「悪い言葉」ほどハイスピードで学習!1歳男児の子育ての悩み

もうすぐ2歳になるわが家の次男は、最近急に言葉のボキャブラリーが増え、たどたどしい口調で一生懸命しゃべっている様子がかわいくてたまりません。しかし、周囲のマネをして「ばか!」とか「あっちいけ!」などの悪い言葉を連呼するのが悩みの種。なんとかやめさせようと試行錯誤している、わが家の子育てのエピソードを紹介します。

覚えたてのおしゃべりがかわいい時期だけど…

子育てをしていると、日々の悩みや苦労が吹っ飛ぶほど、うれしい出来事がたまにありますよね。私にとって、わが子が初めて言葉らしきものを口にしたときの喜びが、まさにそれでした。「今、○○って言った~!」と大喜びし、夫や実家の両親にLINEを送ったものです。もうすぐ2歳になる次男は、最近2~3語を組み合わせて話せるようになり、「バス」→「バスきた」→「あかいバスこっちきた」という感じで、日本語の文法をマスターしつつあります。こうした成長ぶりを間近で見ていると、「子どもの吸収力ってすごいな~!」と日々感動します。
しかし一方で、「こんなものまで吸収しちゃうのか~!」と頭を抱えることも増えてきました。次男の上には7歳の長男がいるのですが、小学校の友だち同士で使っている「悪い言葉」を、家の中でも話すようになってしまったのです。

ニコニコしながら「ばか!あっちいけ~」

あるとき、次男がニコニコ笑いながら、ぬいぐるみを手で押して「ばか!あっちいけ~」と言ったことがありました。思わず耳を疑うほどショックを受け、すかさず「そんなこと言っちゃだめでしょ!」と叱りました。しかし、本人は事の重大さがまったく分かっておらず、さらに「ばか、ばか~」と畳みかけてきます。しまいには隣にいた長男まで悪乗りしてきて、2人でラップのように「ばか、ばか~」と連呼する始末…「いい加減にしなさい!」と一喝してその場は収まったものの、それからは似たようなシチュエーションが繰り返されるようになりました。
夫にも相談しましたが、「まあ、男の子だし、仕方ないんじゃない」と消極的な反応でした。たしかに、私も子どものころ、学校で覚えた悪い言葉を使って親に叱られた経験があります。子どもなら誰もが通る道だし…と諦めかけていました。あることに気付くまでは。

原因は…私!?

ある日、兄弟2人で遊んでいて、いつのまにかおもちゃの取り合いになったことがありました。長男が次男に向かって「これはオレの!何回も言わせんな!」と言い放ったのです。その口調に、私はドキッとしました。実は「何回も言わせないで!」というのは、私が長男を叱るときによく使うフレーズで、その口調が私にそっくりだったからです。
考えてみると、私が長男を怒るとき「何やってんの、ばか!」と思わず口走ることがしばしばありました。もしかしたら、私の口調を長男がマネして、さらにそれを次男がマネしているのかもしれません。つまり、私→長男→次男の順で悪い言葉が連鎖しているのではないか…そう思って、私はゾッとしました。長男にしてみれば、「お母さんが悪い言葉使ってるんだから、オレも使おう」となり、さらに次男がそのマネをするのも自然な流れと言えます。大もとである「私」をなんとかしない限り、私には子どもを怒る権利すらないのかもしれません。

今のところ「気をそらす」作戦が有効

感情にまかせて「悪い言葉」で子どもを怒ると、こういう形でツケが回って来るんだな…と、深く反省した私は、まず自分の言葉使いに気をつけるようになりました。言葉がわかる長男には「○○してくれるとうれしい」「○○されると悲しいよ」と、自分の気持ちを前面に出して伝えるようにしました。一方、まだ言葉がわからない次男が、悪い言葉を連呼しているときは、お気に入りのオモチャを出してきて、「見て、バスが走ってるよ!」などと、ほかのことに「気をそらす」作戦がうまくいくことが多いです(いかないこともありますが)。

子どもは悪い言葉が大好き?

それでも、2人の男の子を育てていてつくづく思うのは、「子どもって悪い言葉が本当に好きだな~」ということです。「ばか」などの捨て台詞系から、「うんち」などのシモ系まで、悪い言葉のバリエーションは実に豊富です。子どもは覚えたての言葉をとりあえず使ってみることで、言葉を身につけるのだと思います。おそらく次男は、私が「そんなこと言っちゃだめでしょ!」と血相を変えてにじり寄ってきたので、「おっ!?こう言うとママが食いつくぞ!こりゃ面白い!」と思っているに違いありません(多分)。悪い言葉を口にした後に、決まってニヤッと笑う様子を見る限り、母親のリアクションを見て楽しんでいるのは確実だと思われます。

言葉の区別を教えるのが親の仕事!

もう少し大きくなれば、1歳のわが子はいい言葉も悪い言葉もさらにボキャブラリーが増えていくことでしょう。そして遠からず広島弁もマスターし、立派な広島っ子に成長してくれるはず。母親の私ができるのは、子どもに対して悪い言葉を極力使わないこと、そして人に向かって使っていい言葉と悪い言葉の区別を教えてあげるくらいのものです。子育ての悩みは尽きませんが、成長を気長に見守っていきたいと思います。

担当ライター