レモンドロップで妊娠初期のつわりを撃退!?

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仕事中、絶え間ないつわりの吐き気に悩まされていた妊娠初期。酸っぱいものを食べると一時的に吐き気が和らぐことに気付いた私は、レモンドロップを買いあさり、職場の許可を得てひたすらなめ続けました。その後やってきた手痛いしっぺ返しも含めた体験談です。

気持ち悪くて仕事にならない…

ずっと共働きをしていて、仕事にやりがいを感じていた私は、妊娠が分かっても「臨月直前まで働くぞ!」と意気込んでいました。ところが妊娠が判明した直後から、味覚の変化やつわりの吐き気が出てきて、仕事中にトイレにこもったり、トイレで吐いてしまったりすることもしばしば。職場の上司や同僚には事情を話し、ある程度理解はしてもらっていましたが、人手が足りない中、電話応対や接客にも支障が出るようになりました。友人のアドバイスに従って、吐き気を抑えるツボを試してみましたが、私の場合はあまり効果なし。なんとか吐き気を和らげたい一心で、ネットであれこれ調べました。

レモンドロップで吐き気が和らいだ!


いわゆる「食べづわり」だった私は、何か口の中に入れていると症状が和らぐタイプ。「梅干しや柑橘類などの酸っぱいものを食べると、口の中がさっぱりする」というネットの記事を読み、試しにグレープフルーツジュースを飲んでみました。確かに吐き気は和らぐのですが、吐き気がするたびに飲んでいるとさすがに胃の中がタプタプしてきて、別の気持悪さがありました。それではと、手を出したのがレモンドロップでした。これならなめている間ずっと口の中に酸味が持続します。早速職場の許可を得て、マスクをした上でレモンドロップをひたすらなめ続ける日々が始まりました。口の中にレモンの酸味がある間だけは、吐き気をなんとか紛らわせることができました。職場にレモン臭を漂わせている申し訳なさはありましたが、私にとってはこれ以外、有効な方法が思いつかなかったのが正直なところです。

アメを求めてスーパー、百均、デパ地下へ


仕事中ずっとドロップをなめていると、当然減るスピードも速く、1袋が2日程度でなくなるほどでした。すっかり「酸味慣れ」してしまった私は、もっと酸っぱいのがほしい!と思い始め、仕事帰りのスーパーで酸味系のアメを買いあさるように。「これは酸味がいまいち」「これはレモン要素が弱め」など、急に”酸っぱいアメ評論家”と化して品定めする日々でした。デパ地下で外国製のおしゃれな缶入りレモンドロップを見つけたり、百円均一店のアメ売り場が意外と充実していて、柑橘系の味のバリエーションが豊富だったりと、思わぬ発見もありました。余談ですが、私の地元・広島県はレモンの名産地。レモンケーキやレモンピールなど、無農薬の県産レモンを使ったスイーツが豊富で、当時いろいろ食べ比べしたのもいい思い出です。
職場の人も理解を示してくれて、オーガニックレモンティーのティーバッグを分けてくれたり、「このレモンドロップは相当酸っぱいらしいから、試したみたら?」と私の知らない商品を教えてくれたり、精神的にもすっかり参っていた私を支えてくれました。

安定期にしっぺ返しがやってきた!


レモンドロップや職場のみなさんの力を借り、なんとかつわりを乗り切った私は、順調に安定期に突入。そんなとき、母子手帳に「妊婦歯科検診」の券がまだ残っていたのを思い出し、久しぶりに歯科に行ったところ、先生から「あーこれは虫歯だね」という衝撃的な一言が!レモンドロップをなめ続けていたこと、つわりで歯ブラシを口の中に入れるのもツラく、歯磨きができなかったことが原因のようでした。
先生によると、もともと妊娠中はホルモンの変化で虫歯になりやすいのだそうです。「昔、女の人は子どもを1人生むと、歯を1本失うと言われていたんだよ。それくらい妊娠中は歯にダメージがいきやすいから、本当に気を付けて。お母さんの虫歯は、お腹の赤ちゃんにも悪い影響を与えるからね」と、大変耳の痛いアドバイスをいただきました。
私の場合は、レモンドロップのなめ過ぎという当然の結果とはいえ、内心はかなりショックが大きかったです。幸いどの虫歯も初期のものだったので、結局、虫歯の治療をしたのは産後1年たってから。3カ所の歯を削り、詰め物をすることになったのでした。

妊娠中はおくちのケアに気を付けて!

虫歯というオチはありましたが、もちろんレモンドロップには何の罪もありません(笑)。むしろ私にとっては、妊娠初期のつわりを和らげ、臨月手前まで仕事を続けさせてくれた恩人(恩アメ?)と言えます。つわりに悩む妊婦のみなさん、おくちのケアにはくれぐれも気を付けて、ツラい時期を乗り切りましょう!「妊婦歯科検診」は母子手帳の券を提出すれば無料で受診できるので、ぜひ利用してくださいね。

担当ライター

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