はじめての子育て 赤ちゃんが母乳をうまく飲めない!手が腱鞘炎になるほど必死だった私

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子育て中にはじめて困ったのが、赤ちゃんが母乳をうまく飲めなかったことでした。母乳が出すぎて、うまく授乳ができなかった私の体験をお届けします。スムーズに授乳をするために使ったアイテムも紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

母乳が出過ぎて困るなんて、妊娠中は知らなかった

広島で子育てをして、もう5年以上が経つ私。すっかり子育てに慣れてきたような気もしますが、はじめて出産したときにはすべて“はじめて”尽くしで、あたふたしたものでした。
妊娠中は育児本や雑誌を見て、授乳についていろいろと情報だけは収集していた私。でも「母乳がでなければミルクでいいかな~」という考えだったので、乳首マッサージなどはほとんど行っていませんでした。
出産した次の日の朝から、いよいよ授乳開始です。産後には疲れきってしまうママもいると聞いていましたが、私はアドレナリンが出すぎていたのか、元気いっぱいでした。授乳時間より前に、普通に歩いて赤ちゃんの様子を新生児室に見に行けるほど。
授乳は本や雑誌で見たような写真とは違い、「赤ちゃんの頭をがっしりと手に持って、乳首にぐいっと押さえつけるような感じで」と助産師さんから教えられました。乳首に口元を近づければ、赤ちゃんが自然とくわえるものだと思っていた子育て初心者の私は、「えっ!!そんなに強制的なかんじなの?!」と驚いたのを覚えています。はじめての授乳は赤ちゃんの眠気が勝り、ほとんど吸うことなく終わりましたが、助産師さんから「そんなものよ~」とのアドバイスを受け、もう授乳無理かも~と思っていた心が、ホッとひと安心。翌日には赤ちゃんが吸ってくれるようになり、退院する頃にはミルクを足す必要もなく、順調な授乳の滑り出しでした。
しかし退院すると、入院生活のカロリーを管理された食生活から、好きなものを食べられる高カロリーの食生活へ変化。おっぱいが、常にパンパンに張るようになってしまいました。はち切れんばかりに張ったおっぱいにより、赤ちゃんがうまく乳首を吸えなくなり、退院3日目にして母乳育児が暗礁に乗り上げたのです。

必死過ぎて、手が腱鞘炎に

あまりに吸えず嫌がる赤ちゃんの頭を、無理やりおっぱいに持っていき授乳するという状態が2日続きました。必死に頭を押さえるあまり、なんと私の手は腱鞘炎に…!家族に手のサポーターを買ってきてもらうほど、手は痛かったです。でも、痛いからといって赤ちゃんに栄養をあげないわけにはいきません。必死に母乳をあげていました。なぜか当時の私には、「母乳が出ているんだから、おっぱいからあげないといけない」という考えがあったんでしょうね。いまになれば、母乳を哺乳瓶に搾ってあげてもいいし、ミルクをあげてもよかったのにと思えるのですが。
必死に母乳をあげ続けた2日後、10日目健診がありました。赤ちゃんの身体測定中に、「悩みや困っていることはないですか~?」と聞いてくれる助産師さん。優しい物腰の助産師さんのその言葉に、思わず涙が溢れてきます。素直に、赤ちゃんが上手に母乳を飲めないことを相談しました。すると、「赤ちゃんの体重は増えてるから、赤ちゃんの健康面には問題なさそうだけど、みてみようか」と授乳の状態をみてもらうことに。実際にみてもらうと、赤ちゃんの飲める量以上に、私の母乳が作られ出ているということでした。

助産師さんのアドバイスは
授乳する前に、勢いよく母乳が出なくなるまで搾ること
搾り過ぎたらさらに作られるので、搾った分も赤ちゃんにあげること
出る勢いもあるので、授乳は片方2~3分ずつでOK

教えてもらったアドバイスもですが、はじめて悩みを吐露できたことで、とても安心しました。誰にも相談できず、一人で試行錯誤して肩に力が入り過ぎていたと、やっと気づくこともできたのです。

搾乳機を使って、問題解決

助産師さんにアドバイスをもらって以降は、授乳前に必ず搾乳するようにしました。ただし搾乳するのも、なかなか大変。両方のおっぱいを搾るにも、なかなか時間がかかります。搾っている間にも、赤ちゃんはおっぱいがほしくて大泣き。その泣き声に反応して、さらにおっぱいが張るという悪循環です。
できるだけ搾乳の時間を短くしたいと考え、使うことにしたのが「搾乳機」。はじめて使ったときは、あまりの搾乳できる速さに驚きました。搾乳機は哺乳瓶に直接装着することができるので、搾乳した母乳をそのまま赤ちゃんにあげるにも便利。自分で搾乳していたときは、搾る位置にムラがあることもありましたが、搾乳機を使うことでまんべんなく搾れるようになりました。腱鞘炎も徐々に改善。赤ちゃんの頭を必死に持つ必要もなくなりました。生後1ヶ月経つと、赤ちゃんが上手に乳首を吸えるようになり、体も大きくなって飲める量も増えたことで、授乳前の搾乳をしなくてもスムーズに授乳ができるように。1ヶ月しか使用しませんでしたが、搾乳機を購入してほんとうによかったです。

肩の力を抜いて、リラックス

母乳が出たとしても、母乳育児がスムーズに進むとは限らないことを、身をもって体感した私。はじめてだらけの生活の中で、授乳がうまくいかないことは大きな悩みの種でした。ただ、人に話を聞いてもらうだけで気持ちはとても楽に。子育て中に不安や悩みがあれば、早めに助産師さんやママ友に相談して、一人で悩まないことも大切なのかもしれませんね。

担当ライター

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