実験室は我が家のリビング!子育て中の子どもと楽しめる簡単な実験

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私は学生の頃にあった実験の授業が大好きでした。子育て中の今、子どもたちとできる実験を探して一緒に楽しんでいます。実験というと難しいことのようですが、特別な器具や材料は何も要りません。家にある物やスーパーで売っている物でできるので、お家遊びのひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか?我が家でチャレンジしてみて、2人の子どもたちに好評だった実験を紹介します。

にぼしの解剖

メスを使った解剖はもちろんしたことがなく、魚をさばくこともままならない私ですが、にぼしの解剖は小さな子どもでも簡単に魚の体を観察することができます。きっかけは、広島市の図書館で「にぼしの解剖教室」という本を借りてみたことです。大きめのにぼしを用意して、まずはうろこやひれ、目の水晶体など全体を観察します。じっくり観察したら、頭部と胴体に分け、頭部の平らになっている部分に爪を立てて開くと、綺麗に2つに分かれます。小さいながらも脳や耳石、エラ、などが確認できるでしょう。胴体も背中から半分に開き、背骨や心臓、胃、腸、卵巣、精巣を確認することができます。本やネットでも紹介されているので、各部位の写真を参考にするととても分りやすいです。我が家では部位が載ったページをコピーして、見つけたらその部分にテープで貼っていました。もちろんうまく見つけられない場合もありますが、虫眼鏡を片手に探すのはとても楽しい作業なようで、ハマっていたときは、毎日のように「解剖したい!」とやっていました。解剖後は細かくなったにぼしが残るので、おやつとして食べたり、お味噌汁の出汁にしたりとしっかりと最後まで使い切るところまで子どもたちと一緒にできるのも良かったです。

紫キャベツの色変り実験

ある日、常備菜で紫キャベツのマリネを作った後、残った液を捨てる前にコップに入れて重曹とレモン汁を入れてみるとそれぞれ違った色に変わる・・・という遊びを思いつきでしたところ、子どもがとても食いついてきました。

紫キャベツの中に含まれる、アントシアニンという成分は、アルカリ性のものと反応すると青色に、酸性のものと反応すると赤色に変化します。懐かしい理科の実験で、溶液のpHを調べるリトマス試験紙というものがあったと思いますが、それと同じ仕組みです。マリネを作った後の液ではすでにお酢などが含まれているので、より正確に分かるように、紫キャベツだけで液を作り、再度実験してみました。紫キャベツを細かく切って水と一緒に鍋に入れて煮出し、キャベツを濾して液だけにします。紙コップや下に白い紙をしいた卵パックなど、色が分りやすいものに入れ、塩や砂糖などの調味料、洗剤や石鹸、酢やレモン汁など身の回りにあるものを入れてみましょう。赤か青かだけではなく、ピンクや緑など酸性やアルカリ性の強さによって色の変化が見られてとても面白いです。

重曹とクエン酸で風船を膨らまそう!

ナチュラルクリーニングで取り上げられる重曹とクエン酸。排水口などに重曹を振りかけ、その後クエン酸とお湯をかけるとシュワシュワと勢いよく反応する方法を掃除に取り入れている家庭も多いかと思います。重曹は炭酸水素ナトリウムというアルカリ性の物質で、クエン酸は柑橘系などの植物に含まれる酸性の物質です。2つを混ぜると酸性とアルカリ性が反応し、二酸化炭素が発生します。

その反応を使って風船を膨らませてみました。ペットボトルに水とクエン酸を入れて溶かし、紙を丸めてろうとのようにしたものを使い、膨らんでいない風船の中に重曹を入れます。風船をペットボトルの口に取り付け、風船を持ち上げて中に入っている重曹を一気にペットボトルに入ったクエン酸水の中に落とすと、重曹とクエン酸が反応して発生した二酸化炭素で風船が膨らむという実験です。クエン酸がなければお酢でも代用できるでしょう。勢いよく膨らむので、沢山入れすぎてこぼれてしまわないように注意しましょう。下にトレイなどを引いておくと安心です。大きい子は自分で入れて実験ができますが、小さな子どもと一緒に行う場合は、あらかじめ実験してみて、ちょうど良い量を決めておくと良いかもしれません。我が家でやったときは、500mLのペットボトルに1/2カップの水、大さじ1/2ずつの重曹とクエン酸を使ってちょうど良い感じでした。

簡単な実験で子どもの興味ゴコロをくすぐろう!

わくわくした子どもたちの顔を間近で見られるのは、子育て中の大きな楽しみの1つです。授業や自由研究などで「やらなきゃ」になる前に、楽しい記憶として実験が残ったら良いなと思っています。広島市の図書館でも家庭でできそうな実験の本が多数あるので見てみても良いかもしれません。

担当ライター

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