子育て してたら痩せるよって聞いたのに…

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呑気な妊婦生活を送っていたら、出産しても子育て体重が戻らない!「あぁ、もっと妊娠中に体重管理しておけば…」なんて後悔しても時すでに遅し。人生MAXの体重と戦い続ける日々。そこで悟った真実は「楽して痩せる道はない」でした。

「授乳したら痩せるよ」という言葉を信じ…

お気楽妊婦生活を送っていた私。通っていた産院が体重制限に全く厳しくなかったのと、妊娠中なんのトラブルもなかったのを良いことに、欲望のままに食べていたら、最終的に体重は+20kgという事態に陥っていました。出産直後、体重を測っても5kgしか減っていません…。ただ、周りのみんなから「これから減っていくよ」「授乳してたらどんどん痩せるよ」と聞かされていたので、「これからこれから」とたかをくくっていました。
産後も子育ては順調。完全母乳で育てていたので「これで痩せるはず」なんてお気楽な考えで、「おっぱいあげるのにたくさん食べなきゃ」と、またまた食欲のおもむくままにご飯を食べ続ける私。タイムマシンがあったら確実に当時の私をぶん殴ってます。
「あれ?おかしいな?」と思い始めたのが、産後半年たったころ。
「なんか、産前の服がことごとく入らないんだけど…」と感じ始めたのです。

え?いつまで産後なの…?

産後半年ほどすぎたある日の朝、何気なく体重をはかってみようと体重計に乗ってみました。
正確さがウリだから、と主人が嬉々として購入したオ○ロンの体重計が示した数字は、出産直後の-5kgから少しも変わっていません。
「あぁ、きっと服を着てるからだわ」
と洋服を脱いでみました。
ほんの少ししか減らない。
「あぁ、下着の重さね」
と下着を脱いでみました。
減らない。
「あ、メガネが結構重いのかも」
とメガネをはずしてみました。
見えない。
頑固極まりない体重計は、微動だにせず下から私を見上げているのです。ちょっとドヤ顔で。一瞬体重計を買い替えよう、と思いましたが、
「いやいや、まだ半年しかたってないから…今からだわ」
と無理やり自分を納得させて、体重計をみなかったことにしました。
月日は流れ、1年たち、2年たっても体型にも、体重にも変化が見られません。と言って、特別なにか努力をしていたわけでもありません。
それどころか、主人が激務でほぼワンオペ育児の毎日で蓄積されたストレスを、食に走ることで発散していたのです。時はたち、娘が3歳になったとき、地元の友人から電話がかかってきました。お互いの近況報告の最中、私が「いやあ、産後太りがなかなか戻らんのんよぉ」と話すと、テレビを見ていた主人が大声で「え?!いつまで産後なん!!」と広島中に響き渡るような大声で叫びました。
「いや、出産した後やから、10年後でも20年後でも産後やで。広辞苑に載ってるで」と、シドロモドロで言い訳する私。あぁ、見苦しい。

壮絶(?)なダイエット開始。

そのころ、主人がダイエットを開始。ストイックでドMな主人は、どんどん自分を追い込み、あれよあれよという間にスリムになって行きました。毎朝毎朝体重計に乗っては「見て見て!今日は○g減っとる!いやぁ、このまま続けたら何kgになるんか、怖いわ」と嬉しげに語りかけてくる主人にイライラ。悪知恵がつき、「お菓子くれなきゃトートに体重ばらすよ」と「トリックオアトリート」的に脅してくる娘にイライラ。「こうなったら、誰にも文句言わせない!」とダイエットを決意したのです。
私のダイエットは「とにかく動く」。当時、とある医療機関に午前のみのパートタイムで勤めていた私。勤務先まで片道30分かけて自転車通勤。仕事帰りにスポーツセンターにより、1時間エアロバイク。どんだけペダルこぐねん。さらに、勤めていた医療機関の責任者とふとしたことから折り合いが悪くなり、食欲が全くなくなってしまいました。「食べない、動く」で痩せないわけない。面白いように体重は落ちて行き、なんと1ヶ月で10kg減。
とある洋服店で、Lサイズのパンツを手にした私にショップのスタッフが、「え?お客様、絶対Mサイズですよ」と言ってくれた日には、あまりの嬉しさに思わずそのスタッフのお姉さんに「ありがとう」とハグしてしまいました。

人は死ぬ間際に、これまでの経験が走馬灯のように脳裏に浮かぶと言います。私の人生が終わるころ、間違いなく私にハグされて、「え?アメリカ人?」と呟いたお姉さんの顔が脳裏に浮かぶでしょう。こうして、私のダイエットはなんなく終わりました。もっと早く本気出せよ、私。
ちなみにその医療機関は、ダイエット終了と同時期に退職。ぜい肉と一緒におさらばしましたとさ。

その後の私

人はどうして、一度痩せると「私は二度と太らない」と錯覚するのでしょう。「もうあのころには戻りたくない!」と固く誓った私。なのに運命は酷なもの。「ブルサン」というクリームチーズが私の前に現れたのです。何これバゲットやクラッカー+生ハムで食べたら永遠に食べられる。おまけにワインに合いすぎる。そう、「ブルサン」と出会って以来、私は毎夜の如くひとり酒盛りを繰り広げていたのです。もちろん体重は右肩上がり。今、○度目の「子育てしながらダイエット」中です。

担当ライター

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