子育ては驚きの連続!わが家でヘビを飼うことになったワケ

子育て中にはいろんな驚くできごとが起こりますよね。わが家の息子たちもたくさんの驚きを私に提供してくれました。その中でも最近の一番の驚きは、私が心から苦手とする爬虫類「ヘビ」を飼うことになったこと!今回は息子とヘビと母の物語をご紹介します。

息子がヘビに惚れた小学2年の春

わが家は広島でも少し田舎のほうで、子育てしやすい自然豊かな環境の中にあります。息子たちは自然の生き物と触れ合う機会も多く、これまでも川で捕まえてきたザリガニやメダカ、山で捕まえきたカブトムシやクワガタなどをペットにしていたことがありました。小学2年生の頃の息子は、虫かごと網を持って友だちと出かけることが多かったのですが、そんなある日これから続く「ヘビ好き」のきっかけになるシマヘビに出会ったのです。最初は息子にとってヘビは怖いものという認識でした。でも、好奇心旺盛な彼はじっくりと観察して気づいてしまったのです…ヘビの目がかわいいということに!息子が言うには、その目に一目惚れしてからヘビの全てがかわいらしく思えてきたそうです。将来、目のクリクリっとした悪女にだまされないかと母の不安もよぎるほど単純。ヘビに一目惚れしてから息子は、ニョロニョロと動く姿もウロコの質感もチョロっと出てくる舌でさえ大好きになりました。

動物園のヘビの前では「かわいい~っ!」と、まるでレッサーパンダを見ている女子のようなまなざしでヘビを見つめます。You Tubeでヘビの動画を探すことはもはや日課。このような息子の行動は私にはとても理解できません。

息子のヘビに対する深い愛

息子がヘビを好きになってからは、彼が選ぶもの全てにおいてヘビがベースになりました。身につけるものはヘビをイメージさせる緑色ばかり好みます。サッカーをしているのですが、シューズを選ぶポイントとして緑であることは大前提で、さらに柄がヘビのウロコっぽいものを厳選して選ぶというこだわりよう。

小学校で作るものにはもれなくヘビのイラストが入っているので、参観日に展示してある作品の中から息子のものを探すのはたやすいです。息子の通う小学校では、4年生の学習発表会で将来の夢を発表することになっていますが、彼は「ヘビ博士になります!って言うんじゃ~♡」と断言しています。保護者のみなさまからザワザワとどよめきが起こると予想されますので、母としては今から心構えが必要です。

2年越しで願いが叶った!諦めなかった息子の勝利

とことんヘビを愛しているので、当然のことながら「ヘビを飼いたい!」という要求が息子からあがってきました。息子はヘビに一目惚れした小学2年生の頃から4年生になった現在まで、どんなに親に拒否されても諦めることはありませんでした。息子はことあるごとにヘビを飼いたいというアピールをしてきたのです。

クリスマスになると「サンタさんならヘビを届けてくれるよね♪」と純粋なまなざしでサンタさんへお手紙を書く息子に心が痛みました。父の日のプレゼントに添えるカードには「今度ヘビを飼ってね♡」と父への感謝とは無縁のメッセージ。夏休みの日記には「お母さんがヘビをかってくれると言いました。うれしかったです!」と私に身に覚えのない架空の日記を書きました。

ヘビを飼うという想いを胸に、2年間ずっと執念深く親へアピールし続けた息子の姿を神様が見てくれていたのでしょうか。ある日、息子の友だちが「おい!さっきそこでヘビみつけたよ!」と、猛ダッシュで息を切らせながら知らせに来たのです。息子は親が止める声も完全に無視して風のように飛び出していき、ヘビを捕まえてくるなり近所のスーパーでダンボールまでもらってきてせっせと飼育小屋を作りはじめました。息子は私が絶対に飼うことを許可しないと知っていたのでしょう、「飼ってもいい?」と確認もせずに強硬手段に出たのです。

2年間お願いし続けた息子の強い思い、本当に嬉しそうにヘビの家をダンボールで作っている姿に私は心が動かされたのか、つい魔が差して「そんなダンボールじゃかわいそうだから、ちゃんとした飼育ケースを買ってあげたほうがいいんじゃない?」と言ってしまいました。しまった!!と思いましたが、「やったー!ついに願いが叶ったーーっ!!」と大はしゃぎで喜ぶ息子を前に私は前言撤回できませんでした…。

まさかの脱走!ヘビがたまごを産む衝撃!!

そんな経緯でヘビを飼うことになったわが家。私としては「ぎゃーーーーーっ!!」と叫んでしまうような驚きのできごとがたくさんありました。

ヘビ脱走

ヘビは脱走の名人だそうです。ベッド下用のプラスチックの収納ケースを飼育ケースにしているのですが、そもそも動物を飼うためのものではないためフタに空気穴を開けておきました。キリで開けた小さな穴なのですが、1箇所だけバキっと縦に割れて亀裂の入った部分があったのです。

5mm程度の細い亀裂でヘビの大きさに対して小さい隙間だと判断したので気にしないでいたら、なんとそこから脱出していた様子。ヘビはどんなに小さな穴でも頭さえなんとか通ればそこから逃げ出すそうです。本棚の中にある本の上にスルスルと登り、わがもの顔でトグロを巻いているヘビをみつけた私は叫び声をあげました。怖すぎます!

衝撃!ヘビ出産

ある朝息子が興奮しながら「母さん!!ヘビがたまごを5個産んだ!!!すげーーっ!」と叫びました。それを聞いた私は喜びとは違う叫び声をあげました。どうやら捕まえる前に身ごもっていたようです。「ヘビは生まれたときに見た人をママだと思うかなぁ…♡」と、生まれてくる赤ちゃんヘビのママになる気満々の息子。

孵化にはおよそ40日から50日くらいかかるそうです。大喜びをする息子には非常に申し訳ないのですが、本音を言うと無事生まれてきたら怖い…。今は息子が近所で蛙をとってきて餌として与えていますが、もし生まれてしまったら赤ちゃんヘビが食べる餌はどうするのでしょうか…。孵化までまだ20日くらいはありますが、あまり考えたくない案件です。

ヘビは苦手だけど息子の笑顔は宝物

こんなにも苦手なヘビを飼うことを許可する私はなんて心が広いんだ、女神か、と自分をなぐさめつつ部屋の片隅にいるヘビを眺める日々です。いつまでたってもヘビは苦手ですが、息子に「諦めなければ夢は叶う」という体験をさせてあげられたことや、心から喜んでヘビのお世話をする息子の笑顔をみると飼うことにしてよかったかなと思います。子育て中の母親にとって、わが子の幸せは何ごとにも代えがたい宝物なのです。

担当ライター