ママ友ってくくりたくない!子育てがきっかけで出会った自分の友だち

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地域の公民館での活動に参加するようになって増えたママ友。そこから輪が広がって、子育てが一気に楽になってきた感じがします。ゆくゆくは同じ小学校に通うことも考え、人脈ができていることはとても心強いです。

4ヶ月検診まで引きこもりの日々

息子を出産して3ヶ月。買い物程度しか外出しない日々が続いていました。出産は8月で、次第に季節は良くなるものの、用事がない日は引きこもりの日々。
私は外からはとてもアクティブに見られるタイプですが、実は超ものぐさななまけ者です。人と約束があったり具体的な用事があれば嬉々として出かけますが、そうでなければ化粧するのも着替えるのも面倒。ましてや首の座らない子どもと出かけるための準備や授乳の時間の調整など、乳児連れのお出かけは出かけるまでのタスクが多すぎ!
その手順を考えるだけで出かける気力が雲散霧消してしまうのです。用事もないのにその数々のタスクをクリアする気力はまったく湧きません。
逆に目的があれば気力が湧いて「お出かけまでタスク」がこなせるのですが、友だちも仕事中、イベントごともあまりなく、無目的な散歩は非常に苦手。出かける理由が何とか見つからないものか、苦しい毎日を送っていました。

声をかけてもらって参加した健康相談室

そんな毎日だったので、絶対お出かけしなければならない用事が入るのは大歓迎でした。
広島市から届いた「4ヶ月健診のご案内」がどれだけ嬉しかったか…!すぐさまスケジュール帳にマークをつけ、その日を楽しみに待っていました。

きっかけは4ヶ月健診

4ヶ月健診は居住区の福祉センターで行われました。同じ月齢の赤ちゃんが集まり、身長・体重を計測し、小児科の先生が発育状況をチェック、保健士さんの面談があり終了です。健康・順調で一安心!
帰ろうとしたところでしばらく会っていなかった知り合いから声をかけられました。久々の再会に近況を聞くと、彼女はこの区で保健士をしているとのこと。
「月一で地域の公民館とかまわって健康相談室をしてるからおいでよ。」
と言ってくれたのです。
出かける理由を探していた私には、まさに渡りに船!それから月一回、近所の公民館に通う理由ができたのです。

健康相談室

健康相談室では保健士さんに身体測定をしてもらい、発育状況のアドバイスを聞くことができます。
そして、その会場は手作りおもちゃなどが用意してあるフリースペースになっていました。まだおもちゃで遊んだりできない月齢の子は白いシーツがひかれたエリアに転がしながら、年配のボランティアさんや同様に来ている人と話をしたりできるのです。
初めてのぞいた私でしたが、人と話ができる感覚が嬉しくて毎月通うようになりました。そこで仲良くなったのが同じ月齢の子どもを持つママたちだったのです。
誕生日が近いのでそのとき気になる悩みが一緒、お互い第一子だったので抱える不安も一緒、発育のスピードも一緒。私たちママ同士の年齢は10歳近く違いましたが、あっという間に仲良くなりました。

子育てを通じて広がるママ友人脈

その後、健康相談室で出会ったママ友が通っているというベビーマッサージのサークルにも通うようになり、そこで新たに出会ったママたちとも仲良くなるという好循環が生まれ始めました。
健康相談室やサークル以外の日に互いの家を行き来したり、新たな同級生ママを紹介してもらったり、スケジュール帳を埋める予定が増え、お出かけの頻度が多くなり始めたのです。

「子はかすがい」

子どもの発育にはさほど心配はなく恵まれた子育て生活を送っている私でしたが、元来おしゃべりなので、話ができない数ヶ月というのが非常に堪えていたのだと思います。
日中は首も座らない乳児と2人きり。ハイテンションな声かけをしても「空」に向かって話しているようなものです。ダンナさんとの会話が今日唯一のまともな会話、なんて日はザラでした。
それが、ママ友の輪が広がることで生活にリズムとハリが生まれ、会話ができてストレス解消にもなっていったのです。あれから2年経ち、子どもたちが成長して一緒に遊ぶ姿を眺めていると、あの最初の3ヶ月は暗黒の日々だったなぁと思い返されます。
よく「子はかすがい」と夫婦の関係において言われますが、私にとっては新たな人脈を運んでくれたという意味で「子はかすがい」だなぁと思うのです。

小学校の進学も見据えて

実際に自分がママになり、「ママ友」という言葉に持っていたイメージは大きく変わりました。

ママ友はネガティブ?

子どもつながりで出会ったママ同士の関係を「ママ友」と呼ぶようになり、ネット上などでは「ママ友トラブル」や「ママ友の人間関係が大変」というエピソードをよく見かけます。
「ママ友」という言葉にネガティブなイメージを感じる人も多いでしょう。私もそうでした。
それは、「ママとしての友だち」=「子どもつながりの利害関係での人間関係」だと思われてしまうからではないでしょうか。しかし実際は、一緒に悩み、一緒に愚痴を言い、一緒に笑える、共通項を多く持つことができる普通の友だち。正直、ここで「ママ友」と呼んでいるのも便宜上で、そう呼んで彼女たちをくくることに抵抗を感じるほどです。

子ども抜きでも続く関係

現在では幼稚園選びが私たちの共通の話題です。それぞれの教育観があるので「みんなで同じ幼稚園」ということはありませんが、それが逆に心地よい関係性だなと感じます。仲いいし情報交換もするけど、つるんでいる訳ではない。
そして、将来的には同じ小学校に通うことになる子が何人かいる予定です。子どもたちは成長するにつれてそれぞれの人間関係を作るので、今仲いい子とそのまま仲良しであるとは限りません。
しかし、子ども同士の関係を抜きにしても、小学校進学時に今のママ友の彼女たちがいてくれる、というのは非常に心強いと思うのです。

ママ友は恐くない!心強い同士たりえる関係性

「ママ友」とか「公園デビュー」とか、言葉に不安を覚え、ママ友作りをためらっている人がいれば、声を大にして「もったいないよ!」と言いたいです。
私の場合は知り合いが健康相談室に誘ってくれたことから始まりました。小さなきっかけが大きなつながりを生んでくれたのです。何が吉と出るかわかりません。
せっかくの子育て時間を有意義にするためにも、目的を同じくする同士=ママ友をぜひ見つけてくださいね!

担当ライター

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