食物アレルギー検査、広島で子供が受けるには?やり方は?専門医に聞きました♪

この記事をシェアする

「子供の食物アレルギーに悩んでいる」「もしかしてうちの子、食べ物アレルギーかも?」と思っている広島ママも多いのではないでしょうか。
食物アレルギーの基礎知識や、アレルギー検査の方法について、詳しく知りたい!と思っているママも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、広島市内の専門医に、子供の食物アレルギー検査に関する疑問や質問に答えていただくと同時に、今、注目を集めている「食物経口負荷試験」について、解説していただきました。

食物アレルギー検査について気になるQ&A!

今回、お話を伺ったのは、広島市安佐南区にある「ひだまりこどもアレルギー科クリニック」の院長で、アレルギー専門医の平田修先生です。
では、さっそく平田先生に、「子供の食物アレルギー」について伺ってみましょう!

食物アレルギーって何歳から発症するの?アレルギーになりやすい食品は?

子供の食物アレルギーって、何歳から発症するの?

お子さんの食物アレルギーは、生後半年~2歳くらいに発症することが多いです

と平田先生。特に、離乳食を始める0歳~1歳で発症することが多いのだとか。

食物アレルギーの主な症状は?

食後、短時間で症状が出る“即時型食物アレルギー”の場合、原因となる食べ物を食べてから30分以内、遅くても2時間以内に症状が起こります

平田先生によると、食物アレルギーの主な症状は以下の通りです。

皮膚・粘膜

じんましん

皮膚の赤みやかゆみ、むくみ

くちびるや舌、のどの腫れ

のどのかゆみ、イガイガ感

のどが詰まるような感じ

呼吸器

せき

呼吸困難

ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音

消化器

腹痛

下痢

嘔吐

全身

ショック症状(血圧低下、意識混だくなど)

機嫌が悪くなる

食物アレルギーは、じんましんの他にも、さまざまな症状が起こることがあります。『あれ?これアレルギー症状かな?』と思ったら、早めにかかりつけ医に相談しましょう

食物アレルギーが起こりやすい食べ物は?

アレルギーの原因になりやすい食べ物は、いわゆる『3大アレルゲン』と呼ばれる、鶏卵・牛乳・小麦です

他にも

・えびやかになどの甲殻類
・ピーナッツ、木の実などのナッツ類
・そば
・大豆などの豆類
・いくらなどの魚卵
・果物

など、さまざまな食べ物が食物アレルギーの原因となります。

病院に行く目安は?食物アレルギー検査にはどんな検査があるの?

病院に行く目安は?

気になるアレルギー症状があれば、かかりつけ医を受診してください

いざというときのために、子供に初めての食べ物を食べさせるのは、かかりつけ医が開いている日中にしておくとよいですね。

食物アレルギーって治るの?

小さなお子さんの食物アレルギーは、成長に伴って徐々に改善されるケースのほうが多いですよ

平田先生によると、小さいときに発症した鶏卵、牛乳、小麦、大豆のアレルギーは、成長に伴って食べられるようになる傾向が強く、3歳くらいまでに約5割、小学生になるころまでに約7割の子供が、除去が不要になるそうです。

食物アレルギーの検査方法が知りたい!

まずは検査の前に、問診を行います。食べたものやその量、症状が現れるまでの時間を確認し、アレルギーの原因となった食べ物を推定します

と平田先生。そのうえで、以下のような食物アレルギー検査を行うそうです。

・血液検査(IgE抗体)…血液検査でアレルギー反応を引き起こす「特異的IgE抗体」の有無を調べ、それぞれの原因食物に対する抗体があるかどうかを検査します。

ただし、抗体の値が高くても無症状の人もいますし、抗体の値が低くてもアレルギー症状を発症する人もいます

と平田先生。

・皮膚プリックテスト…アレルギーが疑われる食べ物のエキスを使用して、専用の針で皮膚に小さな痕(あと)をつけます。15分後にそこが基準以上に赤く腫れていたら陽性です。

・食物経口負荷試験…アレルギーが疑われる食べ物を、医師の指導のもとで実際に食べて、アレルギー症状の有無を確認し、適切な摂取量を調べる検査です。

食物アレルギーの「食物経口負荷試験」って?どんなことがわかるの?

「食物経口負荷試験」と聞くと「アレルギーが出るかもしれない食べ物を食べさせるなんて…本当に大丈夫??」と心配なママも多いはず。平田先生に、もう少し詳しく解説していただきましょう。

食物アレルギーの「食物経口負荷試験」とは?

食物経口負荷試験には、3つの目的があります

と平田先生。

①本当に食物アレルギーがあるかどうかを確定するため
②食物アレルギーが改善され、食べられるようになったかどうかを確認するため
③食物アレルギーの原因となる食べ物の「安全に食べられる量」を確認するため

食物経口負荷試験を行うことで、「どれくらい、どのような状態なら」その食べ物が食べられるかを知ることができます。
一度に検査できる食べ物は、1品目のみ。検査した食べ物を、しばらく自宅で継続的に摂取してみて変わりがないかを確認するため、検査は年に2~3回を目安に行っているそうです。

食物経口負荷試験では、これまでの摂取状況や血液検査の推移から、“食べられる量”を決定します。そのため、できればかかりつけ医で継続して検査をしてもらうことをおすすめします

ちなみに、食物経口負荷試験は、保険適応の検査です(年齢など条件あり)。

食物経口負荷試験の手順は?

ここからは、「ひだまりこどもアレルギー科クリニック」で行われている食物経口負荷試験を例に、検査の具体的な進め方を見てみましょう。

1.まずは検温などの体調チェック。検査を受けられる健康状態かどうかを確認します。検査に使用する食べ物は、保護者が持参します。

2.問題がなければ、検査開始。まずは、持参した食べ物のうち、1/6(もしくは1/8)程度の量を食べます。その後、30~40分経過観察し、症状が出ないかどうかを確認します。

3.30~40分後、問題がなければ、次は1/3(もしくは1/4)程度の量を摂取。再び30~40分経過をみます。

4.問題なければ、最後に1/2程度の量を摂取。院内で2時間程度安静に過ごして、症状が出ないかどうかをチェックし、問題がなければ終了です。

※子供の症状などによっては、摂取回数が2回になる場合もあります。その際は1回目に1/4(もしくは1/3)程度の量を摂取し、40~60分後に3/4(もしくは2/3)程度の量を摂取します。

広島のアレルギー専門医の院長が診察してくれる「ひだまりこどもアレルギー科クリニック」

食物経口負荷試験に対応!ひだまりこどもアレルギー科クリニック

さて、今回お話を伺った「ひだまりこどもアレルギー科クリニック」の平田先生は、アレルギーの専門医。子供たちのアレルギー検査および診療にあたっています。

先ほどご紹介したように、ひだまりこどもアレルギー科クリニックでは「食物経口負荷試験」にも対応。検査は予約制で、月・火・木・金曜の午前中に実施しています。検査を受けられるのは、各日1~2名までとなっています。

院内には、食物経口負荷試験専用の個室があり、万一検査中にアレルギー症状が出た場合も、すぐに診察が受けられるようになっています。
また、室内にはDVDプレイヤーを設置。好きなDVDを持参できるので、長い待機時間も退屈しません。

離乳食の進め方もアドバイスもしてもらえる♪

ひだまりこどもアレルギー科クリニックでは、アレルギーを持つ子供のママに対して、離乳食のアドバイスも行っています。
アレルギー成分が入っている食品の見分け方や、離乳食を与えるタイミングや注意点など、具体的な進め方を指導してもらえますよ。

平田先生をはじめ、スタッフの皆さんもとってもフレンドリーで、話しやすい雰囲気!アレルギー検査をはじめ、子供の体調で気になることは、どんな些細なことでも親身になって対応してくれますよ♪

食物アレルギーに関することは信頼できるアレルギー専門医に相談しましょう!

子供に食物アレルギー症状が出ると、どうしても「これは、食べさせて大丈夫かな?」「また症状が出たらどうしよう…」と、ママは不安になってしまいますよね。
ひだまりこどもアレルギー科クリニックは、そんなママたちの気持ちに寄り添って、アレルギー検査およびアドバイスをしてくれるクリニックです。
アレルギー検査に関する診察、説明を希望する場合、じっくりと説明する時間を設けるため、乳児健診・予防接種の時間帯で初診を受け付けています。事前予約の上、来院してくださいね。

<ひだまりこどもアレルギー科クリニック>

住所 

広島市安佐南区祇園5丁目2-45-204(祇園クリニックビル) 

電話番号 

082-832-3300 

休診日 

水曜午後、土曜午後、日曜、祝日 

駐車場 

47台 

公式サイト 

http://www.hidamari-kcl.com/ 

WEB予約 

https://hidamari-kcl.mdja.jp/ 

<診療時間>

▲…9:00~13:00
■…14:00~16:00予防接種・乳幼児健診、16:00~18:00一般診療

関連記事はこちら▼

そのほかのひだまりこどもアレルギー科クリニックの記事はこちら

担当ライター

この記事をシェアする