妊娠中の貧血は手強い?妊娠初期から出産までの貧血との戦いの記録

この記事をシェアする

妊婦健診中に通常3回とされる血液検査ですが、私、妊娠20週のときを除くすべての健診で血液検査を行いました。なぜなら、貧血が全然治らなかったからです。妊娠中に貧血になった私の食生活や、今だから思う注意したいことなど体験を通してお伝えします。

初の検診で貧血を指摘されるものんきに構えていた私

突然ですが、貧血の判断基準ってご存知ですか?私は妊娠中に調べて初めて基準を知りました。日本人間ドック学会のホームページによると、「血色素」とよばれる「ヘモグロビン濃度(g/dl)」の数値を見て判断するようです。男性の場合13g/dl以下、女性の場合は12g/dl以下で要注意となっています。

私の場合、初の妊婦健診時11.2g/dlでした。

 

妊娠初期から要注意の数値

広島の自治体発行の母子手帳を手にしてから初めての妊婦健診(妊婦健康診査)は8週のときでした。初めての妊娠だったので、健診のときにどんなことをするのかなんて知識は皆無。看護師さん、医師に言われるまま検査等を行いました。その流れのなか、行った血液検査。結果が出ると、医師からは「貧血だから注意してね」と念を押されました。

 

貧血の自覚症状なし

貧血の自覚症状はなかったのと、貧血だとどう問題なのかが具体的につかめていなかった私はのんきに構えていました。「そりゃ、貧血じゃないほうが良いに決まってるもんね」くらいの気持ちでした。ただ、医師から念を押されたことが気にかかり、一応日常生活では鉄分が多いとされる、プルーン・小松菜・ひじき・大豆製品を意識して食べるようにしました。

食生活で鉄分強化を意識!でも一向に改善しない貧血

2回目の健診は妊娠16週のときでした。再び血液検査で数値を確認したところ、10.4 g/dl。ギャー、さらに下がってる!と焦りました。

栄養士の食生活カウンセリング

医師のすすめで産院の担当栄養士とのカウンセリングをセッティングしてもらい、食生活のアドバイスを受けました。すでにプルーン・小松菜・ひじき・大豆製品は取り入れていたのですが、「動物性の食品に含まれるヘム鉄」のほうが体に吸収されやすいことや、植物性の食品で鉄分の吸収率をアップさせたいときには動物性のたんぱく質をいっしょに摂取することなど、親身になってアドバイスをしてもらえて心強かったです。

妊娠32週でついに鉄剤処方

毎回の血液検査の度に目にする「貧血」の結果に、さすがに「これは良くないぞ」と焦りが出てきた私は、躍起になって鉄分が含まれている食品を意識して食べまくりました。1度の食事に小松菜一束消費は当たり前!馴染みのスーパーに買い物に行けば、目も閉じたままでも小松菜やレバーをカゴに入れられるくらいの頻度で購入していましたし、冷蔵庫にひじき、小松菜やほうれん草が入っていない日はないほどでした。

食生活には気をつけたと思うのですが、結局私の貧血は改善しませんでした。改善どころか、妊娠30週のときの数値は9.9 g/dl!

そうして迎えた32週の健診で、ついに医師から「数値が上がらないね」と言われ「鉄剤」が処方されることに。

 

え?毎回の血液検査って私だけ?

余談ですが、この32週に行った健診の血液検査の際に、妊婦健診では血液検査を行うのは通常3回ほどだということを知りました。血液を採取しているときに看護師さんから「大変だね~。○○さん(私)だけよ、毎回血液検査するの」と言われ、私が例外的に毎回血液検査をしていたのだと初めて知ったのでした。「ええ~!みんな毎回しているのかと思った」と衝撃を受けたのを覚えています(汗)

37週目で知った妊娠時の貧血のリスク

妊娠中に「貧血だから、注意してね」と聞いても、私は「立ち眩みで躓いて転んだりしたらいけないしね」というようなことを言われているのだと解釈していました。しかし、37週の健診で医師から聞いた説明で顔面蒼白に。

「貧血のままで出産に臨むと出産時に、少しの出血でも血圧が下がって大量出血する可能性があって母子ともに危険になることもある」といった内容のことを聞きました。「え!!」と、一瞬思考停止になりました。「貧血ってそんなに大変な事態を招くの?」と。

医師からの貧血のリスクを聞いた私は「もっと早く知りたかった」と少し悔やみました。帰宅するとすぐにネットで情報収集。ネットには怖いと感じる情報もチラホラ。こんなことなら妊娠初期の頃から、しっかり医師に「貧血の何がいけないのか」をきちんと聞けばよかったのにと悲しくもなりましたが、もう37週。できることをするしかない、と開き直って鉄分強化の食生活を続け、鉄剤を飲んで過ごしました。

低下していた数値も39週の健診では初めての健診のときと同じ11.2 g/dlにまで戻り、少しほっとしました。

貧血は早めの対処を

初めての妊娠でわからないことばかりとはいえ、健診などは受け身の体制だったことをちょっと悔やんでいます。軽く考えずに、貧血のリスクなどを訪ねておけばよかったです。幸いなことに無事出産でき、子どもも元気に過ごしています。そして、出産後に貧血は自然と改善しました。

妊娠中は何が起こるかわからないもの。何か気がかりなことがあれば、積極的に医師に尋ねてみることをおすすめします。

担当ライター

この記事をシェアする