ほどのスピード安産で次女が誕生。朝一番で、長女を連れた両親が病院に来てくれました。
「じいじ、見て!ばあば、見て!これが○○ちゃんよ。ママのおなかにいたの。生まれてきたの。」と何度も言っては誇らしそうな長女の姿に涙。「だっこしてもいい?」と何度も聞いてはそっと触れてくれました。もっと複雑な顔をするんじゃないかと思っていた私は、まだ2歳3ヶ月の長女がこんなに優しく妹の存在を受け止めてくれるんだと、ますます子どもたちへの愛が深まったように思います。

5日間の入院中は毎日、夫と母が長女を連れて通ってくれました。実家ではわがまま放題で荒れていたようですが、病院を後にするときは小さいながらに寂しさをこらえて手を振ってくれていて、毎度長女が帰った病室で、大号泣。赤ちゃんのお世話よりも長女がいない寂しさで眠れない日を過ごしました。

長女の心のケアで気をつけていたこと

いざ赤ちゃんを連れて家に帰ると、2人育児が始まります。そこで私が気をつけていたことをご紹介します。
① 長女が保育園に言っている間は次女とスキンシップを取り、家に長女がいる時間は長女としっかり向き合って触れ合う
② 長女がいるときは、私の膝の上を、いつでも長女をだっこできるように空けておく
③ 次女のお世話をするときは、長女を「育児の同士」的なポジションとして扱い、お世話に巻き込む
④ 来客者や他の家族が赤ちゃんの方を向いているときは、すかさずフォロー
⑤ 「長女ちゃんのことが一番大好きだよ」を言葉と態度でこれでもかというほど伝え続ける
⑥ 2人きりになれたときは、「特別感」を大切にしながら思い切り楽しむ

2人目育児について、本や先輩ママの話によく出てくるのが「上の子を優先してあげた方がいい」というもの。友人には「下の子はミルクとオムツと安全だけ確保しとけば、あとは放っておくぐらいがいい」とも言っていました。
実際私もそう意識して過ごすことで平和が守られている気がします。何かの本でいつか読んだ「下の子が生まれたとき上の子は、大好きだった人(ママ)の前に突然不倫相手が現れて、同居しなきゃいけなくなったような気分になる」という表現が強烈な印象として残っていたので、次女が生まれて最初のころは、長女にそんな思いをさせまいと必死の毎日でした。

現在次女は7ヶ月。長女は次女のことをとても可愛がり「もう歯が生えたんだよ」「もうすぐはいはいできるんだよ」と私以上にみんなに妹のことを自慢しています。泣いているといないないばあをしてくれ、一緒に手をつないで歩く日を今か今かと心待ちにしているよう。

長女の夜泣きは産後3~4ヶ月ほどで落ち着きました。「ママがとられたわけじゃない」「今までどおり自分のことを愛してくれている」と納得し、家族として次女の存在をしっかり受け入れてくれたように感じます。とはいえまだまだ長女も3歳にもならない子ども。「言わなくてもわかるでしょ」なんて思わず「あなたのことが大切だよ」というメッセージを伝え続けようと思います。

子どもの心を信じて

2人目ができたことで、上の子の対応に悩むママもいるかもしれません。 しかし、意外と子どもの心は柔軟で、大きな変化にもたくましく向きあい、乗り越えてくれます。
2人目妊娠初期の私には、「もっと長女の強さを信じても大丈夫だよ」と言ってあげたいです。

担当ライター

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