マイナンバーカードと紐づけしていないと保険証が使えない!?対策をチェック

徐々に生活に浸透してきているマイナンバーカード。みなさんはもう活用していますか?マイナンバーカードは、さまざまな行政手続きができるほか、保険証と連携して活用することもできます。しかし、マイナンバーカードを保険証に紐づけしていない方の中には、とくに2025年の8月以降、保険証の有効期限切れで病院を受診できなかったという困りごとが発生しているようです。今回は、保険証の期限が切れたことによって使えなくなった場合の対策をご紹介します!
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マイナンバーカードと保険証の関係性

マイナンバーカードとは、自身の顔写真と一緒に、生年月日や年齢、住所などがデータ化された身分証として使えるカード。そのほか、自治体が展開するサービスやe-Taxを使用した納税手続きなどの電子申請も可能です。そんな便利なマイナンバーカードに、保険証として利用できるように登録した状態を「マイナ保険証」といいます。マイナ保険証は、システム上で保険証と紐づけするため、見た目はマイナンバーカードそのまま。しかし、保険証としての役割を果たすため、病院を受診する際にはマイナンバーカードの提示で、保険証と同様に自己負担額のみで必要な医療を受けることができます。マイナ保険証には、過去の受診歴や薬の処方歴などがデータ化されるため、スムーズかつ適切な医療を受けられるメリットがあります。また、手続きすることなく高額療養費制度が受けられる、確定申告の際に医療費控除が簡単に受けられるといった点もマイナ保険証ならではの魅力です。
保険証の期限切れに要注意を!

マイナ保険証が2021年に本格的に運用開始されたことにともない、2024年12月2日より現行の保険証の新規発行は停止されています。そのため、2025年8月1日に、国民健康保険に加入している多くの方と、後期高齢者医療制度の利用者全員が持っている健康保険証が有効期限を迎えました。期限が切れた保険証は、もちろん使用できません。有効期限は保険証に記載されているため、今一度確認しましょう。また、民間企業の会社員や公務員の方が加入する健康保険組合や共済組合の保険証は、多くの場合で有効期限が記載してありませんが、2025年12月1日までが使用可能期限となります。詳細は加入している組合に確認しておきましょう。
保険証の期限が切れている場合どうなる?その対策とは

出典:photoAC
保険証の期限が切れている場合、医療機関で提示しても使用できません。その場合の対策として、地方自治体や勤務先の医療保険者などが交付する「資格確認書」を活用する方法があります。これは、保険証と同様の働きをしてくれるカード。資格確認書を医療機関で提示することで、自己負担額のみで必要な医療を受けることが可能です。資格確認書は、基本的に無償発行されます。マイナンバーカードを作っていない方には、保険証の有効期限が切れる前までに資格確認書が交付されます。国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入している方で、今年の8月以降、保険証が期限切れで使えなくて困っている方は、届いていないかどうか確認してみてください。
マイナンバーカードをすでに持っている方で保険証を紐づけしていない場合にも資格確認書が交付されます。しかし、資格確認書には有効期限が設けられており、かつ制度が今後変更になる可能性も。そのため、今後有効期限を気にしたくない方や、よりスムーズに病院を受診したい場合には、マイナンバーカードに保険証の利用登録を行っておくとよいかもしれませんね。利用登録は、ほとんどの医療機関に配置されている専用のカードリーダー、マイナンバーカードの専用サイト・アプリであるマイナポータル、セブン銀行のATMのいずれかで行えます。
マイナ保険証に関するよくあるQ&A

ここからは、マイナ保険証に関してよくある疑問と、その回答をご紹介します!
マイナ保険証の利用登録の状況はどこで確認できる?
自身がマイナ保険証の利用登録をしているのかどうかわからないこともありますよね。そんなときには、マイナポータルにログインしたあとに表示されるトップ画面で確認できます。また、医療機関に設置された専用のカードリーダー式の機器にマイナンバーカードを置いた際に、利用登録できていない場合には自動的に登録画面に切り替わるので、やってみてくださいね。
病院でマイナ保険証を提示した際に「資格情報なし」と表示された場合は?
マイナ保険証として登録したのにもかかわらず、転職などをしたことで、医療機関を受診した際に「資格情報なし」と表示される場合もあるようです。この場合は、保険者(健康保険組合や市町村など)に登録が済んでいるかどうか確認してみましょう。保険者がすでに登録していたとしても、システムへの反映は資格取得日から10日以内に行われるため、若干タイムラグがあることを覚えておきましょう。
マイナ保険証を無くした場合はどうすればいい?
「もしもマイナ保険証を無くしたら?」と心配になる方もいるでしょう。無くした場合は、住民登録している市町村の窓口で再発行できます。最短で5日程度で再発行できるため、無いことに気がついたら早めに手続きすることが大切です。無くした場合には、安全のためもともと持っていたマイナンバーカードの機能を停止する手続きも忘れてはいけません。マイナンバーの総合フリーダイヤルに問い合わせると同時に、警察にも遺失・盗難届を出しましょう。
マイナ保険証はスマホと連動できますか?
マイナ保険証があることでさまざまなメリットがありますが、スマホと連携できればますます便利に感じることもあるでしょう。2025年10月8日現在、iPhone・Androidともに機種によってはマイナンバーカードと連携し、マイナ保険証としての利用が可能です。お使いのスマホが対応しているかどうかチェックしてみてください。
保険証の期限をチェックしてマイナ保険証を活用しよう!
まずは、自身の保険証の期限が切れていないかチェックしましょう。そのうえで、マイナンバーカードに保険証の利用登録をしていない方は、早めに紐づけの手続きをすることをおすすめします。すでに保険証の期限が切れている方で今すぐ医療機関を受診したい場合は、手元に資格確認証が届いていないか確認してみてください。今後、ますます便利な活用法が広がっていきそうなマイナンバーカード。ぜひ保険証としても活用できるよう手続きしておきましょう!
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