11月17日は世界早産児デー!早産児子育て中のママたちが写真展を開催

まだあまり知られていませんが、11月17日は世界早産児デーです。広島でも、早く小さく産まれた赤ちゃんがたくさんいます。そこで「早産児ちゃんのことを知ってもらいたい!」という想いから、2018年には写真展が開催されることになりました。早産は体験した人にしか分からない辛さがあり、その悩みを打ち明ける場も少ないのが現実。そんなママたちが集まった、早産児ママ交流サークルによる写真展についてご紹介します。

早産児の子育て。悩みを話せる場所が欲しい!

わが家の三女は妊娠28週のとき、緊急帝王切開で産まれました。28週と聞いても妊婦さん以外はピンとこないかもしれませんが、妊娠8ヶ月に入った週です。上の子のときは順調だった分、なぜ早産になってしまったのか、行き場のない想いにさいなまれ自分を責める日々。「あと30分遅ければ助からなかった」と産婦人科医にも言われ、突然の出産を受け入れらませんでした。帝王切開の痛みを引きずる中、私は退院。赤ちゃんはNICUに入院しているため、毎日面会に通う日々が始まりました。

未熟児センターの中の世界は独特でした。赤ちゃんやママの状態が分からないため、保育器越しで他のママと話をするような雰囲気ではありません。看護師さんやドクターと話をすることはあっても、他の人と話すこともなく時間が過ぎていきました。

そんな思いとは裏腹に、赤ちゃんの生命力は素晴らしく、日々成長。保育器から出て、コットと呼ばれる病院にある新生児ベッドで過ごし、母乳も直接飲めるまで成長しました。それでも、他の人と話す機会もなく孤独を感じることもしばしば。そのようなときに支えになってくれたのが、家族と早産を経験した友人です。話を聞いてもらったり、体験を聞いたりしているうちに、小さく産まれた三女のゆっくりとした成長を受け入れられるようになりました。

約100日の入院を経て、三女は無事退院し、家での子育てがスタート。すくすく育っているように思えても、小さい、体重が増えないなどの早産児特有の悩みを相談する場がなく、モヤモヤとした気持ちを抱えていました。

早産児サークル「しずくの木」の存在

そんな中、早産の経験者でもある友人が、早産児ママの交流サークルを立ち上げました。それが、早産児ママ交流サークル「しずくの木」です。友人も広島には早産児の子育て悩みを話せる場がなく、同じ経験がある人と話したい、誰かに相談したいけど言える相手が限られ、情報も少ないと思っていたそうです。

私の場合、3人目とはいえど、子育てしているとさまざまな気がかりが出てきます。早く産まれた分、上の子とは違うと感じることも。そんなとき、未熟児・早産児ママ交流サークル「しずくの木」の交流会があったので参加しました。ひと口に早産と言っても、出産に至った経緯も子育ての悩みもさまざま。早産経験者だからこそ分かる!ということや、未熟児センターあるあるなど、話せる場がなかったママたちの集まりだったので、おしゃべりのネタもつきません。涙がでることがあっても、似たような経験があるママの話が聞けるだけで、「自分の悩みは案外ちっぽけなものだったのかも?」と思えました。話を聞いてもらい共感してもらえると、人は安心して心が軽くなると実感。その後も、定期的に交流会に参加しています。参加当初は修正月齢3ヶ月だった三女も、今では2歳半となり、お姉ちゃんのような存在に。私にとっても未熟児・早産児ママ交流サークルは、ここでしか話せないことをしゃべってスッキリする、心の拠り所のような存在です。

世界早産児デーに写真展をする理由

これまでは参加するばかりだった早産児サークル「しずくの木」の活動ですが、11月17日の世界早産児デーに合わせて写真展を開催することになり、私もいろいろお手伝いをしています。あまり知られていない早産という世界ですが、山梨県立大学の発表によると、実はおよそ20人にひとり早産で産まれているとのこと。しかも、日本では増加傾向にあり、全国的にNICUは満床ぎみ。写真展ではそのような現実を知ってもらい、さらに誰でも早産になる可能性があり、それはママのせいではない、ということを伝えたいと思っています。

また、早く小さく産まれた赤ちゃんが大きくなった姿を見てもらえるよう、産まれた頃の写真を持った子どもたちの写真も併せて展示。大きくなった子どもの姿が、今、保育器の前で涙しているママたちの希望になれば…と願って企画しました。写真展を通して、生命力の素晴らしさを感じてもらえるとうれしいです。

写真展は、2018年11月12日~22日、広島市中区にある「合人社ウェンディひと・まちプラザ」の1階展示ホールにて開催です。11月17日には早産児とママの交流会や手形アートのイベントなども予定しています。入場無料なので、ぜひ足を運んでみてください。

 

早産児子育て中のママの心が軽くなりますように

早産児に何か心配事があると、「早く小さく産んでしまったから?」と悩んだり自分を責めたりしてしまうママも多いようです、世界早産児デーのイベントを通し、広島でモヤモヤを抱えたまま子育てを頑張っているママや、早産を経験したママの心が少しでも軽くなることを願っています。

担当ライター