妊娠中「ゴジラ」で胎教したら、こんな息子になりました!

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以前は「胎教」と聞いても「お腹の中で聞いてたことなんて覚えてないのでは?」と、その効果を疑っていました。しかし息子を妊娠中に、当時上映されていた映画「シン・ゴジラ」にハマり、映画館をリピート。あのときお腹にいた息子は2歳になり、最近「ゴジラの影響!?」としか思えない言動が目立ってきて、胎教(?)の効果を見直すようになりました。

でっかいお腹で「ゴジラ」をリピート

次男を妊娠していた2016年のこと。妊娠8ヶ月で切迫早産になり、約1ヶ月の入院生活を余儀なくされました。ベッドの上でウツウツと過ごしていたとき、唯一外界とのつながりだったネット上で、上映が始まったばかりの映画「シン・ゴジラ」が大きな話題になりました。

Twitterでは「#シン・ゴジラ」のハッシュタグが盛り上がり、作中の謎や小ネタを分析するサイトが乱立し、いろんな人が「シン・ゴジラ論」を展開。その熱気にあてられて「今すぐ見に行きたい!」と思いを募らせていた私は、退院した翌日に映画館へ。夫は「なんか怖い映画なんでしょ?大丈夫?(胎教的に)」とあきれていましたが、あまりの面白さにすっかりハマった私は、臨月のでっかいお腹を抱えて合計3回鑑賞しました。

出産後も続いたゴジラフィーバー

そんな臨月ライフを乗り越え、無事に次男を出産。新生児を迎え、忙しい毎日がスタートしましたが、私の「ゴジラ熱」はなかなか冷めませんでした。さすがに映画館には行けなくなったため、授乳しながらネットでゴジラの話題をチェックするように。そんな日々が産後数ヶ月ほど続きました。

やがて次男と一緒に外出するようになると、今度はリリースされて間もなかったゲームアプリ「Pokemon GO」にハマり、そちらに興味の対象が変化。屋外を歩けば歩くほど、珍しいモンスターが捕獲できるゲームだったため、ベビーカーを押しながら町中を歩き回り、結果的によい運動になりました(笑)。そこへ来てようやく私の「ゴジラ熱」は沈静化し、その後はつきものが落ちたようにすっかりゴジラのことを忘れていました。

親戚宅でゴジラと運命の再会!

次男がもうじき2歳を迎えようとしていたころ。お盆休みに親戚宅を訪問した私は「ゴジラ」と思わぬ再会を果たしました。今にもビームを発射しそうな口、怪しく光る背中のギザギザ…当時スクリーンで何度となく見た「彼」(※ソフビ人形)が、そこにいたのです。親戚の子どものだれかが持ってきたおもちゃの一つのようでした。なんとなく元カレ(?)に会ったような気まずさで目をそらした私をしり目に、なぜか次男が「彼」に食いつきました。

次男はゴジラに駆け寄ると、「かいじゅーさん!かいじゅーさんがおるよ!」と広島弁混じりで叫び、興奮を隠しきれない様子でした。長いしっぽをつかんで走り回り、「がお~!」と独自のSE(効果音)を声で再現しながら、早速「かいじゅーさんごっこ」に没頭しました。

それまで、「プラレール」など乗り物系のおもちゃにしか興味を示さなかった次男が、なぜこうまでゴジラ人形に食いつくのか、そのときはさっぱり理解できませんでした。「お友だちのおもちゃだから、返そうね」となだめたのですが、号泣しながら「かいじゅーさんがいい~!」と叫ぶ次男を、「2歳の誕生日に『かいじゅーさん』買ってあげるから」と言いくるめて、苦労しながらなんとか引き離しました。

特技は怪獣のモノマネ。愛読書は「恐竜図鑑」

そんなわけで、次男は2歳の誕生日プレゼントとして「ティラノサウルス」の人形をゲット。ゴジラとティラノサウルスは若干違うような気がしましたが、プレゼントの包みを開けたときの、次男の目の輝きと興奮は忘れることができません(笑)。さらに私の実家からは「恐竜図鑑」が届いたこともあり、次男は2歳の誕生日を境に、一気に恐竜好きになりました。

最近の次男は、両手を上げて「かいじゅーさん」のポーズをとり、「がおー」と咆哮を上げながら兄(7歳の長男)に挑みかかるのが日課になりました(「やめろよ~」とウザがられていますが)。寝る前に「恐竜図鑑」を持ってきて読み聞かせをせがむので、読んでやっていたら、最近たどたどしく「あんきろさうるす」と言えるようになりました。「おかーさんは、これね!」と言いながら、やたらとティラノサウルスを指さすので、きっと怒っているときの私はこんな感じなのでしょう…。

実は私もその昔、恐竜が好きだった時期があり、ひそかに「ディノニクス」や「ヴェロキラプトル」などの「推し恐竜」がいたりするのですが、次男の熱意は相当なものなので、そのうち私より詳しくなりそうです。

「胎教」の効果はあるかも!

昔は信じていなかった「胎教」ですが、次男の「かいじゅーさん」への熱愛を見せつけられるうち、「もしかしたら、妊娠中に見たあの映画が胎教になっていたのかも」と、ふと気づきました。

そう言えば上映中、次男はお腹の中でさかんに動いていました(臨月なのに)。映画館特有の重低音はお腹を通じて伝わっていたはずで、きっと次男はゴジラの咆哮を何度となく聞いていたのでしょう。

やっぱりクラシック音楽とかにしておけばよかったかな…と、少しだけ後悔していますが、思うようにならないのが子育ての面白さでもあります。次男の恐竜熱がいつまで続くのか分かりませんが、興味が続くまで見守ってやりたいと思っています。

担当ライター

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