「正解のない学び」にワクワク！川北こどもの夢小学校の体験学習を取材！

2025年4月開校！庄原の川北こどもの夢小学校

庄原の川北こどもの夢小学校開校後の学校生活を取材！

広島県庄原市川北町に開校したばかりの川北こどもの夢小学校は、豊かな自然に囲まれた学びの場。「こどもを信じる学校・こどもとつくる学校・いつも行きたい学校」を方針に、「プロジェクト」と呼ばれる体験型学習を通じて、こどもたちが主体となって学校運営をしています。

開校初年度の現在は？教職員スタッフ8名、第1期生として12名の児童が転入学

2025年度が開校初年度となる、庄原の川北こどもの夢小学校。4月に転入学してきた児童は12名、教職員スタッフは8名、計20名でのスタートとなりました！

少人数だからこそ、こどもたち一人ひとりの個性や興味にしっかりと向き合えます。庄原・川北こどもの夢小学校は、あたたかな雰囲気で学校生活を送れる環境の学校です。

ほとんどが広島市や島根からの教育移住！

庄原・川北こどもの夢小学校に通う児童12名のほとんどは、庄原市外からの転入学。広島市や島根県から「教育移住や2拠点生活を送りながらでも、庄原の川北こどもの夢小学校に通いたい、通わせたい」と強い気持ちを持った児童や保護者が集まりました。中には不登校に悩み、新しい環境を求めて転入学してきた児童もいると言います。

川北こどもの夢小学校の体験型学習「プロジェクト」を取材！

今は「ものづくり」のプロジェクト期間！取材当日はパーティーの準備中

2025年4月に開校したばかりの今は、プロジェクトの「お試し期間」として全員がさまざまなプロジェクトを体験中。
取材日直前までの2週間は、花や野菜、生き物を育てるプロジェクトを体験していたそうです。取材日は、ものづくりのプロジェクトに取り組んでいる最中でした。お試し期間終了後、どのプロジェクトに取り組むか決めて、1年間通して一つのプロジェクトを進めるというシステムです。

取材当日は、翌日に控えたパーティーの準備中。ものづくりプロジェクトの一環として、チームごとに計画を立てて、パーティーのために準備を進めてきました。こどもたちが話し合って、内容や役割も決めているそうですよ。

実行委員の児童たち。パーティー当日にすることや、タイムスケジュールの最終確認をしていました。

パーティーで販売するパフェづくり。

当日すぐに出せるよう、アイスクリームをカップに入れて冷凍庫で保存しておくそうですよ。

こちらは、ポップコーン屋さん。

看板に付ける画像を選んでいます。真剣なまなざし！

着々と看板ができ上がってきました。ポップコーンの食品サンプルも手作り！本物そっくりですね。

こどもたちがポップコーンのフレーバー3種類を決めて、試食もしてみたそうですよ。ちなみに、一番人気はきな粉味！

ラジコンチームもあります。パーティーでは、2台のラジコンを使って対戦型のラジコン大会を開催するそうです。

なんと、動かなくなったラジコンをこどもたちが修理に挑戦！地元の車に詳しい人に相談し、郷土資料館で「はんだ付け」を習い、こどもたちがはんだ付けをして再び走らせることができたそうですよ。

パーティーには、ちゃんと予算があります。予算内でおさまるよう、きちんと計算する様子も見られました。

この日の昼食は“採れたてタケノコの天ぷら”

続いて昼食の様子を拝見。川北こどもの夢小学校の昼食は基本的にお弁当持参ですが、時々こうして調理実習を兼ねたスペシャルな昼食の日も♡

この日の飛び入りメニューは校庭で採れたタケノコ！

調理しているのは「ふれあい食堂 たんとんとん」を運営している地元庄原の方。
こどもたちが「たんとんとんさん、これ使って―！」とタケノコを持ってきていました。

さらに、こどもたちが育てたレタスはサラダに♪

調理や配膳も積極的にお手伝い。

「いつも、みんなが手伝ってくれて、盛り付けも1つ見本を作っておくと上手にしてくれます。お皿洗いはこどもたちが全部やってくれるんですよ。」と、たんとんとんさん。

調理や片付けなど食にまつわることが、自然と身についていきそうですね。

気になるパーティーの様子は？？

取材翌日に開催されたパーティーの様子も、後日お聞きしました！

この日のために準備をしてきたパーティーが、ついにスタート！

アイスクリームやお菓子でパフェを作るコーナー。美味しそうなオリジナルパフェにみんな集まってきます。

ポップコーンやかき氷も！店構えも本格的です。

パーティーでは、おもちゃのお金を使ってお店に買いに行きます。こども店員さんは、笑顔でお出迎え。

みんなの買い物が終わってまだ売れ残っていると、最後には値下げセールも！完売しようと売り込みをする様子は、大人顔負けだったそうですよ。

「川北こどもの夢小学校」の児童と教員に開校後の様子をインタビュー！

1年生の女子児童に聞いてみた！「川北こどもの夢小学校」ってどんな学校？

2025年4月に開校したばかりの、庄原・川北こどもの夢小学校。入学した児童たちは、学校生活をどのように感じているのでしょうか。今回は、1年生の今村環希ちゃんにお話を聞いてみました。

Q．どうしてこの学校に入りたいと思ったの？
A．（体験会に参加して）自分たちでやりたいことを話し合って、自分たちで決められるところがいいな、と思った。保育園のときは先生が決めたことをするだけだったけど、自分たちで決めてやりたいことができるのがとっても楽しいよ！

Q．入学してから、どんなことが楽しかった？
A．みんなで遊んだり、話し合ったりすること、全部楽しい！花壇に植えるお花をどんなのにするか話し合って買いに行って、自分たちで植えて育てるのも楽しかったよ。

Q．お花は「買っておいてくれたら楽チンなのになー…」とは思わなかったの？
A．全然思わないよ！自分たちで決めて、好きな花を植えられるほうが楽しいし、自分たちで買いに行くのも楽しかったよ。

Q．学校では他にどんなことをしているの？
A．プロジェクトの他にも、「かず」や「ことば」の勉強をする時間もあるよ。文字を書いたり絵を描いたりもしているよ。

Q．この学校を他の人におすすめするとしたら、どんなところを伝えたいかな？
A．何でもみんなで話し合って決めるところ！自分たちがやりたいことがあるとき、ダメって言われずに話し合って決めていいのが、とてもいいと思う。

Q．この学校が、これからどんな学校になったらいいな、って思うか教えてください。
A．今は12人しかいないけど、もっともっと増えて50人くらいになったらいいな！って思う。そして、小学校を卒業したら中学校（新設予定の川北こどもの夢中学校）にも行きたいと思っているし、お父さんとお母さんも賛成してくれているから、早く中学校ができるといいなと思ってる！

「こどもらしい学び」に大人は感動するばかり！

庄原・川北こどもの夢小学校の学校法人設立の発起人の一人、菱（ひし）さんにもお話を聞きました。

 

※川北こどもの夢小学校では、教員やスタッフを「先生」ではなく「大人」と呼んでいます。

保護者や地域との関わりも大事に…

庄原市に教育移住してきた方も多い、川北こどもの夢小学校。環境の変化が大きい中での転入学のため、送迎の際など保護者と直接話をしてこどもの様子を共有することを意識しているそうです。家庭で気になることなどを、保護者から聞くことも多いとか。密な関係を築きやすいのは、少人数だからこそのメリットですね。

4月6日の開校まつりでは、地元の方が餅まき用の餅づくりに協力してくださったり、お米を寄贈してくださったりして、地域の皆さんに支えていただいていることをひしひしと実感したそう。

庄原・川北こどもの夢小学校の特色のひとつ「プロジェクト」については、「ごっこ」ではなく「仕事」レベルのものを目指し、地元の方々に教えを乞うことも視野に入れているとか。

「ゆくゆくは、地域の畑や田んぼを借りて野菜やお米を育て、地元で販売する仕組みができれば…」と学校としての夢は広がります。

こどもが主体となった学びができる川北こどもの夢小学校

この度の取材で印象的だったのは、こどもたちが目を輝かせて試行錯誤しながらプロジェクトに取り組む姿でした。「話し合って自分たちで決められるのが、とてもいい」というインタビューの言葉にもあったように、まさにこどもたち主体の学校を実現している庄原の川北こどもの夢小学校。 この環境でわが子に学んでほしいと思った方は、ぜひ一度見学に訪れてみてはいかがでしょうか。

▼気になる方は、家族で学校見学をしてみて！
【転入学対象】の申込みはこちら！

▼新入学をお考えの方は、学校説明＆体験会も開催！
https://kodomonoyume-school.org/free/newstudent

＜学校法人庄原こどもの夢学園＞

学校名	川北（かわきた）こどもの夢小学校
住所	〒727-0203 広島県庄原市川北町1148番地
電話	（0824）-73-9255　（月～金曜日 8:30～17:30）
公式サイト	https://kodomonoyume-school.org/
公式Instagram	https://www.instagram.com/kodomonoyume.school/