子育てをして初めて知った病気“いちご状血管腫”

娘を産んで初めてぶつかった“いちご状血管腫”。子育てをしなければ知らなかった病気だったと思います。診断を受けてから治療を終えるまで、不安もありましたが、娘ががんばってくれてかなり改善してきました。

 

虫刺され?なんだか気になる手の甲の赤いアザ

生後1週間の娘を抱っこしていたときのこと。手の甲が赤くなっていることに気が付きました。虫にでも刺された!?それともかぶれ?少し皮膚が盛り上がった感じもありましたが、本人は痛くもかゆくもなさそう。そのうちなくなるかな、と思っていましたが、赤みが増す一方なのでいよいよ気になってきました。

お世話になった産婦人科で聞いてみたのですが、はっきりしたことが言えないので小児科を受診した方がいいとのこと。当時は里帰り中だったため、今後のことも考えて広島に戻ってから小児科で診察を受けることにしました。

小児科で受けた“いちご状血管腫”の診断

 

広島に戻ったのは娘が生後1ヶ月のころでした。このときまだ私は、なにか虫に刺されたのだろうと思っていました。ところが小児科の先生に診ていただくとすぐ、「これは“いちご状血管腫”だね」との言葉が。

いちご状血管腫??かわいらしい名前だけど…腫瘍なの?初めて聞く病名に、よくない病気だったらどうしよう、と一気に不安になりました。

先生によると、いちご状血管腫は正式名称「乳児血管腫」といい、その名の通り乳児によくみられるのだそうです(知り合いの子どもさんに2人ほど同じ症状のある子がいることが後日わかりました)。未熟な毛細血管が増殖してできる良性の腫瘍で、その赤さと膨らみから「いちご状血管腫」と呼ばれるのだとか。娘の場合は手の甲だったのですが、できる場所や大きさもさまざまなのだそう。特に痛みはないと聞き、とりあえずは安心しました。

薬?レーザー?どうやって治療しよう

いちご状血管腫は見た目以外には特に問題はなく、放っておいても7歳頃までに自然に小さくなっていくケースが多いそうです(腫瘍の場所にもよります!お医者さまの診断を受けてくださいね)。赤みも消えるそうですが、皮膚のたるみや若干の跡が残ることはいなめない、とのこと。適切に治療を行うと、腫瘍が小さくなったり跡が目立たなくなったりも期待できるのだそうです。女の子だし、手の甲だから目につくし…治療できるのなら治療したい、と相談すると、総合病院への紹介状を書いていただけました。

総合病院で詳しく治療法について聞くと、内服のお薬での治療と、レーザー照射での治療と説明を受けました。今までの症例を見せてもらうと、どちらの治療法にしてもある程度はよくなるとのこと。帰宅後に夫と相談し、哺乳瓶が苦手な娘のことを考えると内服が難しいと思い、レーザーで治療することにしました。

治療中の娘を見るのがつらい…

初めてレーザー照射をしたのは、娘が生後2か月を過ぎた頃でした。途中で動いたり、レーザーが目に当たったりしたら危ないので、医療用のおくるみのようなものでぐるぐる巻きにしてアイマスクをしてから処置に入ります。何がなんだかわからないまま、痛いのと怖いので泣き叫んでいる娘。見ているのはとてもつらく、代われるものなら代わってあげたかったです(治療の痛み自体は、個人差はありますが脱毛照射と同じくらいだそうです)。レーザーを照射する時間は20秒もかからなかったはずですが、とても長く感じました…。

レーザーを当てたあとの皮膚は軽いやけどと同じ状態になっているようで、処方された軟膏を塗って、舐めないようにミトンをはめていました。幸い痛がるのは治療中だけで、それ以外は本人も特に気にしていなかったようです。

その後、月に一度のペースでレーザーを当てに病院に通いました。3回目くらいから「ここでは痛いことをされる」というのをだんだんと覚えてきたようで、前回より嫌がるように。「薬だったら痛い思いをさせずにすんだのかな…」と思うこともありましたが、徐々に腫瘍も薄くなっているようだったため、あと数回!と思ってがんばりました。

一通りの治療を終えて思うこと

 

レーザー照射をしたのは計4回、生後6ヶ月の頃まででした。現在は経過観察で半年に1回ほど病院に通っています。赤みもだいぶ薄くなり、皮膚の盛り上がりも気にならなくなってきました。

もし今も治療をしていたら、力も強くなってきているのですごく暴れていたでしょう…。月齢が低かったため、本人の記憶にしっかりと残る前に治療を終えられたので、その点に関しては早めに治療に踏み切ってよかったと思っています。

目につくところではあるので、今でも「手、どうしたの?」と聞かれることはあります(友人や親戚にはその都度説明しますが、買い物中などに話しかけられると「産まれつきで~」ですませています)。幼稚園に行きだしたりしたらお友だちに聞かれたりするのかな?本人の物心がつく頃にどうなっているのかわかりませんが、親が気にしすぎない方がいいのかもしれませんね。実際に今では見慣れてしまったのか、一緒に暮らしているとまったく気になりません。

悩んだけど、治療してよかった

子育てをして初めて知った“いちご状血管腫”。自然治癒することも多く、見た目以外の害も特にないようなのでどうするか悩みました。早めに小児科で相談して治療した結果、前より目立たなくなってきました。もうしばらくこの“いちご状血管腫”とつきあっていくことになりそうですが、娘が大きくなったときに手の跡について聞かれたら、このときの話を教えてあげられたらと思います。

担当ライター