妊婦歯科健康診査に行きましたか?妊娠中に悪化した口内環境

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1人目の妊娠中には行かなかった歯科検診。母子手帳に補助券が付いているので2人目妊娠中の今回は行ってみました。すると思いがけず口内環境が悪化していたのです…。

母子手帳に付いている「妊婦歯科健康審査」の補助券

広島市の母子手帳にはたくさんの補助券がついています。妊婦健診用や子どもの定期接種用が中心ですが、「妊婦歯科健康診査」という補助券もついているのをご存知ですか?

そうだ!歯医者に行こう!

区役所で母子手帳を交付してもらったときに歯科検診が受けられる案内もあり、対応している歯医者さんの一覧ももらったので、第一子妊娠中にぜひ行こう!と思っていました。
というのも、もう何年も歯医者に行っておらず、虫歯がある気がしていながら気づかないフリをしていたのです。補助券をチャンスに歯医者に通い、仕事もしておらず子どももいないこの身軽な時期に、お口のメンテナンスをすませてしまおう!そんな風に思っていました。
しかし、第一子妊娠中は歯医者に行くことなく出産。最後の身軽な機会だったのに、一体私は何をしていたのでしょうか…。

歯科医探しでタイムアップ

仕事を辞めてしまっていた私は、毎日「明日もあれば明後日もあるさぁ~」な生活を送っていました。虫歯がある気がしていながら、特段痛みもなかったため「つわり中だから」「安定期に入ったら」と先延ばしにしていました。
どこの歯医者にかかったらいいか迷っていたためでもあります。過去に「職場から近くていつでも診てくれる」という理由で通っていた歯医者で、親知らずに大きな虫歯があったのを見逃されたまま海外に行ってしまったことがありました(相当分かりにくい場所の虫歯ではあったようです)。結果、現地で高額な抜歯代がかかった経験もあり、歯医者選びに慎重になっている、というのも歯医者に通い始められなかった理由でもありました。
しかし、なんだかんだ理由をつけても、結局は私のものぐさな性格でせっかくのチャンスを逃してしまったのはまちがいありません。

歯医者に行き始めたのは子どもが生まれてから

そんなものぐさな私も、ついに歯医者に通い始めることになります。ある日突然、右の奥歯が激しく痛み始めたのです!

迷っている場合じゃない!

右の奥歯が痛み始めたとき、子どもは1歳9ヶ月になっていました。とにかく一刻も早く歯医者に行かねばならない!今大事なのは子どもが預けられる歯医者さん!
そこで電話をしたのが歯科衛生士をしていたというママ友が働いていた、託児付きの人気の歯医者です。しかし、人気すぎて急患が入り込むスキすらなし。
次に電話したのが、最近近所にできて気になっていた、新しくてきれいな託児付きの歯医者さん。なんとそこは、休診時間にも関わらず診てくれるとのこと。地獄に仏とはこのことかと思いました。

丁寧で優しい先生

先生は私よりもだいぶ若く見えましたが、物腰が柔らかく、状況を丁寧に説明してくれる姿に信頼を覚え、ここにお世話になろう、この際全部きれいにしてもらうぞ!と決めました。
託児ルームも広くておもちゃもたくさんあり、私からほとんど離れたことのない子どもも、保育士さんと泣かずに遊んですごすことができたのも、この歯医者さんに決めた大きな理由です。
やはり人気の歯医者で、予約が取れるのは2週に1回ほどでしたが、時間に余裕があるため腰を据えて治療にとりかかりました。

2人目妊娠!今回こそ歯科健診に行くぞ!

治療のための歯医者通いは4ヶ月ほどで終了しましたが、かかりつけの歯医者さんが決まったことで定期的にお口のチェックに通うようになりました。

妊娠中は口内環境が悪化しやすい

そして、第二子を妊娠。今度こそ「妊婦歯科健康審査」を使うチャンスです。定期健診に合わせ補助券を使いました。歯科衛生士さんが丁寧に歯と歯茎の様子を調べてくれました。その結果、3ヶ月に1回ほど定期的に健診に通っていたにも関わらず小さな虫歯と歯茎の炎症が確認されたのです。
妊娠中はホルモンの関係で虫歯ができたり歯茎が腫れたりしやすくなるのだそう。そして、歯茎が腫れることで歯周ポケットが深くなり歯周病菌が増えやすくなる悪循環が発生。歯茎から出血したり虫歯になったりするのだ、ということを教えてもらいました。

メンテナンス後目に見えて改善!

実は妊娠して以来、歯磨きのときの出血が気になっていました。激しい痛みで歯医者に駆け込んで以来、電動歯ブラシで時間をかけてより注意深く歯磨きをしてきたつもりでしたが、それでも妊娠で深くなった歯周ポケットに雑菌が溜まりがちになっていたようです。
健診と同時にお口のお掃除もしてもらうと、その日から歯磨きのときの出血がなくなりました!こんなに、てきめん効果があるのかとびっくりです。

お口のケアは「継続は力なり」

普段問題がなければそのままにしてしまいがちなお口の健康。最近ではしっかり噛んで食べられることが老後のクオリティ・オブ・ライフに影響するとも言われるようになりました。子どものころに行った治療法は現在ではとられていなくて、長い人生で見た場合、かぶせた金属や詰め物を取り換えた方がいい場合もあるようです。
私は痛みが出て歯医者に駆け込み、昔の治療痕を外してきれいにしてもらいましたが、第2子出産以降、徐々に他の昔の治療痕をきれいにしていこうかなと思っています。

それは、私が定期的に歯医者に通えば子どもも一緒に定期的にチェックをしてもらえるとも思うからです。3歳になった息子はこれまで2回チェックと、フッ素を塗ってもらいました。日ごろの歯磨きに落ち度がないかも見てもらえ、「きれいに磨けているね」と言ってもらい母は一安心。「この磨き方を続けてフッ素をしばらく塗っていくと、虫歯知らずで大きくなれるよ」とも先生から言ってもらったので、続けていこうと思っています。
まさに「継続は力なり」です。

「妊婦歯科健康診査」を使ってみよう

母子手帳についている「妊婦歯科健康診査」を使っていない妊娠中の人がいれば、ぜひ使ってみてください!最近の歯医者さんは、痛みも少なく昔よりずっと通いやすい場所になっている気がします。なかなか足を向けにくい歯医者ですが、いいきっかけになりますよ!

担当ライター

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