広島ママインタビュー第8回『「ガチャマナ」オーナー岩見千穂さん』

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広島で輝くママへのインタビュー。今回は、料理教室やワークショップカフェを営んでいる「ガチャマナ」のオーナー、岩見千穂さんにお話を伺いました。
なんと、岩見さんは6人の子どものお母さん。にもかかわらず、料理教室以外にも、広島各地でマルシェを開くなど、多方面で活躍中なんだとか!一体どうやって、仕事も育児も、無理なく自然体で取り組んでいるんでしょうか?pikabu編集部が、詳しく伺ってきました。

すぐ満席になる時短レシピの料理教室、ガチャマナ

ガチャマナは、広島市西区にある、おしゃれなワークスペース。
岩見さんが料理教室を開くほか、講師を呼んで、さまざまなワークショップも開催しているそうです。

岩見さん自身が講師を務めるガチャマナの料理教室は、なかなか予約が取れないことで有名。ママが作りたくなる時短レシピを教えてもらえる、と評判なんです。
でも、実はこのガチャマナ、もともとはカフェとしてオープンしたんだそう。
それが、なぜ料理教室がメインの今の形になったのか?詳しくお話を伺ってみました。

ファッションの仕事から、料理の仕事へ

最初は服の販売を仕事に

ファッションが好きだったという、岩見さん。
ある時、広島で、カフェ併設の服のショップで働くことになったのだそう。
「最初は服の接客をしていたんですが、ある日カフェから『サラダの盛り付けをして』と頼まれて。そのときの手際がよかったんでしょうね(笑)。それからどんどん厨房の仕事を任されるようになりました」

「自分は料理が好きなんだ」と気付いた岩見さん。いつの間にか、カフェのスタッフの人たちとフランス料理を習いに行ったり、栄養学を学んだりするように。最終的に洋服関係の仕事からは離れ、料理関係の仕事に転職します。

実は岩見さんは、料理は「手作り」が当たり前の家庭で育ったそう。
「うちは、母が何でもできる人、作れる人だったんです。料理はすべて手作り、外食をほとんどすることがありませんでした」
と、振り返ります。
そのため、服のお店で働いているときも、岩見さんは自作のお弁当を持参していたんだとか。毎日のなかで手作りの料理は自然と身近なものになっていて、ある日、ふと「料理が私のストレス解消になっているかも」と気づいたと言います。

ご主人との結婚を経て、ガチャマナが誕生

その後、家具職人であるご主人と結婚。ご主人の家具のお店の一角に、カフェをオープンすることになりました。
これが、ガチャマナ誕生のきっかけです。
「いつか自分のお店を開きたい、と思っていたので、その夢が実現しましたね」

ワンプレートランチで話題に

このカフェで話題となったのが、ワンプレートランチ
「当時、自分が理想としているランチを提供してくれるお店はありませんでした。『なら、自分が納得できるランチを作ろう』と思い立ったんです」

ワンプレートランチが珍しかった当時。岩見さんの想いが込められた手作りランチの噂は口コミでどんどん広まり、お店は大盛況に

一躍、人気カフェとなったガチャマナ。ただ、冒頭でも説明した通り、岩見さんはママでもあるんです。6人目の子どもが生まれたこともあり、「今は子どもとの時間を大切にしたい」との思いで、残念ながらカフェは現在、お休み中となっています。

お客様の要望で、料理教室を開くことに

時短料理で、ママに人気の料理教室に

カフェを開いていた頃から、岩見さんのもとには、たくさんのお客様からある強い要望が届いていました。
お客様から料理教室を開いてほしい、という依頼があったんです。初めは、私がやってもいいのか…と悩みましたが、周囲から『絶対やった方がいいよ』と後押ししてもらえて、始めてみることにしたんです」
最初は、知り合いだけを対象とした料理教室を試験的に開催。「これなら大丈夫」と太鼓判を押してもらった後、Facebookで広く募集をかけるようになったと言います。
そして今では、募集受付開始から、わずか2日で満席になるほどの大人気に。

ママと子どもが笑顔になる、“無理をしない”手作り料理を

料理教室で作るメニューは主菜、副菜、スープ、ご飯ものなど9品。旬のもの、体にいいものにこだわっているそうです。この9品を1時間ちょっとで作るんだとか!
「何より手軽に作れることを、一番に大切にしています。料理教室に参加された方から、『とても簡単で、家でもすぐに作れました』と言ってもらえるとうれしいんです」

共働きが多くなっている今、料理をする時間を取れないのが、多くのママたちの悩み。私自身、ついスーパーのお惣菜で済ませてしまうことも。
「もちろん、ママたちに無理はしてほしくないですよね。でも、手作りの料理って、子どもの自己肯定感につながるひとつの手段かな、と私は思います。子どもに好きだよって伝えたい、大事だよって伝えたい、と考えた時に、私は手作りの料理を作ってあげたいなと思ったんです」
と語ってくれた岩見さん。

当然、どのママも子どもに手作りの料理を作ってあげたい、という気持ちはあります。でも、時間がないのが現実…
そんなママのために、岩見さんは「この料理なら簡単に作れる!」と思えるレシピを料理教室で紹介しているんだそうです。
「ただ、無理だけはしないように。イライラしながら料理するくらいなら、外食しちゃいましょう!私も『今日はお寿司食べに行こう!』って宣言する日、ありますよ(笑)」
岩見さんの言葉に、ちょっとホッとした私。そして、誰でも挑戦できそうな岩見さんの時短レシピを、習いたくなりました!

モットーは、「無理はしない」こと

何度か聞こえてきたフレーズ、「無理をしない」は、仕事だけでなく、家庭でも岩見さんが大事にしていることなんだとか。
6人も子どもがいて、仕事との両立が大変なのでは?と聞くと、
「実はすごくしんどいな、と思うことはないんですよ。最初から、家事を完璧にやろうとは思っていなくて。これだけやれば子どもたちに支障はないかな、という最低限の掃除だけするとか、無理せずやっています」
と、笑顔で岩見さん。
そして、子どもが6人いるからこそ、自分が倒れちゃいけない!との思いも強くなったのだそう。確かに、自分の健康管理を含め、「無理をしない」ことって、大切ですね!

人との繋がりを大切に。どんどん広がる活躍の場所

今、ガチャマナで料理教室と並行して開催されているのが、月に5回程度のワークショップ。「発酵」「ベビーマッサージ」など、ママが気になる講座が開かれています。
ワークショップは、なんと岩見さん特製のランチ付き。これもお客さまの楽しみのひとつだそう。

時に、料理教室に来たお客さまにワークショップの講師をお願いすることも。
「人と人との繋がりっていいなぁ、って実感できる瞬間です」

そんな人との繋がりから生まれたのが、「ガチャマナマルシェ」です。岩見さんのママ友であり、安佐北区に工房を構えるタルト職人YOUさんと、共同で開催しています。
マルシェへの出店の依頼は、最初は知り合いへの声かけから始まったそうですが、今ではどんどん広がりを見せているんだとか。マルシェに関しても、お子様が小さいこともあり、お休み中。今後の開催が楽しみです!

飾らない雰囲気で、しっかりとした芯を持っている岩見さん。これからの活躍に、まだまだ注目したいですね!

気になることを、1問1答♪

働いている日の1日のスケジュールは?

日々、女性として気を付けていることは?

身だしなみに気を使うこと。バランスよく、しっかりとご飯を食べること。
よく寝る、常に笑顔で怖い顔をしないようにすることも、意識しています。

広島でおすすめのショップは?

・LECT内の蔦屋書店
・オルコット(尾道の服屋さん)
・leaf+(ガーデニングショップ、カフェ)

幸せを感じる瞬間は?

仕事で

「家でレシピを作ってみたら、みんなが美味しいって言ってくれた」など、お客様が喜んでくれている声を聞くと嬉しいです。

プライベートで

家族と楽しい時間を共用している瞬間が、幸せです。

広島で子育てするママへのメッセージ

無理なく、ため込まないで、お互い頑張りましょう!

岩見さんから頂いた名刺には、こんな一文が書かれています。
「ごはんはカラダをつくる。美味しくて、優しいレシピを食卓へ」
一見、シンプルなコンセプトですが、岩見さんの思いがしっかり込められた言葉なんだな、と実感できたインタビューでした。

岩見さん♡この度はインタビュー企画にご協力頂きまして、本当にありがとうございました!
pikabu編集部、一同

担当ライター

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