母性が開花!出産に立ち会ってくれた長女に現れた変化とは

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2017年に第2子を自宅にて出産した私。これで最後の出産になるだろうということで、病院ではないところで産んでみたいという気持ちから、自宅出産にトライしました。今回は、私が自宅出産をしたことで実際に感じた長女の変化についてお話しします。

第2子は自宅にて出産

第1子となる長女を出産してから4年が経過しようとしていたある日、第2子の妊娠が判明しました。子どもは多くても2人までと考えていたこともあり、私の妊娠・出産はこれで最後。悔いのない妊娠期間を過ごすため、妊娠8ヶ月ころからマタニティスイミングへ通うことにしました。

そこで出会ったのが、私に自宅出産の機会を与えてくれた助産師さん。私が通っていたマタニティスイミングでは、プールに入っている妊婦さんのメディカルチェックをするために、助産師さんが一緒に入ってくれていました。プールから上がったあと、何気ない会話の中で“今回で出産も最後やろうから、病院以外のところで産んでみたかったんですけどねぇ”ということを伝えた私。話しはじめたときには、その助産師さんが自宅出産の支援をしている人だとは知らなかったので“自宅で出産してみる?”と言われ、驚きと興奮で胸がドキドキしたことを、鮮明に覚えています。

家族に自宅出産をしてもいいか了解を得て、通っていた産婦人科にも助産師さんと一緒に行って経緯を説明してもらいました。幸運にも家族・産婦人科ともに自宅出産を応援してくれることになり、目前に控えた自宅出産へ向けて準備をする日々がスタートしたのです。

出産当日はいろいろな変化に驚き大泣き

出産当日は、朝から定期的な張りと痛みが。助産師さんから“予定日は絶対過ぎる”と言われていたこともあり、痛みと張りが定期的に来ていても“陣痛じゃない”と思い込んでいたのです。もう予定日も目前だったので、多少張ったりはするだろうくらいの感じで長女を連れて外出。しかし外出中も、痛みと張りの強さはどんどん増していました。

自宅に戻り、いよいよジッと痛みをこらえないと動けないほどに。間隔を計ってみるとすでに6分を切っていたので、助産師さんに連絡をして自宅に来てもらいました。内診の結果、本陣痛であることが確定。陣痛をスムーズに進めるためにも痛みと痛みの間に普段通り家事をするよう言われていたので、晩ごはんの支度をしたり洗濯物を畳んだりしながら、痛みと戦っていました。

隣で「頑張ってー!」と応援してくれたり背中をさすってくれたりと、変化を一番近くで見ていた長女も臨戦態勢に。本格的に痛くなってから1時間ほどで息子が無事に誕生し、計4人いてくださった助産師さんも日づけが変わるころに帰宅されました。

今まで見たことがないほど苦しんでいる母の様子を目の前にし、お腹にいた赤ちゃんが出てくるという神秘を目に焼きつけた長女。4歳の女の子にとって衝撃的な出来事が一気に訪れ、家族だけになった途端ワーっと大泣きし始めました。その姿を見て、長女も頑張ったんだなと一緒に泣けてきたのを覚えています。

母よりも強い母性で弟を愛でる娘

第2子として誕生した長男のへその緒を切ったのは、主人と長女。初めての経験をした上に、しばらく動けない母を目の前にし、彼女のストレスとイライラはMAXに達していました。私たち親からは想像できないほど、彼女の中ではいろいろな出来事に対して葛藤を抱き、戦っていたのでしょう。夜寝るのを嫌がったり、ごはんを食べようとしなかったり、明らかに彼女のメンタルへ変化が表れていました。

産後3日目くらいまで母乳の分泌量が追いついていなかったため、基本的に泣き叫んでいた息子。一日中聞こえる泣き声にも、イライラを感じていた要因のひとつかもしれません。しかし娘は、心理的に大きな変化を遂げながらも弟に対してとても優しく接してくれていたのです。

息子が泣き出すと自分が一番大切にしているぬいぐるみを渡し、“泣いてもいいんだよ”と声をかけてくれていました。赤ちゃん返りのような行動も見られましたが、娘の中の母性はしっかりと弟へ向けられ、親である私たちも関心するほど。

 “こっちおいでー”と一緒に遊ぼうとしてくれたり、幼稚園で弟のためにぬり絵を持って帰ってきてくれたりと娘の母性愛は爆発しています。

娘の口から出た”助産師さんになりたい”という言葉

そんなある日、たまたまテレビでやっていた動物の出産シーン。もともと娘は動物系の番組が好きなのですが、その日は特に集中してテレビを見ていました。たまたまかなと思っていたのですが、別の日に放送された出産シーンもじっとながめている娘。その日は人間の赤ちゃんがどうやって生まれるのかというEテレの番組だったので、まさに自分が目の前で見てきたのと同じ流れが解説されていました。

“赤ちゃんが生まれるの近くでちゃんと見たもんなー”と娘に声をかけたところ、“うんっ!”と元気な返答が。そのあと娘の口から出たのは、“助産師さんになりたいな”という言葉でした。まだ5歳になったばかりの娘から出た“助産師になりたい”という言葉に、驚きを隠せなかった私。この夢が現実になるかどうかはわかりませんが、自宅出産は長女に大きな夢を与えるほど、意味のあることだったんだなと感じるようになりました。

やってよかった自宅出産!

妊娠の経過状況や妊婦さん自身の体形・体調によっても、自宅出産できるかどうかは変わってきます。私は幸運にも問題なく自宅出産の道を選択することができ、主人・長女と一緒に出産へ挑むことができました。

彼女も将来トライする可能性がある、出産。彼女が自分の進む道に迷ったときや、自身が妊娠・出産を経験するときに、自宅出産で見たこと感じたことが役に立てばいいなと願っています。

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担当ライター

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