予定帝王切開ってどんな感じ?2人目の妊娠で体験した出産エピソード

この記事をシェアする

どのタイミングではじめるか分からない陣痛からの普通分娩とは違い、「この日のこの時間に手術を行いましょう」と事前に産まれてくるタイミングが決められている予定帝王切開。今回は私が2人目の妊娠で経験した予定帝王切開のリアルを綴りたいと思います。

予定帝王切開が決定!前日までの流れ

私ははじめての出産で児頭骨盤不均衡になり、緊急帝王切開を行いました。2人目を妊娠し、広島市内ではありますが引っ越しをしていたこともあり、産院を変えることに。そこで2人目も帝王切開で出産することに決めました。当時の私は、前回の出産(過去記事はこちら)が壮絶すぎたので「あれ以上に痛い出産なんて、ないよね~!予定帝王切開なんて、術前の麻酔と術後のちょっとした痛みを耐えればいいんでしょ!出産日が決まっているなんて旦那の仕事の都合もつきやすいし、保険もおりるし、メリットしかないじゃん♡」と、完全に舐めきっていたのです…。
陣痛がこないように、手術日は37週1日に行われることが決定。緊急帝王切開と主に違うところは「事前に検査を受けること」「前日から入院をすること」「赤ちゃんを取り出したあと全身麻酔は使用しない(これは産院を変えたので産院によって方針が違うかもしれません)」でした。

いよいよ入院!手術までの24時間

いよいよ手術前日から入院です。昼過ぎに病院へ行くと分娩室へ通されNSTを取りながら、入院する上での書類を書いたり個室を選んだり、剃毛をしてもらうことに。そのあと、入院をすることになる病室へ通されました。
17時に夕食が運ばれ、「食事はこれで最後です。これから手術が終わるまで絶食してください。飲み物は水なら0時までは飲んでもいいですよ。」と説明が。翌日の朝、6時に看護師さんから起こされ「今のうちにシャワーをしてください」と言われ、それから手術までの10時間は、何もすることがありません(笑)そこから空腹との戦いでした…。

意識ありの手術ってこんな感じです!

15時30分、やっと手術室へ移動です。手術室の前で家族と別れ、歩いて手術室へ入り、自分で手術台に上りました(笑)
しばらくすると、「横向きになって、背中を突き出すように丸まってね。」と指示があり、「チクっとするよ」の言葉と共に背中に激痛が走ります。しかし、注射なので痛みは一瞬だけ。仰向けに戻ると足元から軽いしびれがあり、だんだん感覚がなくなるのが分かりました。
そして、とうとう手術開始です!私はひたすら天井のライトを眺めていました。5分くらいたったあとに「赤ちゃんでます~!」と言われ、看護師さんに事前に預けていたメガネをかけてもらい私も準備満タン(笑)手術台が揺れた…と思ったのと同時に赤ちゃんの泣き声が…!「産まれました~」と先生に抱きかかえられています。きっと余裕の違いだと思いますが、正直上の子のときより感動しました。きれいにしてもらった赤ちゃんを看護師さんが私のそばに連れてきてくれ、間近での対面です。上の子のときは、産まれてすぐに全身麻酔に切り替えたので産まれてホヤホヤの赤ちゃんを間近で見れたのははじめてで、涙が止まりませんでした。「では、お父さんに抱っこしてもらってから1日保育器に入りますね。」と言われ、一旦お別れ。数時間後、やっと手術は終わりました。

本当の闘いは術後からスタート

そこから病室に運ばれると、私はすでに痛みが襲ってきていました。背中にカテーテルが入り、痛み止めを自分で注入できるのですが、効きません。さらに、10分ごとに強い痛みが襲ってきます。上の子のときに経験した陣痛と全く同じような痛みです。何度か痛みと戦ってみましたが、尋常じゃない痛さに泣きながら何度もナースコール。あまりに号泣している私に驚いて看護師さんが様子を見にきてくれますが、「これはね、手術による痛みじゃなくて後陣痛だよ。子宮が収縮して手術の傷跡も刺激されるから倍に痛いんだろうね。耐えるしかないよ。」と言われたのです。結局一睡もできないまま、泣きながら朝を迎えました。正直、上の子の陣痛よりも痛く、生きてきた中で1番の痛み…。次の日も夜に比べるとマシなものの、痛みは続きます。そしてとうとう38度を超える発熱。そこで、ロキソニンを処方されたのですが、飲んで1時間もたたないうちに痛みが引いてきます。「…え?ロキソニン1粒で解決できたの…?」と落胆しました(笑)
こうして、後陣痛と術後の痛みは徐々になくなっていくのです。

術後2日目!やっと我が子を抱っこできました♡

手術から2日目の朝、だいぶ楽になったので自分の足で授乳室へ向かいます。あまりにスタスタ歩いている私を見て、「え!?あの痛い痛いって号泣していた〇〇さん!?」と驚いている看護師さんたち(笑)帝王切開後の回復には本当に個人差があり、ひどい人は数日間、車椅子生活だそうです。もちろん私もお腹の痛みは続いていますが、いざ我が子を抱っこすると痛みよりも母性の方が勝ちました!「元気に産まれてきてくれて、ありがとう」それしかありません。

我が子のかわいさには変わりない!

今回は私が2人目の妊娠で経験した予定帝王切開の体験談を綴りました。もちろん、産院や母子の様子により流れは変わると思います。帝王切開ならではの不安や恐怖、痛みがありますが、どんな産み方をしても我が子のかわいさには変わりがありません。これから帝王切開を控えているママたちの参考になれば、幸いです。

 

担当ライター

この記事をシェアする