「子育ては一生お断り!」子ども嫌いの夫がまさかのイクメンになるまで

子育てはおろか、子どもを持つこと自体を望んでいない夫を、どのように説得すれば良いか悩んでいる人もいるかもしれません。筆者自身の体験談を交えながら、子どもが苦手だった夫がイクメンと呼ばれるようになるまでのストーリーをご紹介します。

生涯、子ども不要宣言!合理主義な夫が考える驚きの理由3つ

夫が結婚しても子どもを持ちたくないと考えた理由は、一体何だったのでしょうか?

1.お世話が面倒くさそう

「なんで子どもが欲しくないの?」と聞いたとき、夫がまず口にした理由は「子どもの世話は手間暇かかるから」というもの。
ロードバイクや草野球、旅行と多趣味な夫は、自分の自由時間が奪われることが嫌だったようです。
職場で先輩から子育ての苦労話を聞いたり、街で大泣きしている赤ちゃんをあやす人を見かけたりする度に、子育てへのイメージがますます悪くなったようでした。

2.教育費がかかる

夫から次に飛び出した理由は、「子育てには多額の費用がかかるから」というもの。
実は、入籍してすぐに夫婦で保険ショップを訪れ、生涯設計をシミュレーションしてもらっていました。ところが、ここで教育費のリアルな数値を見せられたことが、かえってあだとなることに。
「子どもを持たなければ、教育費にかかるはずのお金を貯金や住宅購入資金に回せる」と感じてしまったようでした。

3.そもそも子どもが好きじゃない

夫が最後に挙げた理由は、「生理的に子どもが好きではない」ということ。

夫はやや潔癖症な性格で、ミルク・母乳の吐き戻しやよだれの始末、おむつ交換など、一切やりたくないと感じていたそうです。
また、子どもは思い通りにならないとき、すぐに泣いたり癇癪を起したりしたりするイメージがあり、イライラする存在だと思っていたようでした。

子どもを持つメリットをアピール!理系夫の説得は根拠とデータで勝負

子どもが苦手な夫に対して、著者はどのような手段でアプローチをしたのでしょうか?

まるでプレゼン!?説得ツールは公的データ

夫は、いわゆる理系男子。仕事が研究職のため、普段の会話でも「根拠は?」「データを見せて」というのが口癖でした。
そこで、筆者は夫の性格を逆手に取ることに!妊娠や出産、子育てに関するさまざまな公的データを見せながら、子どもを持つメリットを夫へ訴えることにしたのです。
たとえば、厚生労働省が行った世論調査(『平成25年厚生労働白書』,p.94)の「子どもを持つことについての考え方」「子どもとはどのような存在か」などのデータを見せて、子どもを持つことの素晴らしさを訴えました。
調査の結果で多かったのは、「子どもは生きがい・喜び・希望」という回答。夫は「大変なお世話やかかるお金以上に、みんなメリットを感じているんだね」と言っていました。

説得を受けたあとの夫の反応は?

データの引用は効果的でしたが、夫に子どもを持つ魅力を感じさせるには不十分なようでした。夫のなかで、「子どもがいない方がやっぱり楽しく暮らせそう」という感想に落ち着くことが多かったようです。
しかし、妻の熱意に押される形で、最初のプレゼンから1年ほどで夫からOKが出ました。

説得成功後にまた一難?夫婦で歩んだ妊娠と出産への道のり

夫はようやく「子どもがいても良いかも」と考え始めましたが、その後はスムーズに行ったのでしょうか?

説得により夫に現れた変化とは?

子どもを持つことに同意してから、夫は非常に協力的でした。
妊娠が成立するしくみを勉強してくれたり、毎朝著者に婦人体温計を渡してくれたりと、早く子どもを授かれるように応援してくれたのです。
妊娠の可能性が少しでもある期間は、薬や生ものなどを口にしないよう注意されることもありました。

妊娠判明時・出産時のエピソード

夫の献身的なサポートにも関わらず、妊娠するまでにはその後2年ほどかかります。
ようやく妊娠したとき、「とうとう親になれるのか!」とうれしそうにひとり祝杯をあげる夫を見て、こみ上げるものがありました。
妊娠経過は順調でしたが、臨月で妊娠高血圧症候群となり即日入院。分娩誘導中の胎児トラブルで緊急帝王切開となりましたが、母子ともに無事退院することができました。

少しずつ芽生える父親の自覚!産後に現れた夫のうれしい変化

子ども嫌いだった夫は、はたして子育てに関わってくれたのでしょうか?

少しずつ育っていった夫の「父性」

帝王切開後の体調が心配だったことと、出産時期が真冬だったこともあり、里帰り出産を終えて広島市の自宅に戻ったのは産後4ヶ月のことでした。
我が子が夫に嫌われないためにワンオペ育児も辞さない覚悟でしたが、筆者の杞憂で終わることに。
最初こそ恐々接していた夫も、甘い声で息子に語りかけ、赤ちゃんのお世話を完璧にこなせるパパに変身して行きました。

夫のキラーワードは「パパ似」

息子の容姿は、自他ともに認めるパパ似!「パパの小さいころにそっくり」「顔のパーツはパパ譲りだね」と人から言われることがよくありました。
周囲からの評価を聞くうちに、夫いわく、「息子が自分の分身のように感じて、より愛おしくなった」とのことです。
「パパ似」という表現は、子どもに苦手意識のある新米パパへのキラーワードとして使えるかもしれません。

ついにイクメンの域へ!夫のほんわか子育てエピソード3選

パパ歴3年半を迎えた現在、イクメンと呼ばれるまでになった夫のエピソードをご紹介します。

1.休前日の夜泣き担当はパパ!

息子が赤ちゃん時代、寝不足の著者を見かねた夫が、夜間の子守担当を買って出てくれたことがあります。
土日祝日の前日は、夫が息子と2人だけで寝てくれて、著者は1人でゆっくり朝まで寝かせてもらいました。
寝かしつけから夜間のミルク、夜泣きまで対応してくれて、本当に体が楽だったことを覚えています。

2.集団検診や園行事は必ずパパ同伴!

集団検診や園行事のときは、平日でも可能な限り仕事を休んで夫が付いて来てくれました。
医師や保健師の方、園の先生方などに、子育ての質問やアドバイスを熱心にしてくれたものです。
「またイクメンぶりを発揮してしまった!」と毎回自画自賛する夫をたしなめたりもしますが、積極的に子育てに関わってくれて心底ありがたいと感じています。

3.トイレトレーニングはパパ主導で成功!

我が家のトイトレは、パパ主導であっという間に完了しました。最初は筆者が行っていましたがなかなかうまく行かず、夫がサポートしてくれた形です。
職場の先輩ママにアドバイスをもらい、成功する度に息子がシールを貼れるボードを自作したり、シールがたまるとご褒美がもらえる制度を作ったりしてくれました。

現在はワンオペ育児もこなせるイクメンに成長!

子ども嫌いを公言し子どもを持つことを拒否していた夫も、現在は「息子命!」でワンオペ育児もできるイクメンへと生まれ変わりました。「子育ては親育て」という名言にもある通り、子どもが苦手な男性でも、何かのきっかけでイクメンになることがあるのかもしれません。

担当ライター