ココがポイント!子連れ旅行・ホテル予約|元旅行代理店ママ直伝

新年度・新学期がはじまったと思ったら、あっという間に夏休み!旅行を考えているご家庭であれば、計画真っ最中というママパパも多いでしょう。とくに子連れ旅行は気を遣うシーンが多く、早めに準備を進めたいもの。そこで今回は、旅行代理店に勤めていたライターmaruが「子連れ旅行の宿泊先予約のポイント」をまとめてお届けします!これから予約を考えている方はもちろん、すでに予約済みの方も一度チェックしてみてくださいね。
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子連れの宿泊先でチェックしたいポイント7つ
出典:フォトAC
子連れ旅行の際には、次のようなポイントをチェックしてからホテルや旅館をセレクトしていくのがおすすめです。「泊まってみると、あると思っていたサービスがなくて困った」ということがないようにしてくださいね。
子ども用アメニティ
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子どもがいると、旅行の荷物は増えがちです。宿泊先に子どもが使えるアメニティがあれば、どんどん活用していきましょう。子ども用アメニティの代表的なものとしては、歯磨きセット・お風呂用タオルやスポンジ・スリッパ・パジャマなどがあります。ただし、子どもに「この歯ブラシじゃないと嫌」などのこだわりがあれば、そちらを優先してあげてくださいね。
寝具の有無
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施設によって子どもが無料で添い寝できる年齢が異なるため、自分の子どもが対象年齢か確認しましょう。また、体格が大きければ年齢にかかわらず寝具が必要な場合があるので、子どもに応じて選んであげてくださいね。
「大人1人につき子ども1人添い寝無料」といった条件や、子どもの宿泊プランが「寝具あり」「寝具・食事あり」「食事あり」といった利用内容によって料金設定が変わるケースも。予約時には利用条件をしっかりと確認しておくことが大切です。
食事メニュー
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旅行先での食事は大切!食事内容が子どもに合ったものか、メニューはどのようなものかは要チェックです。バイキングであれば子どもでも食べやすい料理がある可能性は高いですが、コース料理や定食は「子どもが食べられる料理が少ないかも…」という心配が。HPには記載がなくても、子どもメニューを用意している場合や、要望に応じて用意してもらえる場合もありますよ。なお、アレルギー対応が必要な場合は事前に伝え、代替対応の可否も確認しておくことが大切です。
部屋食プラン
子どもが食事をするとき「じっと座って食べられない」「周りのものを散らかしてしまう」という悩みを持つママパパは多いはず。外食では周りが気になってしまいますよね。ホテルや旅館の多くでは部屋食や個室食事処を選べるプランが多数あるので、チェックしてみましょう。他の利用者と離れて食事ができるので、多少は大きな声を出してしまっても迷惑になりにくいのもポイントです。
また、食事場所にかかわらず、キッズチェアや子ども用カトラリーの準備が必要な場合は準備してもらえるかどうかも確認しておくと安心です。
キッズスペース
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キッズスペースが宿泊先にもあると、何かと便利です。とくに「ホテル滞在時間が長い」「客室のベッドで跳ね回られるのは困る」「台風シーズンなので観光できない日があるかも」といった場合は、キッズスペースがある宿泊先を探してみると良さそうです♪
キッズスペースがなくても、客室で使えるおもちゃを貸し出している場合もあるので、活用できそうなものを探してみてください。
家族風呂
温泉宿に泊まりたい場合に直面することが多い「子どもは何歳から大浴場OKなのか」「異性の子どもは何歳まで混浴できるか」問題。気兼ねなく家族でお風呂に入りたければ、貸切風呂・家族風呂といった名称で、内風呂とは別に個室のお風呂を設けているホテル・旅館を選びましょう。
なお、混浴については厚生労働省が「公衆浴場における衛生等管理要領」において“おおむね7歳以上の男女を混浴させないこと”という指針を設けています。ただし施設や自治体ごとに異なる条件を設けている場合があるので、まずはそちらを確認するのが第一です。
宿泊年齢制限
“大人の隠れ家的な宿”に多い、「中学生以下は宿泊NG」という条件。“大人の空間を守るため”といった理由から設けられているようです。「静かな宿でママやパパが日頃の疲れをゆったりと癒やしたい」といった観点で選ぶと、予約の途中で子どもが泊まれないことに気付いて残念な気持ちになってしまうかも。施設HPの注意事項欄などで事前にチェックしておきましょう。
赤ちゃん連れの予約はこんなところもチェック
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子連れ旅行のなかでもハードルが高い、赤ちゃん連れのケース。先にご紹介した内容に加えて、次のようなポイントも確認しておきましょう。
洋室or和室?
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ねんね期はもちろん、ハイハイ、つかまり立ちといった時期の赤ちゃんには断然和室がおすすめです。布団を敷くだけでいつでも寝かせられ、オムツ替えもしやすいですよ♪
洋室の場合は自由に動き回れないうえ、ベッドから落ちてしまう心配もあります。洋室を選ぶ場合は、ベッドガードのレンタルがある施設を選ぶと転落のリスクが減らせるでしょう。
授乳室やベビーカーの使いやすさ
旅先でのいつもと違う環境で、落ち着いて授乳できない赤ちゃんもいます。授乳室があれば、比較的静かで個室空間になるので赤ちゃんも安心しやすいでしょう。とくに頻回授乳の場合、ホテルや旅館に授乳室があるとママもラクになるはず!育児用ミルクの場合、調乳用のお湯の調達方法も確認しておきましょう。
また、旅先でベビーカーを使う場合は、ホテルや旅館での持ち込みの可否、使いやすさもチェックしておくとストレス減に。バリアフリー設計かどうか、エレベーターの有無、通路の広さなども確認できるとベターです。
離乳食の対応
離乳食期の赤ちゃんの場合、離乳食の提供があるか、持ち込みはできるかといった点もしっかりとチェックを。離乳食の提供は、市販品か手作りかでもママパパの判断がわかれるはずです。また、持ち込みできる施設では、離乳食を温めてくれるところもありますよ。
電子レンジの有無
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持ち込み離乳食を自分で温める、哺乳瓶を消毒するといった場面で電子レンジが必要になることがあります。自由に使える電子レンジがあれば便利ですが、フロントで離乳食や哺乳瓶を渡して対応してもらうというケースもあります。電子レンジを使う可能性がある場合は、事前に尋ねておくと良いでしょう。
客室付お風呂
大浴場が基本のホテルや旅館は、小さい赤ちゃんにはハードルが高いですよね。そんなときは、客室付の独立お風呂がある部屋を選べばOK。なかにはシャワー室のみの場合や、お風呂とトイレが一緒のユニットバスタイプの部屋もあるので注意してくださいね。
体調不良によるキャンセル料の扱い
赤ちゃんや小さな子どもにとって、急な発熱などの体調不良はつきもの。そんなときにキャンセル料がかかると、ちょっとがっかりですよね。基本的にはキャンセル料の規定がありますが、対応は施設によってさまざま。高額な旅行でキャンセル料が心配な場合は、キャンセル料を補償してもらえる保険を検討しておくのも1つの対策ですよ。
ランドリーの有無
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「オムツが漏れた!」「吐き戻しで着替えが足りない」そんな事態に備えて、ランドリーの有無も確認しておきましょう。よくあるランドリーサービスは受け取りが翌日だったり、割高だったりするため、自分で洗濯できるのがベスト。洗濯機・乾燥機の有無や台数、洗剤の用意があるかどうかまで確認しておくのがおすすめです。
子連れウェルカムの宿
「宿泊先選びにはたくさんの確認事項があって大変」というときは、ミキハウス子育て総研株式会社が認定している“ウェルカムベビーのお宿”を選ぶのもおすすめ。一定の認定基準を満たした宿泊先なので、安心して利用しやすいですよ。なお、認定に入っていなくても“子連れウェルカム”の旨をうたっていれば、子連れ対応に慣れていたり、他の宿泊者も子連れが多かったりと利用しやすい施設もたくさんあります。
宿泊先によってはこんなリクエストができる場合も
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今回ご紹介したポイント以外に、次のようなリクエストができる場合もあります。リクエスト対応は、旅行代理店での予約時や施設への電話にて問い合わせてみてください。
オムツ用ゴミ箱
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子どものオムツが外れていない場合、旅先ではゴミの処理に悩むことも。施設によって「オムツも客室のゴミ箱へ」「オムツだけは授乳室のゴミ箱へ」という対応となる一方で、オムツ専用のゴミ箱を客室に用意してもらえることも!1日に何度もオムツ替えがある低月齢の赤ちゃんがいるママパパにはとくにメリットが大きいサービスです。
おねしょシーツ
オムツの子どもはもちろん、おねしょを卒業したはずの子どもでもうっかり粗相を…ということがあり得るのが旅行。事前におねしょシーツ(防水シーツ)を敷いておいてくれる場合もあるので、心配であればリクエストを。持参したりレンタルしたりして敷く方法もありますが、子どもによっては「小学生にもなっておねしょシーツを使う」ことで自尊心に傷がついてしまう可能性もあるので、こっそりと対策しておきたいママパパにもおすすめです。
バウンサー
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まだ首が座っていない赤ちゃんを連れている際、食事などのシーンでは寝かせる場所に困りますよね。クーファンやバウンサーを用意してもらえると、親子で快適な時間を過ごせるように。該当の赤ちゃんがいる場合は、リクエストしてみる価値があるでしょう。
バスタオルの追加
客室付お風呂を使って赤ちゃんを入浴させる場合、多めにバスタオルを用意してもらうと安心です。赤ちゃんを包む用、入浴後に寝かせる用…と、数枚追加でお願いできる場合があります。なお、施設によって有料・無料、枚数制限などの条件が変わることは覚えておいてくださいね。
くっつきベッド
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「ベッドガードでは、隙間から子どもが落ちてしまいそう」という場合は、ベッドどうしを隙間なくつけて並べたり、壁付けにしてくれたりする場合も。大きなベッドを移動させることになるので対応の可否は大きくわかれる可能性が高いですが、どうしても洋室しか予約できない、ベッドガードで落ちた経験があるといった場合はリクエストしてみても良いでしょう。
子連れ旅行は事前チェック&予約でより快適に♡
子連れ旅行は、普段のお出かけ以上に想定外のことが起こるもの。事前チェックをぬかりなく、荷物と不安は最小限にしてご出発くださいね。なお、今回ご紹介したような設備やサービスは、ホテル・旅館のご厚意で対応してくれるものも多くなっています。「してもらって当たり前」ではなく「あればラッキー」くらいで考えておきましょう。節度とマナーを守り、楽しい旅行にしてくださいね♪
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担当ライター