わくわく創造アトリエの先生に聞いた!子どもの好奇心を伸ばすための“自由と秩序”

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最近、よく耳にする“子どもの意志を尊重”“のびのび自由な子育て”という言葉。でも、いざ自分で実践してみると、「やっぱり今それをしちゃダメ!」と、かえってイライラするばかり…。
そんなママたちにぜひ知ってほしいのが、広島の造形教室『わくわく創造アトリエ』です。子どもの自由な発想を伸ばしながら、ルールや協調性もしっかり身につく、と今評判なんだとか。
そこで今回は、アトリエ講師の田上先生に、子どもがのびのび活動できる秘密を直撃!悩めるママの気持ちをラクにしてくれるヒントも聞いてきましたよ♪

広島の人気造形教室『わくわく創造アトリエ』へ。教えて、田上先生!

わくわく創造アトリエって?

わくわく創造アトリエは、子どもたちの「やってみたい!」の気持ちを大切にしている造形教室。数千個の積み木を使った巨大建築物の創作や、ダイナミックな絵の具遊びなど、家や学校では体験できない刺激いっぱいの活動が魅力です

アトリエに子どもを通わせているママたちからは「子どもがこんなに夢中になって取り組む姿は、はじめて見た」との声が挙がるほど。子どもたちがやりたいことを、納得するまでとことんやらせてくれると、評判を集めています。

わくわく創造アトリエの活動は、こちらをチェック!

わくわく創造アトリエの田上先生って?

今回お話を伺ったのは、そんな『わくわく創造アトリエ』で講師を務める、田上先生です。田上先生は、保育の現場などで20年以上も幼児教育に携わってきた、子どもを導くプロ。

以前も、私たち母親の悩みにアドバイスしてくださった田上先生。読者から「自分の育児に自信が持てた」「実践してみたら、子どもの様子が少しずつ変わってきた気がする」と好評でした。

教えて、田上先生!子どもの好奇心とルールのバランス

そして、今回先生に伺うのは、「子どもの好奇心とルールのバランス」について
たとえば、自宅で子どもから「壁に折り紙を貼りたい!」と言われたとき、あなたならどうしますか?私は、自由な発想を大切にしてあげるべきかな…。けれど、「いいよ」と言ってしまうと、壁ってなんでも貼っていいと誤解するんじゃないだろうか。そんなふうに、自由と秩序の狭間で迷ってしまうことがあります

一方、わくわく創造アトリエでは、たとえば絵の具活動では、子どもたちは身体中色まみれ。一見、自由しかないように見えます。でも実は、「ここは絵の具を塗ってもいいところ」「ここは塗っちゃいけないところ」といったルールを子どもたちはしっかり守っていて、塗ってはいけないところを汚した場合は、きちんと自分たちで掃除をするんです。

一体、どのようにしてこの自由と秩序のバランスを取っているのか?田上先生に詳しく聞いてみました

大人が環境づくりを工夫すれば、子どもはのびのび活動できる

田上先生によると、子どもは目の前の活動に夢中になると「これをやったらどうなるんだろう?」など、どんどん発展させて、つなげていきたくなるんだそう。

だからアトリエでは、次のような工夫をしているそうです

子どもが「壁に貼りたい」と言い出したなら、思い切り貼れる環境を作ってあげましょう。壁にプラスチック段ボールを置いて「ここなら貼っていいよ」と伝えてあげればいいんです。アトリエでも、プラスチック段ボールが大活躍。子どもたちの「絵の具を手で塗ったらどうなるの?」「いろんな場所に描いてみたい」という気持ちをなるべく尊重してあげたいと思っているので、できる限り環境づくりを大切にしています

簡単なルールを作ってあげることで、逆に子どもは自由に活動ができるようになるそう。“のびのび”を意識しすぎてルールを曖昧にしたままだと、子どもも混乱してしまうんですね。
田上先生は「とくに2歳ぐらいまでは、やっていいこと悪いことの境界線が曖昧。子どもが好奇心を発揮できるように、しっかり準備をしておくことが大切です」とも教えてくれました。

また、わくわく創造アトリエでは、子どもが部屋を汚してしまったときは、できる限りいっしょに掃除をするのがルールなんだとか。
汚した場所を自分で拭くという経験から、自分の行動に対して責任を持つことを学べるそうです

幼児教育のプロが大切にしている!ふたつの“声掛けルール”

“Iメッセージ”で伝える

わくわく創造アトリエで、子どもたちがのびのび活動できる理由は「環境が整っているから」だけではありません。田上先生の、声の掛け方にも秘密があるんです。

子どもにルールを伝えるときは「先生はいいと思うよ」とか「それをされると、先生は悲しいな」など、なるべく“Iメッセージ”で伝えるよう心掛けています

※Iメッセージとは、“私”を主語にして、子どもに語りかけるもの。
例:「おもちゃを大切にして!(あなたは、おもちゃを大切にするべき)」ではなく、「おもちゃを大切にしてくれたら、ママ(私)は嬉しいな」など。

この話を聞いたとき、ふと私の頭に浮かんだのは「人によって言うことが違うと、子どもも混乱するのではないか」という疑問。

アトリエで先生は「いいよ」って言ったのに、ママは「ダメ」って言う!そんなケースが出てくるのではないかと思ったのです。
しかし、田上先生は、このように教えてくれました。

このIメッセージのいいところは“いろんな考えの人がいるんだ”と、人の気持ちを想像する練習ができることです。たとえば家庭でも、パパとママの考えが違うことってありますよね。そんなときも子どもに「パパはそう思うんだね、でもママはこう思うんだ、あなたはどう思う?」と伝えてあげればいいと思います

なるほど!そうしてIメッセージで伝えていると、子どもも“いろんな考えの人がいる、じゃあ自分はどう行動するのか”と、自分で考えるクセがつきそうですね

行動に限定した叱り方を

最後に、田上先生は「子どもの“自由”とは、なんでも好き放題やっていい!ということではありません。秩序があるからこそ、自由が生まれるんです」とも教えてくれました。
子どもが、他人に迷惑をかけたり、誰かを傷つけたりしたとき。もちろん、大人は注意しなければなりませんよね。
わくわく創造アトリエでも、誰かが「やってみたい」と思ったことが、ほかの子の迷惑になるようであれば、もちろん諭すことはあるそう。ただし、言い方が大切なんだそうです。

アトリエでは、子どもの“行動”に限定して注意をするよう心掛けています。日常生活で例を挙げると、子どもが公共の場で大きな声を出したとき。「ここで大きな声を出すのはダメだよ」といったように、行動だけを注意するといった感じです。つい「どうして大きな声を出すの!」や、ただ「ダメ!」と言ってしまいがちですが、これでは子どもは「そんなことするなんて、あなたはダメね」と、全否定されたように感じるんです

言葉としては小さな違いですが、子どもの受け取り方は大きく変わるんだとか。行動そのものを注意するのであれば、子どもは自分自身を否定されたと感じません。だから、のびのびした気持ちを失わずに、ルールを学んでいけるそうです

田上先生の好奇心を伸ばす声掛けを、アトリエで体験しよう!

田上先生の話を聞いて、「明日から、子どもへの声掛けを工夫してみよう!」と思った私。しかし、なかなか日々の生活で実践し続けるのは難しいもの。頭ではわかっていても、うまくいかずに「私ってダメな母親かも」と落ち込む姿が想像できます。
だからこそ、わくわく創造アトリエで、子どもがのびのび過ごせる時間を少しでも多く作ってあげたいと思っています。アトリエでは“体験アトリエ”も実施しているそうなので、みなさんもぜひ親子で訪れてみてくださいね

わくわく創造アトリエ 広島五日市プレイルーム

住所

〒731-5124広島市佐伯区皆賀2丁目2-31

電話番号

082-533-7571

ホームページ

https://atorie-itsukaichi.jimdofree.com/

駐車場

あり(4台/無料)

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担当ライター

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