賃貸でも子どもの成長を柱に刻みたい!願いが叶った私の子育てエピソード

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毎年祖母の家では、祖母が孫を一人ずつ柱の前に立たせて身長を計り、柱に印を入れるというイベントがありました。私は、いとこたちの成長の記録が一目でわかるその柱が大好きでした。自分に将来子どもができたときには、祖母宅と同じように柱に子どもの身長を刻みたいなぁと密かに思い続けていたのですが…実際に子どもができた今、住んでいる家は残念ながら賃貸マンション。それでも諦めきれない私が足を運んだのは、近所の建具屋さんでした。思い出たっぷりの私の子育てエピソードを紹介します。

祖母の家の柱に刻まれた孫たちの成長の記録

私には母方のいとこが15人います。毎年お盆や正月には、みんなが祖母の家に集まり、ワイワイ楽しく過ごしていました。祖母の家ではたくさんのイベントがあり、伯母や伯父、いとこたちみんなで盛り上げます。人気のイベントは、お盆恒例のスイカ割りや花火、正月にはお餅つきやお雑煮作り、どれもこれも本当に良い思い出です。

特に私が大好きだったのが柱に身長を記していくイベントです。祖母が孫たちを一人ずつ柱の前に立たせ、身長を計ってくれました。「去年よりこんなに大きくなったんやね~!」と祖母に言われるのが嬉しくて!孫は15人もいるので、毎年身長を書き込まれ続けた柱は、真っ黒になっていきましたが、見る度にホッコリする祖母宅のシンボルでした。

マンション住まいの我が家だけど、あきらめられなかった!

「将来私も祖母の真似をして、自宅の柱に子どもたちの身長を記しながら子育てしたいなぁ」と幼いころからずっと思い続けてきました。そしてときは流れ、私も結婚し、子どもができました。長男を出産後、すくすく成長する様子を見ながら、なんとなく焦りを感じる私。なぜなら、我が家は賃貸マンション住まいだったからです!賃貸だから、直接柱には書き込めない…。「子どもの1歳の誕生日の記念に柱に身長を刻みたい」という小さな夢を叶えるため、何か良い手はないものかと考え始めました。

まずはネットで検索。検索ワードは「子ども 身長 柱」。そこで目に入ったのが、楽天市場の「身長計 子供 木の通販」のページでした。サイトを覗いてみると、そこにはいろいろな身長計がずらり!壁にかけるタイプの簡易的なものや、フォトフレーム付きものは以前から知っていましたが、ウォールステッカーになっているものやポールハンガーの支柱が身長計になっているものなど、工夫を凝らした身長計がたくさんあり驚きました。その中でも一番目を引いたのが、天然木にメモリが入っている「せいくらべ」という身長計です。この商品の売り文句が、自宅に柱がない人やマンションなどの賃貸でも「せいくらべ」ができますよ!でした。「これだぁ~!これこそ私が求めていた商品だぁ!」そこで、つぎにこの商品の作りを見てみると、高さが180~200cm、幅20~28cm、厚みが約1.5cmの大きさの天然木の板。「…ん??待てよ…これなら自分で作ることができるかも!」と工作好きな私は思ったのです。

ノーアポで近所の建具屋さんを訪ねてみた!

「せいくらべ」の商品サイトを見て、詳細をしっかり頭にたたきこみました。つぎに私が考えたのは、天然木の板をどこで手に入れたらよいかということです。
そこで、ホームセンターに行って探してみることにしました。建材用資材の棚にはさまざまな種類の板が陳列されていましたが、その種類が豊富すぎて、身長計に使う木材としてどのようなものが適しているのか、よくわかりませんでした。そのまま何も買えずに帰っていたときに、ふと思い付いたのが家の近所にある建具屋さんの存在です。息子との散歩で、その建具屋さんの前を通っていたのですが、工房の中にたくさんの材木が立てかけられていて、おじさんが木材を加工している姿をいつも目にしていたのです。「あの人の良さようなおじさんなら、何かヒントをくれるかも!」と思い、息子と一緒に訪ねてみることにしました。思い立ったらすぐに動かないと気が済まない性格なので、事前の連絡もなしに(笑)

建具屋さんに着いたら、いつものようにおじさんが作業をしていたので声をかけ、かくかくしかじか身長計に適した木材を教えて欲しいとお願いしました。すると私の願いを理解してくれたおじさんが、壁に立てかけてあった木材をおもむろに手に取り、ジョリジョリ~とあっという間に加工を終わらせ、「これ、持っていきな!!」と2mのアカマツという木材を譲ってくれたのです!しかも、息子を抱っこして建具屋さんまで歩いて行ったので、どうやって持って帰ろうか悩んでいたら、おじさんが自宅前までトラックで木材を運んでくれました。おじさんの優しさに本当に感謝しています!!

家族と両親の足型をあしらって完成!

建具屋さんのご好意により、思わぬ形で我が家に念願の柱がやってきました!

ただ、無垢材なのでシンプルすぎるのが気になった私は、またもや思い付いちゃいました。

たまたま、遠方に住む私の両親と義理の両親が、広島の我が家に遊びに来てくれる予定を控えていたため、その木材に彼らの足型を付けることにしました。

89歳の曾おばあちゃんを筆頭に年功序列で足型を付け、一番下に1歳になった長男の足型を付けました。7人分の足型に彩られ、とってもステキな「せいくらべ」用の柱の完成です。

あれから2年…先日3歳の誕生日を迎えた長男の背もしっかり柱に刻みました。また、次男の1歳の誕生日も控えているので、また柱に書き込むのが楽しみです。今は賃貸なので、いつか引っ越すことになると思いますが、新しい家にもこの柱を設置しようと思います。

賃貸でもOK!木材を用意してオリジナルの身長計を作ろう☆

当初、子どもの成長を柱に刻みたいという願いを叶えることは、賃貸住まいの私にとって難しいことでした。しかし、直接柱に身長を記すのではなく、木材に記すタイプの身長計もあることを知ったことで、思考を切り替えることができました。建具屋さんからいただいた木材は、この先も我が家の身長計として大切にしようと思います。賃貸住まいで子育て中の人でも、お好みの木材を用意して、オリジナルの身長計を作ってみてくださいね!もちろん、既製品を買うのもおすすめです☆

担当ライター

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