わが子が絵本作家に?!子育て中にしかできない絵本づくり

私は広島市内の公民館で子どもの工作クラブを開催しています。クラブでは毎年、子育て支援事業として絵本づくりをするのですが、毎回違った素敵な絵本ができあがり、子どもたちの自由で楽しい発想力には驚かされるのです。今回は、世界で1つだけの子どもが作る宝物絵本についてご紹介します。

フォトブックで絵本が簡単にできる!

子育て中の方なら、子どもの写真整理にフォトブックを利用することもあるかと思いますが、私はフォトブックを利用して絵本を作っています。子どもの描いた絵を写真に撮り、子どもが考えた文章をテキストとして入れるだけで本格的な絵本が簡単にできあがりますよ♡

フォトブックの選び方

フォトブックの仕様は各社さまざまですが、絵本づくりとして選ぶなら文字数が充分に入ることがポイントです。レイアウトも自由度が高いものがよいかもしれません。絵本の仕上がりにこだわるのなら、しっかりとしたハードカバーで光沢があるものを選ぶとよさそうです。サイズは長方形タイプよりも、スクエアタイプのほうが横長の絵をレイアウトするのには使いやすいでしょう。

注意することその1「画用紙のサイズ」

注意するのはフォトブックのレイアウトに合う形の画用紙を使うことです。子どもは与えられた画用紙の端から端までめいっぱい使って絵を描くことも多いので、せっかく描いた絵がレイアウトの枠からはみ出して、切れてしまうことのないようにすることがポイント。使う画用紙が大きすぎると真ん中にこぢんまりと絵を描いてしまったり、何枚も描くと疲れてきたりするかもしれないので、A4サイズ程度でレイアウトに合う縦横比率の画用紙を用意するとよいです。

注意することその2「ページ数とレイアウト」

フォトブックを使って絵本を作るなら、フォトブックの指定のページ数とレイアウトを最初に確認しておきましょう。ページ数の上限を超えないように画用紙を用意します。描いた絵の枚数がフォトブックのページ数をオーバーすると調整できませんが、もし絵が少なかった場合は調整が可能です。製作中の写真を撮っておいて最後のページに入れてもよいし、お気に入りの絵を見開きにするなどしてレイアウトすることができます。

子どもの絵本づくりに最適な画材は?

絵本は色がはっきりしていると見栄えがよいです。白い画用紙を使って背景を色付けしてもよいのですが、簡単に作るのなら色画用紙に描くのがおすすめ☆色画用紙に描くときは発色のよさと手軽さを考えると、クレヨンが最適です。クレヨンなら小さい子でも使いやすいのではないでしょうか。クレヨンの注意点は夢中になって描くと手で擦れて、画用紙に色がつき汚れてしまうことがあること。ただ、少々の汚れであれば消しゴムで消して目立たなくすることもできます。消しゴムでは難しい場合は、スマホやパソコンのお絵描きソフトを使って修正するという方法もありますよ♪

まとまりのある絵本をつくる 作るコツは?

何気ないお絵かきに思いつくまま言葉をのせても素敵になりますが、きちんとしたストーリーを持った絵本を作りたいという場合は少し大人がサポートしてあげるとよいです。

主人公のキャラクターを設定する

まずは、絵本の主人公はどんなキャラクターにするかを考えてもらいます。「どんな色?」「どんな特技があるかな?」「好きなことは何かな?」「どんな性格?」といったように細かくキャラクター設定ができるように質問してあげます。そうすることでお話が展開しやすく、物語が組み立てやすくなります。

5W1Hで考えながら子どもに質問していく

私が絵本を作るときは「誰が・いつ・どこで・何を・なぜ・どのよう」に、を意識してお話を考えていきます。例えば「どこで」を決める際、画用紙の色から子どもたちにどんな世界かを想像してもらっていますが、今までの例でいうと黒い画用紙なら「真夜中の日本」青い画用紙なら「水道管の中」など。大人なら黒だと宇宙、青なら空や海を想像しそうですが、子どもの発想力は素晴らしいですね!そのあとは、主人公がその世界のトラブルを解決していくという話の筋を提示し、誰に出会ったか、どんなトラブルがおきているか、どうやって解決して、結果はどうなったのか、主人公や登場人物はどう感じたのか、など質問していきながらお話を作り上げています。

工作クラブの絵本づくりが子どもたちに与えたもの

私が工作クラブで作る絵本は15人以上で1冊の絵本を作っているので、みんなと一緒に話し合いをすることが必要です。子どもたちはみんなで1つの作品を作り、協力することの大切さや達成感などを感じてくれています。できた絵本は場所を提供してくださった広島市内の施設の方々へ子どもたち全員で発表しているのですが、感動して涙を流してくださった方もいました。発表のあとはいつもあたたかい拍手と笑顔に包まれ、子どもたちもどこか誇らしげに見えます。自分たちが考えて作り上げたものが、誰かの喜びにつながるということを感じる貴重な体験ができるのが絵本づくりのよさだと思います。

子どもにしかつく作れない絵本は素敵な宝物

工作クラブでは3時間程度の限られた時間で1冊の絵本に仕上げるために15人以上で作っていますが、時間をかければわが子だけのオリジナル絵本も作れます。子育て中の思い出として、ぜひ絵本づくりをしてみてはいかがでしょうか。子どもの考える絵本の世界は、大人では思いつかないような意外性と感動に満ちあふれ、わが家の本棚で大切な宝物として色褪せない輝きを放っています。

担当ライター