子育てママの夏!親子で楽しむ藍染めTシャツ作り

この記事をシェアする

夏休み、小学生の子どもたちと一緒に、藍の絞り染めTシャツを作りました。模様の準備から染める工程まで、意外と簡単にできる藍染め。夏休みの自由研究にもぴったりな染め物遊びの、準備物や絞り染めの方法を紹介します。

子どもと楽しむ藍染めの魅力とは?

藍染めは、古くから日本で親しまれてきた染色です。藍には抗菌・防虫作用があるため、戦国時代に武士の肌着として藍染めが用いられていた歴史があります。サッカーのワールドカップの日本代表も、”サムライブルー”の藍色のユニフォームを着ていますよね。

 

真っ白のTシャツに、子どもたちと一緒に模様を付ける下準備をして、藍の染色液に付けると鮮やかな藍色のTシャツが完成します。染色液を使った藍染めは、火を使って煮出したりする工程がないため、暑い夏の季節にぴったり。一緒に藍染めを楽しんだお友だちの中には、夏休みの自由研究にすると言っていた子もいました。

日本人にとって馴染み深い藍染めを、藍の歴史や効能を話しながら親子で楽しむ藍染めは、藍という植物で布が染められて人の暮らしに役立っているという、日本の文化に触れる作業でもあるのかなぁと思います。

広島で子育て中の筆者が、夏休みにお友だち親子と楽しんだ藍染めの体験談を綴ります。

意外と簡単!藍の絞り染めの準備物

藍染めというと、難しそうで挑戦しにくい…と思う人もいるかもしれませんが、染色液を使った藍染めは意外と簡単にできるんです。

準備物は、藍染めの染色液、白いTシャツかタオルなど(綿や絹など天然素材のもの)、大きめのバケツ、ゴム手袋、割り箸、洗濯バサミ、ビー玉、タコ糸、輪ゴムなど。藍の染色液は専門店で購入する必要がありますが、それ以外の準備物は身近に手に入るものばかり。

染める作業で、着ている服にも色がついてしまうことがあるので、染まってもわかりにくい黒っぽい服装で行うのがおすすめです。私は、みんなでワイワイ藍染めをするのが好きなので、藍染めをするときはお友だち親子にも声をかけて大勢で楽しんでいます。

さあ染めよう!作業工程と手順は?

藍染めTシャツを作った工程を、写真と一緒に見ていきましょう。

まずTシャツに模様付けをする

絞り染めの模様づくりを、子どもたちに好きにやってもらいました。割り箸や洗濯バサミ、輪ゴムなど、家庭でいつも使っている道具を使って模様付けができるので、幼稚園児くらいからでもできるでしょう。

最初に模様の出方や柄の作り方を紹介して、親子でそれぞれ自分の思う模様を付けていきます。子どもの自由な発想で作らせると、斬新な模様ができたりして面白いんです。

Tシャツの下準備が完了!

思うような模様の準備ができたら、次はいよいよ染めていきます。

藍の染色液にTシャツを入れて揉む

一旦Tシャツを水に浸してまんべんなく水分を染み込ませ、次に藍の染色液に浸します。色が布に染み込むように、よく揉んだりかき混ぜたりしましょう。手に色がついてしまうので、ゴム手袋は必須です!

藍の染色液の色、何色かわかりますか?染まりあがりは藍色なのに、染色液は緑のような茶色のような藍色とは程遠い色。藍の染色は酸化反応で色が変わるため、染色液に付けているときは藍色ではないんです。

染色液を用意する前に、子どもたちに何色の液が出るでしょう?と聞いてみたら、「青」「緑」「紫」といろんな声が上がりました。染まる前の色と染まりあがりの色の変化を楽しめるのも、藍染めの魅力と言えるでしょう。

このまま30分放置

染色液が空気に触れると、酸化してしまうのでラップをしてこのまま30分放置します。この間に、みんなでワイワイお昼ご飯を食べました。

30分経過!いよいよ染まったTシャツを取り出します

30分浸したあと、染色液からTシャツを取り出すとこんな色。染色液から空気に触れさせると酸化反応が始まり、黄緑色→緑色→青緑色→藍色というようにだんだんと色が変化していきます。この色の変化が面白いんです!

伝統的な手法では、複数回取り出しては浸けてという作業を繰り返し、藍色を濃く定着させまるようですが、今回は子どもと楽しむ体験的な藍染めだったこともあり、1回の染色で終了しました。

色の変化を見るのも藍染めの楽しみ

「わ~色が変わってきた!」「キレイ!」、みんな歓声を上げながら色の変化を楽しんでいました。空気に触れる他にも、流水で流す方法でも酸化は進むんです。みんなでじゃぶじゃぶと洗いながら、染色液を洗い流し藍色にしていきます。

洗い流したあとは、輪ゴムやタコ糸、洗濯バサミなどを外して染まった模様の出方を楽しみましょう。染まったTシャツは自宅に持ち帰り、洗剤を入れずに一度洗濯機で洗います。

藍染めTシャツ完成!愛着のあるお気に入りの一着に

染めた翌日に、自作の藍染めTシャツを着てみました!ムラがあったり模様がいびつだったりするかもしれませんが、それも愛着。自分で染めた藍染めTシャツを着て、子どもたちも満足そう♡世界にひとつしかないオリジナル藍染めTシャツは、きっと愛着深いお気に入りの一着になったのではないかと思います。

藍染めTシャツ作りは夏の想い出におすすめ

親子で楽しんだ、夏の藍染めTシャツ作りを紹介しました。藍染めTシャツを着た子どもたちを見るたびに、お友だち親子と藍染めをした楽しい時間を想い出せそうです!

担当ライター

この記事をシェアする