陣痛が来た!その時、夫は?今後の子育てに一抹の不安を覚えた、今では笑える第1子出産

初めての妊娠で切迫早産となり、不安な日々を送っていた私。しかし、私よりも何倍もの期待や不安に駆られていた人がいました。他でもない、夫です。離れて暮らしていた妊娠後期から出産、子育て開始までのドタバタを振り返ります。

結婚して1年で突然訪れた遠距離生活で、寂しかった妊娠後期

結婚後間もなく子どもを授かることができ、赤ちゃんを迎えることに夫とともに緊張と喜びを味わったことを今でも覚えています。当時、平日フルタイムで働いていた私。妊娠してからもそれまで通り仕事を続けていましたが、妊娠8ヶ月の時、切迫早産と診断されました。何の前触れも自覚症状もなく、定期検診で突如として「自宅安静」を宣告され、愕然。予定よりも1ヶ月も早く、産休に突入することになりました。

1週間の自宅安静後も症状は良くならず、結局入院することに。当時私は広島市内に住んでいましたが、自宅から1時間ほどの実家付近の病院での生活が始まりました。まだ成長が十分でないままに赤ちゃんが生まれてしまいそうになっているという事態に、不安に駆られる日々。そして何より、当時まだ新婚ホヤホヤだった私は、夫と離れて暮らすことが寂しくて仕方ありませんでした。寝ても覚めてもベッドの上で安静にしておかなくてはならない日々の中では、毎週末に夫が会いに来てくれるのが、唯一の楽しみ。結婚1周年の記念日を迎えたのも、病院のベッドの上でした。

いつ生まれるのか…不安との戦いの末、ついにやってきた陣痛!

切迫早産での入院生活は1ヶ月半にも及び、妊娠36週の時に退院しました。「いつ生まれてもおかしくないから、何かったらすぐ電話してね!」と助産師さんに念を押されながら、病院付近の実家で過ごす日々がスタート。退院してからは友達とランチに出かけたり、母と買い物に出かけたりと、1ヶ月半ぶりにやってきたつかの間の自由を楽しんでいました。

いつ生まれてもおかしくない!」と言われた割には、意外と生まれないなぁと思っていた37週頃。急に手足がむくみ始めました。むくみ以外に自覚症状はなかったものの、助産師さんに念を押されていたこともあり、念のため病院に電話。「一応入院の準備をしてから、病院に来てください」と言われ、診察を受けると、再入院となりました。見慣れた病院での生活がまた始まったなぁ、と思いながらその日は就寝。夜中の2時頃、軽い生理痛のような症状で目を覚ましました。「これはもしや…?」と思い、助産師さんに相談。「子宮口、結構開いてますね」の一言に、ついに陣痛が来た!と覚悟を決めました。

何を着たらいいのかわかりません!とりあえず走る!パニック状態の夫

夜中に陣痛が来たから、生まれるのは早くても昼か夕方かなと思っていました。ところが、みるみるうちに助産師さんの顔に焦りが。陣痛開始から間もなく、もう生まれそう!という状態になってしまったのです。陣痛室から夫に電話をしたのが、夜中3時頃。ここから夫のパニックが発動しました。電話口で「陣痛が来た」と伝えると、「俺、どうしたらいいの?」と寝ぼけた返答。これまで散々、いつ生まれてもおかしくないからね!と念を押され続けてきたのに、この人は何を言っているんだ?と陣痛に苦しみながら唖然としたのを覚えています。

夫が暮らしている広島市内の自宅から病院までは、車で約1時間ほどの道のり。夜中で道が空いていたこともあり、40分ほどで病院に駆けつけてくれました。病院に到着して名前を名乗ると「分娩室まで走って!」と看護師さんに言われるほど切迫した状況で、訳も分からず走った夫。なんとか、娘の誕生に立ち会うことができました。娘と夫と私で過ごす、初めての時間に安堵したのか「生まれそうって電話もらった時、何を着たらいいのかわからなくて昨日と同じ服で来ちゃった」と語った夫。

いつ生まれてもいいよう万全の体勢を整えていたのは、私だけだったのか?と、これから始まる子育てに一抹の不安を覚えたのでした。

一抹の不安がよぎるも、子育ての準備を着々としてくれていた夫


出産の立ち合いでは見事にパニックになり、大丈夫か?と思わされた夫ですが、子育てに向けて着々と準備を進めてくれていました。妊娠8ヶ月で入院となってしまい、身動きが取れなくなった私。夫は休日の度に、私のお見舞いに来る前に子育て用品店に立ち寄り、肌着やお風呂グッズなどの買い物を済ませておいてくれました。初めての赤ちゃんで何を揃えていいかもわからない中、お店の人や周囲の先輩ママ達に話を聞きながら、必要なものをすべて揃えてくれていた夫。私と娘が自宅に帰る時には家の中をキレイに掃除してくれていて、安心して子育てをスタートできる環境を整えてくれていました。

離れて過ごした日々は寂しかったけど、離れていたからこそ知ることができた夫の子育てにかける思い。妊娠中は身動きがとれないことにストレスを感じることもありましたが、その経験があったからこそ夫やサポートしてくれたすべての人に、心から感謝することができました。夫との絆を深める経験をさせてくれ、無事に生まれてきてくれた娘にも感謝。特に妊娠後期は不安に駆られることが多かったけれど、それも含めて貴重な経験となりました。

夫と2人、助け合いながらスタートできた子育て

時には意見の食い違いから、夫と衝突してしまうこともありますが、人はそれぞれ違って当たり前。これからも違いを認め合いながら支え合い、子育てを楽しんでいきたいです。

担当ライター