もうやるしかない!抜歯を言い渡されたのがキッカケで決行した娘の断乳体験記

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はじめての子育て。ただ漠然と、「娘が自分から卒乳するまでおっぱいをあげよう…」そんなふうに思いながら授乳していたある日、親知らずの抜歯をすることが決まり断乳を勧められました。そんな私の都合で決行することになった断乳体験や方法を紹介します。

娘の断乳を決意!キッカケは親知らず抜歯

娘が1歳7ヶ月のときでした。いつかは卒乳するものと思っていた私に、その日は突然やってきました。

産後初の歯科検診で親知らずの抜歯手術を言い渡され、手術方法と術後に抗生剤をしっかり飲まなければいけないなどの説明を受けるなかで断乳を勧められたのです。
「断乳」という言葉がガツンと響きました。
手術の説明を聞きながら、娘の授乳中に見せる幸せそうな顔が脳裏に浮かび、急に断乳することになって泣かせてしまうのかな、と不安な気持ちになったことを覚えています。しかし、抜歯手術を先送りにできないなら断乳するしかない!と決意。

ただ、少しでも娘にとって良い形で断乳を迎えたかったので、せめて時間をかけようとの思いで手術の日は3週間後にしてもらいました。この3週間を使って断乳を完了させることにしたのです。こうして私の断乳への挑戦が突然の形でスタートしました。

断乳作戦!まずは夫を取り込め

実家の母に相談

断乳する!と決意したのは良かったのですが、子育てもはじめてなのに、断乳のやり方なんて知りません。そこで実家の母にアドバイスを求めると、「〇〇(娘)の見ている前でカレンダーに印をつけて、この日に断乳するよと日々言い聞かせカウントダウンしながら過ごす」という方法を伝授されました。そうすることで娘も心の準備ができると聞いて、なるほど、と納得。実行することにしました。

夫を味方につけて断乳準備開始

次に、「断乳することに決めた」と夫に伝えることに。以前、ママ友たちとの話のなかで「断乳のとき夫が我関せずの態度で辛かった」との意見を聞いていたので、「絶対に夫を取り込んで味方につけねば!」と私は燃えていました。当初、夫は断乳すると聞かされても「そうなんだ」くらいの態度。協力者には程遠い様子でしたが、
「断乳するとき〇〇(娘)が泣き叫んで寝ないかもしれないから安眠できないこと覚悟して協力してね」
「断乳したら久しぶりに夫婦で晩酌できるよ!それまでよろしく」
と頼み、さらに
「もし断乳成功したら、二人目にチャレンジしよう♪頼りにしてるね!」
とたたみ掛けた結果、夫は完全に味方へ転身。夫婦で作戦会議を開いて、夫の仕事が休みになる土日を挟んだ日程で乗り切ることにしたのですが、ちょうど12日後が金曜日だったので決行日をその日に定めました。私たち夫婦が決めた断乳準備作戦はこんな感じです。

・寝不足になるのを覚悟で、決行日は夫が休みになる土日を前にした金曜日

・12日後の金曜まで毎日、娘にカレンダーを見せながら断乳の日を意識させる

・おっぱいを見せないため、娘の入浴は夫が行う

夫が絵本を描いてくれた

娘にカレンダーで断乳カウントダウンを始めた私を見て、私の知らないところで夫も断乳に燃えていたようです。娘のために、おっぱいにバイバイをする内容の絵本(といっても本当に簡単なものです)を描いてくれ、夫自ら毎晩娘に読み聞かせをしてくれました。娘は楽しんで、絵本に合わせて「おっぱいバイバイ」と言って手を振るようになりました。そんな夫と娘の姿に私は感動!
不安に思っていた断乳ですが、夫の支援を受け勇気をもって取り組めるようになりました。

決行の日!とりあえず散歩で乗り切った初日

金土日の3日間は体を動かして熟睡させる狙い

いよいよ決行の金曜日。前日からドキドキして、夫と金土日の3日間の過ごし方を確認し合いました。3日間の予定はこんな感じで計画しました。

・金曜日、朝の授乳で最後にして、あとは公園に行ったり散歩したりして体を動かして疲れてもらう

→夫の帰宅後に再び散歩に出て疲れてもらう

・土曜日、ショッピングセンターに出かけて店内を歩き回って興味を反らしつつ疲れてもらう

・日曜日、朝から公園で遊んで疲れてもらう

最後の授乳

金曜日の朝、夫の出勤後に娘が起きてきて、いよいよ最後の授乳の瞬間になりました。娘に
「これで最後だよ。飲んだらバイバイしようね」
と伝えると、飲み終わったあとには素直に「バイバイ」と言っておっぱいに手を振って驚きました。逸る気持ちを抑えて「こんなに上手くいくはずがない!」と自分に言い聞かせる私。

作戦通り娘と公園へ出かけたり、家に戻って遊んだりして過ごした夕方、怒涛のおっぱいコールが始まりました。「おっぱいおっぱい」と要求する娘の姿にくじけそうになったのを覚えています。「もうおっぱいにバイバイしたよね?」と必死になだめていると、夫が帰宅してきました。夫婦で娘をなだめながら怒涛の勢いで夕食を済ませ、午後8時前でしたが再び散歩へ出かけることに。

散歩コースを少し離れた場所にあるレンタルショップまでに設定し、娘の好きそうなDVDを借りることにしました。夜の散歩は珍しかったせいか、娘はテンションアップ。嬉しそうにはしゃぎながら軽快な足取りの道中でしたが、レンタルショップからの帰り道には抱っこをねだり、なんとコテンと眠りについたのです。え!と驚いたとともにホッとしました。いつも夜間は3時間置きくらいに授乳していたのに、その日は朝5時くらいまで熟睡した娘。断乳への光が差した瞬間でした。

作戦勝ち?なんとか無事に断乳成功!

初日を乗り切って、少し気持ちが軽くなって迎えた土曜日。しかし、軽くなる気持ちに反して重くなる胸!乳腺炎を心配するほどではない感じでしたが、張りました。どうしても張って痛くなったら助産院にお願いしよう、と思いながら風呂場に行き自分で絞ることに。結果、幸いなことに私の場合は助産院を頼るほどではなく過ごすことができました。

2日目の作戦 おもちゃを買いに行こう

土曜の朝、娘はおっぱいを求めては来るものの、なんとなく理解しているようでした。要求してきても「おっぱいバイバイしたよね?」と言うと、「バイバイ!」と言ってくれたので心が軽くなりました。断乳を頑張る娘にも楽しんでもらいたくて、ショッピングセンターへ出かけておもちゃを買いに行くことに。結果、この日も歩き回って疲れてもらう作戦で乗り切ることができました。

3日目の作戦 朝から公園でハッスル

3日目にはもうほとんどおっぱいの要求がなくなり、夫と安堵したのを覚えています。この日は、少し遠くの娘がまだ行ったことのない公園に出かけてみました。初めて遊ぶ遊具に喜ぶ娘と存分に体を動かして遊びました。3日目の日曜の夜から月曜にかけて、母子ともに起きることなく朝まで熟睡でき「なぜ断乳するとこんなに眠れるんだろう」と嬉しいような寂しいような複雑な思いで目覚めました。

夫の労いにホロリ 家族で乾杯!

そんなこんなでなんとか金土日の3日間を乗り切り、娘のおっぱいの要求はなくなりました。それどころか「おっぱいバイバイした」と自分から言うように!これを聞いて、私はようやく「断乳したんだ」と実感できるようになったのでした。

久しぶりのビールで乾杯

断乳後、嬉しかったのは家族で乾杯した瞬間です。断乳してから迎えた翌週の週末に、私の「夫婦で晩酌」発言を覚えていてくれた夫が近所の飲食店を予約してくれたのです。夫婦でビールを注文。娘はオレンジジュースを持って、家族で断乳のお祝いに乾杯しました。妊娠前、ビール好きだった私は、本当に久しぶりにビールを飲んで断乳を噛みしめました。断乳を受け入れてくれた娘と手助けしてくれた夫に感謝しています。

断乳は振り返れば良い思い出

不安に思った断乳も振り返ると、娘の成長が感じられた子育て中の愛おしい思い出になっています。私の場合は突然のキッカケで思い切ってスタートしたドタバタ断乳でしたが、もし今断乳を考えているなら助産院に相談してみる方法もおすすめです。広島にはいくつか助産院があり、断乳の相談にも乗ってもらえるので、楽しんで断乳を迎えることができるかもしれませんよ。

担当ライター

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