広島の方言だったの!?全国で通じない驚きの広島弁5選

広島の方言は、広島市や呉市周辺の「安芸方言」と、福山市や尾道市周辺の「備後方言」の大きく分けて2種類。特徴的な語尾で怖いイメージを持たれがちですが、地域の特性が垣間見える不思議な魅力が詰まっています。そんな広島弁ですが、日常会話でよく使う言葉でも県外の人には難しいものも多く、伝わらないこともしばしば…。そこで今回は、地元では当たり前だけど全国では通じにくい言葉遣いを、例文を交えて5つご紹介します。
実は広島弁なんよ~【みてる】
「みてる」は、「なくなる」という意味です。「もうすぐジュースがみてそうじゃん」や、過去形表現では「調味料がみてたけー買わんといけん」などと何かがなくなる、又は、なくなったという場合に使われます。この言葉は、広島弁の独特な言い回しかもしれませんね。
実は広島弁なんよ~【にがる】
出典:photoAC ※画像はイメージです
「にがる」は、「痛い」や「苦しい」という意味です。「足がにがっていけん」や、「ここがにがるんよ」と体のきりきり痛む部分や苦しい部分を指す時に使います。いずれも痛い時などの体調が思わしくない場合に使われることが多い言葉です。
実は広島弁なんよ~【こすい】
「こすい」は、「ずるい」という意味です。「あんたーこすいねー」や、「こすいことしてー」などとズルい手口を使う人に向けて言う言葉ですが、時にはケチな人へ向けて「こすい人ね」と使う場合や、要求に対して否定された時にムッとなって使うこともあります。大半の人は他人から「こすい」と言われたくはないですよね。
実は広島弁なんよ~【つむ】
「つむ」は、「切る」という意味です。「爪が長いけー、つまんにゃー」や、「爪つもうかー」と広島のお母さんなら一度は子供に言ったことがあるのではないでしょうか。「爪を切ろう」という意味で、広島の家庭では日常会話で使われている言葉でもあります。
実は広島弁なんよ~【わや】
出典:photoAC ※画像はイメージです
「わや」は、「滅茶苦茶」や「ぐちゃぐちゃ」という意味です。「わやしとるわー」や、「これはわやじゃ!」などと、物事が無茶苦茶になっている時に使います。例えば、子供がおもちゃを散らかして片づけが大変な状況や、物事が混乱していて取返しのつかない状況になった時に使うことも。「わやくちゃ」と短い言葉で表現する場合もありますよ。
「実は広島弁なんよ~」と誇らしく感じる方言の魅力♪
地元民には慣れ親しんだ言葉でも、他県の人には伝わりにくいのが方言ですよね。しかし、分からない人へ方言の説明をする時って、なぜか自慢するかのような高ぶった気持ちになりませんか?それはきっと方言に親しみを持って使っているからなのでしょう。昔ながらの広島弁を話す人は減ってきましたが、かわいいとも言われている広島弁。今回紹介した一部の広島弁をぜひ身近に感じてみてくださいね。
担当ライター