妊娠判明の喜びもつかの間…壮絶だった真夏のつわり

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子どもを抱えての妊娠、特につわりの時期は本当に大変ですよね。私の経験した2度のつわりはどちらも吐きつわり。普段は感じない生活の匂いに敏感になり、トイレに駆け込む日々でした。特に2度目のつわりは、自分の体調のみを優先させることができず、より辛かったです。私の2度目のつわりと助けられたものをご紹介します。

1人目も2人目も吐きつわり

1人目の妊娠中、1番の難関は妊娠の嬉しさを挫くようなつわりでした。フルーツとマクドナルドのポテト、ハムサンドしか受け付けず、いろいろな匂いに吐き気が誘発されていました。死ぬ気で仕事には行き、仕事中は気がまぎれ何とかやり過ごせていましたが、その他の時間はずっと布団。終わってみれば安定期に入るまでの2ヶ月ほどでしたが、そのときはいつ終わるかわからない辛さ。毎日いつになれば楽になれるのかと考えていました。

そして3年後、念願の第二子の妊娠が判明。一人目と二人目ではつわりは違うということを知人たちから聞いていたので、淡い期待を抱くも、妊娠5週目には以前と同じくトイレに駆け込む日々。妊娠の喜びを一瞬でかすませるようなつわり生活の幕開けでした。

身の回りのあらゆる匂いが吐き気を助長

2度目のつわりは、1度目の妊娠時よりもダメな匂いが増えました。まず初めに感じたのがパソコンの匂い。普段は感じたことはありませんでしたが、熱を持ったなんとも言えない匂いです。パソコンを使う仕事だったため、つわり開始早々にギブアップ。早い段階でしたが報告し、つわりが落ち着くまで一旦お休みさせてもらうことになりました。

次に柔軟剤や洗剤、シャンプーの匂い。洗濯はもちろん、一番キツかったのが息子の頭の匂いです。息子とくっついて寝るのが習慣になっていましたが、ちょうど私の顔の下にくるのが息子の頭。夏なのでお風呂に入ってもすぐに汗まみれです。汗とシャンプーの混ざり合ったなんとも言えない匂いが吐き気を誘発します。その次の日から息子のシャンプーはできるだけ匂いの少ない泡で出てくるタイプの石鹸に変更しました。

定番の冷蔵庫もご飯の匂いもダメで、キッチンに近寄るだけでも辛い日々。さらによだれつわりも体験しました。普段よりもよだれが明らかに増え、定期的に吐き出さなくてはならず、とにかく不快!いつも通りの生活が全くできない期間でした。

息子のお世話もそこそこに死んだように過ごした夏

私のつわりの時期は7月~8月。ちょうど真夏の時期でした。夏バテとつわりのダブルパンチが、今回のつわりの最大の辛さです。クーラーをつけた部屋で寝て過ごしていたためか、きちんと食事を摂れていないせいか定かではありませんが、体の重さや微熱も辛さを助長します。

しかも前回と異なるのは、お世話の必要な愛すべき息子がいることです。自分は食べられなくとも息子の食事は必要。ということで、食事の時間がとてつもない憂鬱な時間でした。食事を準備する過程で平均4・5回はトイレに駆け込みます。吐いている姿は見せまいとトイレには鍵をかけたのですが、もともと私の姿が見えないと探し回る息子。私がトイレに入ったことに気づくと毎回トイレの前にやってきます。ドアをガチャガチャし、鍵がかかっていることに泣きながら「かーちゃーん!!」と叫びます。息子の泣き声をバックにリバースするなんとも言えない辛さ。そのやり取りが1日に幾度となく繰り返されました。

仮面ライダーにハマっている息子のこのときの遊びは戦いごっこ。つわりで寝込む私にもお構いなしで「ねぇ!たたかお!」と武器を渡してきます。「もうやられてる…」と言っても聞き入れてもらえるわけもなく。寝たままなのを許可してもらい、どうにか戦いに付き合うこともしばしば。結局1ヶ月で体重は4キロ落ちました。

つわりのとき助けられたものは

つわりのときの頼みの綱、それは旦那さんの助けとテレビでした。忙しい仕事の間に時間を捻出して、食事や最低限の家事をしてくれていました。とにかく感謝感謝!申し訳ないとは思いつつ、これまでにないくらい毎日旦那さんの帰りを心待ちにしていました。

つわりの時間のほとんどを一緒に過ごしたのは、元気いっぱいの3歳児の息子。外に連れ出す元気はなく、こちらにも申し訳なく感じながらもほとんどの時間を家で過ごします。寝転びながら相手をしたりもしていましたが、辛いときはどうしても録りためたテレビを見せてその場をしのいでいました。特に繰り返し見る仮面ライダーには本当に助けられました。

今回特に苦労したのが食べ物です。これなら大丈夫というものがなかなか見つけられず、お腹はすいているけれど何も食べたくないという状態。基本的に温かいものに吐き気を感じやすかったため、食べ物は冷えたもの。果物なら比較的食べやすかったため、りんごやぶどうをよく食べていました。普段は好きなグレープフルーツですが、妊娠中は酸味がのどを刺激して受け付けませんでした。アイスの実が食べやすかったため、冷凍庫に常備。飲み物を吐くことも多々あったので、水でさえ受け付けないときには水を口に含ませるだけでの渇きを凌いでいました。

匂いつわりの軽減になるというアロマにもお世話になりました。吐き気がなくなるわけではありませんが、気持ち悪さが軽減されます。タオルに2・3滴含ませて近くに置いておき、どこか出かける際にはお守り代わりに持っていました。

赤ちゃんの成長もつわり期間の助けになりました。健診のたびに赤ちゃんはちゃんと育っており、今食べられなくても赤ちゃんはとりあえず大丈夫と言い聞かせて心の拠り所にしていました。

辛いつわりの日々も終了!仕事復帰であっという間の妊婦生活

仕事復帰後もつわりは少々残っていましたが、仕事をしていると気がまぎれ、気が付くとつわりは完全に終わっていました。そこから出産まではあっという間!ありがたいことにつわり以降は大きな問題もなく、年始には3人家族での最後にと、記念の大阪旅行を楽しむことができました。そして予定日よりも早く2月に第2子を出産。今ではすくすくと成長してくれている兄弟と家族4人での生活を楽しんでいます。

つわりはいつか終わると信じて乗り切ろう!

当時は辛かった広島での妊娠中のつわりや出産の痛みも、時がたてば日常生活のあれこれに紛れてしまいます。つわりの終わりとお腹の中で育っている赤ちゃんを思いながら、辛い時期を乗り切りましょう。

担当ライター

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